しだくら吊り橋から惣岳渓谷を見る
巨石信仰の白髭神社。
散歩日和のみどりの日、
母と子が、ボクのカングーでアウトレットの花屋へ。
「ボクは一人でお散歩、散歩だ」
「どちらへ?」
「足の向く方へ」
橋本駅前でカングーを降りて、
八王子行きに乗る。
何しろ午後1時。
もう信州も甲州も秩父も無理だな。
「そうだ、奥多摩なら行けるかも」
携帯で乗換検索??
八王子から八高線で拝島経由青梅線か?
午後3時。終着駅奥多摩駅を出発。
”奥多摩むかしみち”を歩く。
駅前観光案内所で
、
奥多摩むかしみちコースの地図をゲット。
駅を出て大通りのすぐ左にいかにも田舎の駄菓子屋。
店の外に山葵が薄汚れた水を張った小ぶりの金だらいに二つに各五本。
金だらい半分濡れてよれよれの貼り紙!
それぞれに300円1本。400円1本と書いてある。
「さすが奥多摩。山葵のお土産なんていいね」
小窓から奥を覗くとお婆さんが背中丸めて店番?
「これ1本300円と400円ですか?」
「そう、300円、400円、500円。」
「500円のもあったんですか?」
「あれ、500円のはもうないかの」
「今日は随分売れたんでしょうね?」
「たいして売れやせんよ。疲れただけだわさ」
この山葵、何日も金だらいに浮いていたせいか、
<帰宅して早速摺り下ろしたら、
大部分はぼろぼろに腐っていて、
食べられそうなところも薫りもしなければ、辛みもなかった。>
そんなことはここでは判らないから、
400円2本買ってカバンに詰めて歩き出す。
大通りを右折して氷川大橋を渡る。
橋の手前左に奥氷川神社。
東京都一高いという三本杉の大木があった。
樹齢650年、樹高50m。
氷川大橋を渡って酒屋の先左にみかしみち入り口の標識。
ここから”むかしみち”が始まる。
すぐに人足泣かせの羽黒坂の急坂だ。
坂の登り口に羽黒権現があるから羽黒坂だ。
坂は舗装されてきついけど歩きやすい。
坂の上からハイカーが何人も下ってくる。
登り切ったあとはなだらかな林の中の昔道。
ゴールの奥多摩湖・小河内ダムまで片道10キロ弱のコースだ。
10分も歩くと道の左下林の中に線路跡が見える。