文庫化されたのをきっかけに読みました。
エッセイのくくりではありますが、軽く読めるタイプのものではありません。
平易な言い回しや、さまざまな言い換え、連想がまた別の連想にジャンプするようなテーマの発展と、見かけは優しげなのですが、何かを考える上でひとつの指標ともなりうる内容と思います。
ぐるりのこと
著者:梨木香歩
発行:新潮社
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うかうかと感想を書けないので、読みましたということだけ。
これが、逃げであることに相違ありませんが、今は書けることがありません。
大きなテーマとして「境界」というものがありましたが、これについて、何か書けるほど考えがまとまらない。
自分の形がちゃんとできてないと、他との境界はただの曖昧さで、差異を踏まえた上での理解や共感もないわけで…むむむ。
『村田エフェンディ滞土録』あたりからは特にそうでしたが、作品を読むのにも心してかかる、という感じになっています。
この『ぐるりのこと』以降に発表された『沼地のある森を抜けて』は、決意も新たな作品ということのようです。
これは、文庫化を待って読もうと思います。
それまでには、今回の『ぐるりのこと』のことをもっと考えて、それがどう『沼地のある森を抜けて』に反映したかをちゃんと読めるように。
そういえば、初めて読んだ著者の作品、『裏庭』を今、読み返したら、また違う印象があるのだろうと思います。
さて、この文庫には最相葉月さんの解説がついていました。
とても、とても、とてもまじめな解説です。
もともと、好印象を持っていたということもありますが、いい人なんだろうなぁと思うような解説でした。
今回、『星新一 一〇〇一話をつくった人』で講談社のノンフィクション賞を受賞。
おめでとうございます。
星新一 一〇〇一話をつくった人
著者:最相葉月
発行:新潮社
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そういえば、昔、勤めていた会社の社史に「星製薬」の名前があってびっくりしたことを思い出します。
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なんてこったい!!!
また感想カキコしますね
なんかうれしいです
ほぼ同じタイミングでよんでいるなんて
読み応え、ありますよね。この方らしい1冊と思えます。
感想、楽しみにしています~