ホワイトシェパード・アリエスの日々 ≪一雲日記≫

いつまでもどこまでも一緒に歩こう!

守ること

2020-01-06 | 12〜13歳
生まれ変わって、ふたたび姿を見せてほしい。それは雲をつかむような願いだが、抜き難く切実な感情でもある。この地上の誰ひとり死後に起こることの真実を語れないとなると、いろんな可能性を考えておかねばならない。

『また生を受けることができるとして、では別の外見だったら。前と違う生物だったら。』

アリエスの庭を手入れする時、親しげに寄ってくる蝶は。目を細めてくつろいでいるかのように思えてしまう、リビング窓がお気に入りのカマキリは。アリエスの白耳のようなシクラメンは。道で行き違う、ヨチヨチ歩きの子犬は。この優しい日差しは。遠慮がちに触れるような風は。あなたは、アリエスではないですか?

アリエスはどこにもいなくて、どこにでもいる。
私の心の見るところ、聞くところ、思い浮かべるところ、どこにでも。

それが死ぬということだとしたら、どこかの宗教か何かで言いそうなことだが、万象にアリエスは溶け込んだのだろうか。ヒトにも、ほかの生きとし生けるものにも。

ならば、大切な存在に手が届かなくなった私は、アリエスを大切に思うように人を思い、労わらねばならないのではないか。変な方向のこじつけかと我に返って、だけど、そうであるべき使命感とか思い込みなのではない。アリエスとの出会いに、アリエスの人生に、アリエスのくれたものすべてに、感謝しかあり得ず、それをアリエスに見えるように表現して生きたいと思うのだ。それがこれからもアリエスを守ること、墓標を守ることだと、最近思う。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