まだ夏物も片付かないというのに紅葉の季節になってしまったみたい。
集中してた締め切りにまたも忙殺されてました。まったく情けない。季節の移ろいもまったくわからなくなってるなんて…。
…でもちょっと季節感なショットもあるよん♪
さて、ベネッセの教育情報サイトによりますと、
「病院や診療所などで医療経営を担う人材を養成する専門職大学院作りに、東京大学や大阪大学が乗り出す。病院の会計やリスクマネジメント、チーム医療などについて、関係団体や民間病院と協力して実例データを集め、ケーススタディーやロールプレイングで実践的に教育するプログラムを作る。経済産業省がこのほど補助事業に選び、プログラムの開発を後押しする。」んですって。
世襲が多い日本の病院…だからこそ必要かもしれなかったのに医学部に医療経営学部がとても少ないのがこの国の現状でもありました。とかく病院経営者はまずお医者様であるべしみたいな不文律が存在する日本の民間病院ですが、とにかくお医者さんになるためのカリキュラムとスケジュールをこなし、研修医時代という厳しい時期を経て(とにかくほかのことを学ぶ時間なんてないはずなのに…)、その上で経営を学ぶなんて、とてもじゃないけどそもそもアクロバチック。医療経営学部なんて、なくて当然といえば当然でございました。
個人的には病院経営者が必ずしも医学博士である必要もないのではと思っていますし、かえって医師免許取得のために費やす時間を、マネジメントのために配分してしまってもよさそうなものではないのかとも思ってます。こんなニュースに触れてみていまさらながらですが、この国の権威主義や慣習からくる無理やいびつさが露呈した印象です。
医療経営学といえば、広島国際大学がなんとかその最右翼として実績を作りつつあります…。ほかには国際医療福祉大学、和光大学、東洋大学など…でも、誤解を恐れずに言えばですが医学部を擁しない大学が医療経営を教えることには現実・現場との乖離と、世間が求めているものとの格差が感じられます。どちらかというと従来のこれらカリキュラムの中身は結果的に「事務長向け、経理担当長向け」のカリキュラムであったことは否めません。
たとえば…現実を見れば、レセプトを担保に短期運転資金の調達をしたり、医療法人として保有する土地などの制限つき資産の運用ストラクチャーを駆使したり、償却資産を再リースなどしたりして新しい機材を導入するなどで資産と負債のバランスを正常にしたりといったことについては経営者でなければ最終判断できないもので、単にお局や長老で院内の台所を知り抜いていたとしても、現実にはアンタッチャブルな領域です。現実の中小病院の経営とはそうしたものも多々含まれるので、所謂学問が現実に活かされる教育がもっと経営者向けにあっていい筈だと考えたりもします。(経理や人材配置に長けていることももちろん大切なマネジメントではありますが、それらはまた別のセンスでしょう。)
前出の広島国際大学の岡部陽二教授は旧住友銀行から明光証券会長という金融畑の方。…しかし、なればこその病院経営理論を展開する稀有な指導者ですが、いまひとつ現実とのマッチングが成功しているとは…客観的には思えません。同教授の能力と知識と高い意志が、勿体無く感じます…。
再度…ベネッセのニュースには
「東京大学の計画は、総合病院の病院長など経営トップとなる人材を育てるため、リーダーシップの養成や財務・会計分野の学習に重点を置く。東大付属病院を中心にJR東京総合病院、NTT東日本関東病院、亀田総合病院などが協力する。 」とあります。
国立大学たる東大、民間人の私からすると官の派生病院にしか見えないJR東京総合病院、NTT東日本関東病院、そして確かに素晴らしいけれど、若干趣味的で資本潤沢な亀田総合病院らの協力から、いったいどんな「経営学」が生まれるのでしょうか、…見てみたいとは思いますがこれらはある種類の一部の病院にしか適応しないセオリーではないのかという不安も感じます…。
…やっぱり数で言えば民間の中規模の病院が圧倒的にこの国の日常の医療を支えているのだし、(特に地方…)個人的に元気になってほしいのはまさしくそうしたところです。だから順番としては「病院経営者は医者であるべし」たる、根拠不明の定義を排除していく意識改革が利用者の側からも優先されるのではないかしら。
最近では外部のコンサルタントとかっていう人たちがどしどし土足で踏み込んできて、乗っ取られちゃうとかっていう事態も現実に起こっているのだし…。(で、結局最終的には潰して土地などのおいしいアセットだけを持って行っちゃうとかね…)
現にあの大前研一さんとこの講座にはこういうのもある…。実際の病院経営者の方が受講されるならいいけど、かれらは勿論そんな暇じゃありません。自称「コンサルタント」さんが、受けておられるケースが結構多いのだと聞きます…。
青年老い易く学成り難し…。時間って、本当に限られてますよねぇ…。器用な人ばかりじゃないんだから、もっと効率よく教育は受けたいものですよね…。
