内容(「BOOK」データベースより)
唯一の身内である母を突然亡くしたアキコは、永年勤めていた出版社を辞め、母親がやっていた食堂を改装し再オープンさせた。しまちゃんという、体育会系で気配りのできる女性が手伝っている。メニューは日替わりの(サンドイッチとスープ、サラダ、フルーツ)のみ。安心できる食材で手間ひまをかける。それがアキコのこだわりだ。そんな彼女の元に、ネコのたろがやって来た―。泣いたり笑ったり…アキコの愛おしい日々を描く傑作長篇。
先に映像を観て満足してしまっていたので、原作を読んでいませんでした。
せっかく今は時間だけはあるので、読んでしまえ!ってことで、4作一気読み。w
と言っても群さんですからね、あっという間に読んでしまいましたけど。
ここのところ、原作モノの映画でも思っていたことですが、原作があっても、映像は映像で、別ものなんですよね。うん。
だって、尺に制限のある映像で原作をすべて、まんま表現するのはムリなわけだし、そうしても面白くもないですもんね。
そんなことに今更気づく。
で、この作品ですが。
原作を読んでみて、映像の方はより優しく描かれていたんだな、と。
映像の方では、ただ出て行ってしまったことになっていたネコのたろちゃんですが、原作では。。。
もうね、そのくだりでは読みながら号泣
でももちろん悲しいばかりじゃなくて、優しい人たちがたくさん登場する、ステキな小説。
そして改めて映像の方もね、最高のキャスティング。
先に映像から入っているので、読んでいてもアキコは小林聡美さんだったし、しまちゃんは伽奈ちゃんでした。
ただ、喫茶店のママだけは、ワタシの中では映像と小説とが一致しなかったというか。
もたいさんは大好きな女優さんだし、あのドラマのママはもたいさんしかいないんだけど。
小説のママさんはもっとこう、見かけは月影先生っぽいというか、野際陽子さんっぽいというか。勝手なイメージですけどね。ww
でも原作を読んで改めてまた映像の方も一気観したりして、その違いを感じながら、どちらもいいなぁと改めて思ったり。
原作には居て、映像には出てこない人物もいて、それはそれで残念だったりもしましたが。
でもやっぱりどっちも好き。という結論なのでした。