atabichaのきまぐれ手帖

更新は不定期です。
本や映画の感想やお出かけの記録など。

【お待ちしてます 下町和菓子 栗丸堂】似鳥航一

2015年02月23日 | 
 

内容(「BOOK」データベースより)
浅草の一角で、町並みに溶け込むかのように佇む栗丸堂。最近店を継いだ若い主人の名は栗田仁という。精桿にすぎる容貌で、どこか危なっかしいが腕は確かだ。とはいえ、店の切り盛りは別物で。心配した知人が紹介したのが葵だった。若い女性に教わるのを潔しとしない職人気質の栗田。だが、葵との出会いが、栗田の和菓子を大きく変えることになる。和菓子のやさしい味わいがもたらす、珍騒動の数々。下町の温かさ、そしてにぎやかさに触れるひとときをどうぞ。


この土日は珍しく熱を出してベッドで過ごしていたので2巻まで一気読みしちゃいました。
こんな時に読むにはちょうどいい軽さというか。
前回の「朱鳥の陵」みたいなのはこんな時には合いませんもんね(笑)

でも軽い読み物ながらとても楽しく読めました。
大好きな和菓子が主人公でもあり、物語の主人公である栗田も、謎の美人葵ちゃんも、ほかの登場人物たちもみんなそれぞれに魅力的で。

この本、漫画みたいな表紙や口絵でかえって損してるんじゃないかなぁと個人的には思っちゃいました。
ワタシ自身この表紙で最初はスルーしかけましたもん。
でも和菓子に惹かれてあらすじを見たら面白そうだったので買ってみたわけですけどね。
あの漫画みたいな絵で購買層を狭めてしまっているよな気がしました。

大きなお世話かもですけど。

でもほんと、楽しく2巻まで読んでしまいました。
今日はこれからお気に入りの和菓子屋さんの桜餅を買いに行こうと思ってます。^^

【朱鳥の陵】坂東 眞砂子

2015年02月23日 | 


内容(「BOOK」データベースより)
時は飛鳥。他者の夢の意を読み解く力を持つ白妙は、皇女の夢を解くため京にやってくる。しかしその夢を解こうとするたびに、見知らぬ少女の心に呑み込まれてしまう。それは最高権力者である太上天皇、後の持統天皇の過去だった。彼女の心の奥へ奥へと入り込む中で、白妙は恐ろしい秘密へと近づいていく。強大な権力を手にし、愛する者を次々と葬った古代最強の女帝の真実に迫る歴史長編。


久々の坂東眞砂子。
いろんな意味で読み応えがありました。

まずね、時代が飛鳥時代ってことで、固有名詞がとにかくメンドクサイ。(笑)
とても丁寧にルビがふってあるのでなんとか読めましたけど、そうでなかったら途中でリタイアしてたかも。

でもお話しとしてはとても面白くて、さすがの筆力でした。

白妙の最期がなんとも凄惨で具合が悪くなりそうでしたけど。

そんなこともさせてしまうような時代だったのかな、とも。

特別な能力なんて持たない方が幸せですね。

【マエストロ!】観てきました♪

2015年02月13日 | 映画・DVD


映画【マエストロ!】を観て来ました。
原作はさそうあきらの漫画なんですね。
今回は原作についても映画に関しても全く情報を持たずに観てしまいました。

久しぶりに、映画を観たいと思ったものの、最寄りの映画館では特にコレが見たい思う作品もなくて。
正直、あまり期待せずになんとなく選んだのですが・・・。

これが、予想外に(失礼)面白かった!

何がすごいって、西田敏行の「顔芸」(笑)

指揮ってね、まじめにやっても難しいのに、あれだけのキャラでしかも天才的な指揮をする演技って、相当だと思うんですけど。

やりきってましたね。

終盤のオーケストラの演奏シーンはもう圧巻でした。

観終わって、生のオーケストラの演奏を聴きに行きたくなりました。

松坂桃李クンも、今まで特別な感情は持ってなかったんだけど、惚れましたね~。

miwaもどうなのかと思ったけど、なかなかかわいくてよかったです。

楽器の演奏シーンはね、やっぱり難しいと思うし、まぁ細かく言えばいろいろあるけど。

でも皆さん素晴らしかったです。


【おまえじゃなきゃだめなんだ】角田光代

2015年02月13日 | 


内容(「BOOK」データベースより)
ジュエリーショップで、婚約指輪を見つめるカップルたち。親に結婚を反対されて現実を見始めた若い二人と、離婚を決めた大人の二人。それぞれの思いが形になる光景が胸に響く「消えない光」他23編。人を好きになって味わう無敵の喜び、迷い、信頼と哀しみ、約束の先にあるもの―すべての大人に贈る宝石のような恋愛短編集。

短い短いお話ながら、どれも心を掴まれる、素敵な短編集でした。

「さいごに咲く花」・・・自分にはどんな花が咲くんだろうか?
その花を見てくれる人はいるのかな?
なんて考えながら読みました。