おにぎり2個の里みち歩き 農山漁村の今昔物語

おにぎりを2個持って農村・山村・漁村を歩き、撮り、聞き、調べて紹介。身辺事象もとりあげます。写真・文章等の無断転載禁止

なに なさってんですか165  “ハサミ”の見極め

2015年05月08日 00時00分00秒 | 農業

写真1 被覆材を被せた茶葉を点検する「山忠 増岡園」のご夫妻(注1)
     2015/05/02・入間市西三ツ木(写真2、写真3も同じ)



写真2 被覆茶葉(かぶせ茶)と露地茶葉(煎茶)の違いを筆者にご教示の「山忠 増岡園」さん
     被覆茶葉は緑が濃く、露地茶葉は緑が淡い。被せて2日の違い



写真3 被覆材を被せた「山忠 増岡園」の茶畑(写真1、写真2と同じ)

人気ブログランキングへ ← Please click this green banner.
           ブログランキングに登録しています。よろしければ、左の緑色部をクリックしてください。

 2015年05月02日、八十八夜
 茶畑波打つ小さな丘を歩く
 処は狭山茶産地、埼玉県入間市西三ツ木(弊ブログ2015年05月04日

 左前方、遮光材(ワイドスクリーン)が光る茶畑(写真1・写真3)
 軽4輪車が停まり、人生ベテラン男女2人下車
 男性が遮光材を上げて茶葉を注視(写真1)

 現場に着き、なに、なさってんですか
 次のよう
   お二人は「山忠 増岡園」のご夫妻
   狭山茶の栽培・製造・卸小売業を経営
   栽培茶畑を回って“ハサミ”の日、すなわち機械刈の日を見極めている

  遮光材の意味を伺う筆者
  丁寧に教えてくださる
   「山忠 増岡園」さんの左手に遮光材を被せた茶葉と被せてない露地茶葉(写真2)
   色が違うでしょう、判りますか
   被せてないのは色が淡い、緑が薄い
   被せたのは緑が濃い
   被せて2日目、こんなに違う
   被せると旨いお茶になる
   手と心を入れれば入れるほど商品価値は高まり稼げる
   当畑の“ハサミ”は07日

 遮光材の有無に係る化学上の違いは次のよう
  植物一般、太陽を浴びて光合成を行なう、茶葉とて同じ
  光合成で茶葉に渋み成分のカテキンが増える
  遮光で光合成が抑えられると、カテキン増加は抑えられ、テアニンが増加
  テアニンは旨味とコクの成分

 注1:山忠は、∧の下に忠を記す屋号・ロゴ
 引用・参考文献等:弊ブログ2012年04月30日05月01日
 執筆・文責・撮影者:有馬洋太郎 撮影日・撮影地:上記

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする