楽屋裏での出来事

ライヴ前というのは、緊張するものである。

バンドをし始めた頃のようにガチガチにはならないけど、今日はいいライブできるかなとか不安があったり、気合が入りすぎると体が硬くなったりするものである。

先日のライブも、久々の地元福山でのライヴということもあっていいとこ見せなきゃなーなんて意気込んで出番待ちでカラダが少し硬くなったりしていた。

なるべく余計なことは考えず、普段とかわらないスタンスでやれるのが一番いいんだけど。

リアルもきっと硬くなっていたに違いない。

そう思ったのは、突然楽屋の鏡に向かって”アホの坂田”風ウォークを始めたからだ・・・。

なんか、手と体をクネクネとさせながらヒョコヒョコと歩いている。


そういえば、本家の「ロード・ドント・スロウ・ミー・ダウン」のDVDのドキュメンタリーフィルムで、楽屋の奥の部屋でリアムがその”アホの坂田”バリのウォークをしているシーンがある。

そのシーンを後からみたメンバー一同が小馬鹿にしているんだけど。

まさに、その歩き方そのもの。

リアルは、楽屋裏から本物を演じていたのである。

まだライヴも始まっていないのに・・・そして誰も見ていないのに。

そこからリアムが降臨していたのである。

とりあえず、オレもその横で鏡に向かって”アホの坂田”風に歩いてみた。

なーんか心地よかった。

緊張感が解きほぐされていく・・・。

なんだ、この感じは。

やってみてリアムの気持がわかった。

コレはいい！

使える！




Fuckin' In The Bushesにのって登場する前に、まさかこんなことしてるなんて誰も思ってないですよね・・・。