雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

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新・本と映像の森 236 アイザック・アシモフ『ファウンデーション対帝国』ハヤカワ文庫、1984年

2019年02月15日 14時23分47秒 | 本と映像の森

新・本と映像の森 236 アイザック・アシモフ『ファウンデーション対帝国』ハヤカワ文庫、1984年

 岡部宏之訳、早川書房、原著1952年、397ページ、定価本体860円(2014年第19刷)

 SF作家アシモフの代表作「ファウンデーション・シリーズ」3部作の第2作「FOUNDATION AND EMPIRE」。

 第1作を「新・本と映像の森」で「ファウンデーション・シリーズ」書いたつもりでいたら、どうもまだ書いてないらしい。あるいは別の過去の記憶かも。

 衰退しつつある銀河帝国。その辺境・星々の数も少ない銀河の端に科学者の「財団(ファウンデーション)」は創設され科学者たちが移住していった。
 
やがてファウンデーションは、科学力を武器に周辺と交易をおこない、貿易商人たちはその販路を広げていった。

 第1部「将軍」は、創設から約200年が過ぎたころ、銀河帝国の将軍ベル・リオーズがよく準備された包囲攻撃を仕掛けてくる。ファウンデーションは崩壊するのか。

 主要登場人物は3人。

 将軍ベル・リオーズ。なお名前が有名な作曲家「ベルリオーズ」からとったものかは定かでは2ない。
 シウェナの元貴族ドゥーセム・バー。
 ファウンデーションの貿易商人ラサン・デヴァーズ。

 第1部でも第2部でも主人公は逃亡者たちで、第1部でも第2部でも主人公たちが逃亡する最後は銀河系の首都トランターだ。

 トランターは銀河系2億個の星系を管理する人口400億人の惑星だ。

 トランターで、ドゥーセム・バーとラサン・デヴァーズは帝国内部で皇帝と将軍を離間させようと内部工作を始めるが・・・・・・。

 第2部「ザ・ミュール」は、それからほぼ100年後、とつぜん台頭した新興勢力「ミュール」によってファウンデーションは征服され、ミュールやファウンデーション残存勢力は謎の「セカンド(第2)ファウンデーション」の探索を始める。
 
 「セカンドファウンデーション」はファウンデーションと対(つい)になる集団で「銀河系の反対側のの端(はし)に」(p140)作られて、すべて秘密にされている。

 この探索の奇妙な組合せは次の5人から成っている。

 ヘイヴンの貿易商人の息子、若い男性トラン
 ファウンデーション人で、トランの新妻で歴史学者ベイタ
 ミュールから逃げ出した道化師マグニフィコ
 ファウンデーション軍情報局のハンス・ブリッチャー大尉
 ファウンデーション唯一の心理歴史学者エブリング・ミス

 誰が主人公ということではないが、つぎの要素からなる。

 「ファウンデーションによる探索」
 「ミュールによる探索」
 「その2つの探索をさまたげる探索」である。 
 
 「どの探索」が誰であるか。

 大略奪から残されたトランター大学のなかのトランターで第2部の最後の幕が開く。

 


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