本州のアカガエル類にはニホンアカガエル(丘陵性)とヤマアカガエル(森林性)、
そしてタゴガエル(森林性)とナガレタゴガエル(渓流性)のおよそ4種がいます。
混棲している地域もありますが基本的には平地から丘陵にかけてはニホンアカガエル、
山地の森林にはヤマアカガエルとタゴガエル、渓流にはナガレタゴガエルが生息しています。
タゴガエル/Tago's Brown Frog
本州のアカガエル類主要4種の見分け方を説明します。
まず、背中の2本線がまっすぐ平行でお腹が白ければニホンアカガエルです。
背中の2本線が中ほどで近づくように内に曲がっていれば他3種になります。
次に、腹部や腹側部に大きな黒斑があればヤマアカガエルです。
タゴガエル類は顎下に薄い暗色があり腹部黒斑は見られません。
そして、タゴガエルはナガレタゴガエルに比べて体型は丸く目から鼻先までが短くなります。
また、ナガレタゴガエルは完全渓流性のため皮膚がぶよぶよで後肢の水掻きが発達し指先まで達します。
この個体は森林性で腹部黒斑がなく顎下が暗色である点、体型が丸く鼻先が短い点、後肢の水掻きが小さい点からタゴガエルと判断しました。
タゴガエルの特徴をまとめると
・森林性のカエルである
・背中の2本線が内に曲がっている
・顎下に細かい暗色があり腹部黒斑はない
・体型が丸く鼻先が短い
・後肢の水掻きが指先まで達しない
となります。
このタゴガエルは林道際でゆっくりしてくれたのでたくさん撮ることができました。
普段のアカガエル類はひとっ跳びで行方不明になることが多いのでラッキーでした^^
それにしても、落ち葉と同じ色で上手く擬態してるなと感心しますね。
ちなみにタゴガエルはオタマジャクシのときに一切餌を食べず卵黄の栄養のみで成体になります。
なのでカエルに成りたての頃は1cm弱ぐらいでとても小さいです。
和名のタゴガエルは学者の田子勝彌氏に献名する形で名付けられ英名もTago's Brown Frogとなります。
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