集中してた締め切りにまたも忙殺されてました。まったく情けない。季節の移ろいもまったくわからなくなってるなんて…。
…でもちょっと季節感なショットもあるよん♪
さて、ベネッセの教育情報サイトによりますと、
「病院や診療所などで医療経営を担う人材を養成する専門職大学院作りに、東京大学や大阪大学が乗り出す。病院の会計やリスクマネジメント、チーム医療などについて、関係団体や民間病院と協力して実例データを集め、ケーススタディーやロールプレイングで実践的に教育するプログラムを作る。経済産業省がこのほど補助事業に選び、プログラムの開発を後押しする。」んですって。
世襲が多い日本の病院…だからこそ必要かもしれなかったのに医学部に医療経営学部がとても少ないのがこの国の現状でもありました。とかく病院経営者はまずお医者様であるべしみたいな不文律が存在する日本の民間病院ですが、とにかくお医者さんになるためのカリキュラムとスケジュールをこなし、研修医時代という厳しい時期を経て(とにかくほかのことを学ぶ時間なんてないはずなのに…)、その上で経営を学ぶなんて、とてもじゃないけどそもそもアクロバチック。医療経営学部なんて、なくて当然といえば当然でございました。
個人的には病院経営者が必ずしも医学博士である必要もないのではと思っていますし、かえって医師免許取得のために費やす時間を、マネジメントのために配分してしまってもよさそうなものではないのかとも思ってます。こんなニュースに触れてみていまさらながらですが、この国の権威主義や慣習からくる無理やいびつさが露呈した印象です。
医療経営学といえば、広島国際大学がなんとかその最右翼として実績を作りつつあります…。ほかには国際医療福祉大学、和光大学、東洋大学など…でも、誤解を恐れずに言えばですが医学部を擁しない大学が医療経営を教えることには現実・現場との乖離と、世間が求めているものとの格差が感じられます。どちらかというと従来のこれらカリキュラムの中身は結果的に「事務長向け、経理担当長向け」のカリキュラムであったことは否めません。
たとえば…現実を見れば、レセプトを担保に短期運転資金の調達をしたり、医療法人として保有する土地などの制限つき資産の運用ストラクチャーを駆使したり、償却資産を再リースなどしたりして新しい機材を導入するなどで資産と負債のバランスを正常にしたりといったことについては経営者でなければ最終判断できないもので、単にお局や長老で院内の台所を知り抜いていたとしても、現実にはアンタッチャブルな領域です。現実の中小病院の経営とはそうしたものも多々含まれるので、所謂学問が現実に活かされる教育がもっと経営者向けにあっていい筈だと考えたりもします。(経理や人材配置に長けていることももちろん大切なマネジメントではありますが、それらはまた別のセンスでしょう。)
前出の広島国際大学の岡部陽二教授は旧住友銀行から明光証券会長という金融畑の方。…しかし、なればこその病院経営理論を展開する稀有な指導者ですが、いまひとつ現実とのマッチングが成功しているとは…客観的には思えません。同教授の能力と知識と高い意志が、勿体無く感じます…。
再度…ベネッセのニュースには
「東京大学の計画は、総合病院の病院長など経営トップとなる人材を育てるため、リーダーシップの養成や財務・会計分野の学習に重点を置く。東大付属病院を中心にJR東京総合病院、NTT東日本関東病院、亀田総合病院などが協力する。 」とあります。
国立大学たる東大、民間人の私からすると官の派生病院にしか見えないJR東京総合病院、NTT東日本関東病院、そして確かに素晴らしいけれど、若干趣味的で資本潤沢な亀田総合病院らの協力から、いったいどんな「経営学」が生まれるのでしょうか、…見てみたいとは思いますがこれらはある種類の一部の病院にしか適応しないセオリーではないのかという不安も感じます…。
…やっぱり数で言えば民間の中規模の病院が圧倒的にこの国の日常の医療を支えているのだし、(特に地方…)個人的に元気になってほしいのはまさしくそうしたところです。だから順番としては「病院経営者は医者であるべし」たる、根拠不明の定義を排除していく意識改革が利用者の側からも優先されるのではないかしら。
最近では外部のコンサルタントとかっていう人たちがどしどし土足で踏み込んできて、乗っ取られちゃうとかっていう事態も現実に起こっているのだし…。(で、結局最終的には潰して土地などのおいしいアセットだけを持って行っちゃうとかね…)
現にあの大前研一さんとこの講座にはこういうのもある…。実際の病院経営者の方が受講されるならいいけど、かれらは勿論そんな暇じゃありません。自称「コンサルタント」さんが、受けておられるケースが結構多いのだと聞きます…。
青年老い易く学成り難し…。時間って、本当に限られてますよねぇ…。器用な人ばかりじゃないんだから、もっと効率よく教育は受けたいものですよね…。