おにぎり2個の里みち歩き 農山漁村の今昔物語

おにぎりを2個持って農村・山村・漁村を歩き、撮り、聞き、調べて紹介。身辺事象もとりあげます。写真・文章等の無断転載禁止

国蝶オオムラサキの♂♀

2011年07月18日 05時20分57秒 | 昆虫

写真1 羽化後の雄のオオムラサキ。まだ十分に飛べない。青紫色に輝き、まぶしい


写真2 羽化後の雌のオオムラサキ。まだ十分に飛べない。雌は青紫色に輝かないが、黒、赤、茶のコントラストがいい


写真3 飼育舎のエノキ枝の幼虫。蛹(サナギ)になる前、6令の終令幼虫か?


写真4 飼育舎のエノキ枝に下がる蛹。蛹になって、さほで時を経てない?


写真5 飼育舎に吊るされた蛹 成虫になるのも近い?


写真6 蛹は、飼育舎のエノキの、どこに下がっているでしょう? 写真中央の下方です


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 本種・オオムラサキは日本各地に生息する大型の蝶
 雌(♀)は、雄(♂)より一回り大きく、羽を広げると10㎝以上になる(写真2)
 雄は7~8㎝(写真1)

 幼虫(写真3)はエノキの葉だけ食べる
 成虫は、クヌギやコナラなどの樹液を吸い、腐った果実や野菜などにも集まる
 雌は、7月中旬頃までに250~300個の卵をエノキの葉や枯枝に産みつける
 7~10日で幼虫になる

 幼虫は次のようなプロセスで成虫になる
   保護色の緑で、エノキの葉を食べ、1~2回脱皮
   10月下旬から11月中旬頃までにエノキの根元に下り、天敵から身を守る保護色の薄茶となる
   枯葉の裏で4月中旬頃まで越冬
   天敵はスズメバチ、幼虫に寄生するハチ(蜂)、野鳥、クモ(蜘蛛)、アリ(蟻)など

   4月中旬頃、エノキが芽吹く頃
   再びエノキに登り始め、葉が出揃うまで木の股などで待つ
   葉が出揃う新緑の頃、保護色の緑(写真2)となる
   エノキの葉を食べながら、6月中旬頃まで3~4回脱皮
   6令虫(終令幼虫)でサナギ(蛹)になる(写真4~写真5)
   蛹は約15日で羽化して成虫になる(写真1・2)
 
 和名は、翅の表が青紫色に輝くのに由来する。しかし、輝くのは雄だけ
 1957(昭和32)年、日本昆虫学界は日本を代表する蝶として本種を国蝶に指定した
 環境省レッドデータブックでは準絶滅危惧種(NT)にランクされている
 学名: Sasakia charonda charonda タテハチョウ科

 準絶滅危惧種(NT):現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種
 引用・参考文献等:*弊ブログ2011年04月22日7月14日 *弊ブログ・フォトチャンネル・国蝶オオムラサキ(♀)の羽化

 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2011年07月03日 撮影地:埼玉県小川町「カタクリとオオムラサキの林」

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