ロシアのピアノ協奏曲の連投です!
今回はスクリャービン(1872年-1915年ロシア)作曲のピアノ協奏曲をご紹介します。
スクリャービンと言えば、交響曲「神聖な詩」、「法悦の詩」、「プロメテウス-火の詩」を思い出される方もいらっしゃる事と思います。
あるいは、ピアノ小品の作曲家として、または、ロマン派から神秘主義的な作風へ変わって行った作曲家としてご存知の方もいらっしゃる事と思います。
今回ご紹介します、スクリャービンのピアノ協奏曲は、まだロマン派の作風が残っている作品となります。
随所にロマンティックなメロディーを聴く事ができますが、あまり自己主張しない控えめな作品だと私は思います。時折り高揚感のある演奏も聴く事が出来ますが、「どうだ、ロマンティックだろう!」というような感じは受け取れません。
それでは曲のご紹介と参りましょう。曲は3つの楽章から構成されており、演奏時間は約27分半ほどとなります。
1.第1楽章
静かに曲は始まります。やがて、優しくロマンティックなメロディーがピアノとオーケストラによって奏でられます。その後は静かに優しい演奏が続きます。
そしてやがて高揚感のある演奏も登場し、再びロマンティックなメロディーが奏でられます。そして再び静かで穏やかな演奏が繰り広げられ、最後は高揚感のある終わり方をします。
2.第2楽章
穏やかで静かな始まりです。穏やかなオーケストラの演奏に合わせてピアノも優しい響きを聴かせてくれます。
やがて一旦ピアノがテンポの良い演奏を奏で、再び穏やかな演奏に戻ります。
そして、ピアノの強い響きが登場すると、その後に優しい演奏に変わり徐々に静かになり消え入るように終わります。
3.第3楽章
ピアノの煌びやかな独奏で曲は始まります。その後はやや高揚感ある演奏が奏でられ、ロマンティックな雰囲気を感じ取れるメロディーも時折り顔を覗かせます。
曲の中盤になるとロマンティックな雰囲気のメロディーが高揚感を持って演奏されます。その後はピアノが美しいメロディーを奏で、穏やかな曲調に戻ります。
最後は高揚感のある演奏の後に壮大さをやや感じるような演奏で幕を閉じます。
参考までに、私の所有するCDの中から1枚をご紹介します。
レーベルはDANACORDで、ヴラディーミル・ジヴァ指揮、南ユラン交響楽団、オレグ・マルシェフ(ピアノ)の演奏のものです
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