おにぎり2個の里みち歩き 農山漁村の今昔物語

おにぎりを2個持って農村・山村・漁村を歩き、撮り、聞き、調べて紹介。身辺事象もとりあげます。写真・文章等の無断転載禁止

赤城颪吹く麦の畝間にゴボウ

2015年12月29日 00時00分00秒 | 農業

写真1 ⇒の方向に強く冷たいアカギオロシ・カラッカゼが吹く
 その風を麦が受け、発芽ゴボウを護り、作土嵐・土埃を防ぐ
 ゴボウはホンバ・本葉3枚、うち1枚が大きい(写真4)
 麦、ゴボウともに並ぶ方向は南北。写真奥の赤城山は北北西の方向
 2015年11月28日15:43。写真2と同じ畑



写真2 2週間後、2015年12月19日11:05
 麦は上に横に伸び、ますますゴボウを護り、作土嵐・土埃を防ぐ
 ゴボウはホンバ・本葉3枚のうち2枚が大きくなる(写真5)



写真3 畑によっては⇒の方向にアカギオロシ・カラッカゼが吹きつける(注1)
 吹き起されたゴボウの葉裏は陽に照らされ萌黄、葉脈はくっきり
 萌黄、麦の深緑、天の青、白雲、色模様が好い。2015年12月19日10:34。写真4、写真5と同じ畑



写真4 2015年11月28日 ホンバ・本葉3枚、うち1枚が大きい
写真5 2015年12月19日 ホンバ・本葉3枚、うち2枚が大きい


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 2015年11月28日夕暮れ、ダイコン畑で収穫後片付けのBさん(63歳)
 次のようにご教示
   麦の間のゴボウはニネンゴゴボウと云う
   来年7月下旬から盆頃まで収穫するゴボウ
   ホンバ・本葉2~3枚で冬を越す間に寒さや霜で枯れる
   春さき3月彼岸頃、ホキ出す、生長を始める
   しかし、暖かくホンバが4~5枚で冬を越すと「とう立ち」する(注2)
   寒さにあい花芽分化して花が咲き、売り物にならない
   ゴボウでなく木になって硬くて食えない
   今年は11月の温度が高かったのでちょっと危ない

 さて、生長した麦をどうするのか
 農企業のパートさんとしてネギを収穫していたAさん(65歳・注3)
 次のようにご教示
   3月、ゴボウの新芽が出る前に、緑肥として作土に混ぜ込む
   養蚕が盛んな頃は土埃など立たなかった
   桑を抜いてから土埃が立つようになった
   ゴボウの葉が枯れている頃、土埃が立つ
   そのため、麦を播いてゴボウ畑の土埃を防ぐ、少なくする

 さらに、切干し大根「わりぼし」つくりの夫(72歳・注4)は次のようにご教示
   ゴボウを傷めないように、麦に除草剤を振るんでしょう
   
 いずれにしてもさらなる聞取りを行なう予定

 注1 アカギオロシ・カラッカゼが吹きつけるタイプは、土地改良事業を導入してない地域の畑のように思われる。
 注2 ゴボウは特定のステージまで生長して5℃以下の低温に長時間あうと花芽形成が始まり(緑植物体春化型)、
    花茎が伸びて花が咲く(「とう立ち」)。その特定ステージについてBさんの知見は本葉4~5枚
 注3 弊ブログ2015年12月20日のAさんに同じ弊ブログ2015年12月25日の5人のうちの一人
 注4 弊ブログ2015年12月22日
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:上記 撮影地:群馬県太田市藪塚


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