サンデーサイレンスの初年度産駒で、皐月賞・マイルCSとG1を2勝したジェニュインが、19日、放牧中の怪我により死亡したとのことです。23歳でした。
当時は長く続いたノーザンテーストの天下が終わり、リアルシャダイ、トニービン、ブライアンズタイムが台頭。群雄割拠の時代の幕開けといった雰囲気でした。そんな中、1994年に産駒をデビューさせたサンデーサイレンスは、あっという間に勢力図を一新し、次々と活躍馬を輩出。そんなサンデーサイレンス時代の到来を予感させた初年度の代表産駒の1頭がジェニュインでした。社台の勝負服に岡部幸雄、白のシャドーロールに漆黒の馬体。カッコいい馬でしたね。思い返せば、4歳(現3歳)で天皇賞(秋)へ挑戦するというローテーションを切り開いたのはジェニュインでしたし、この頃を境に、距離適性に見合ったレースを選択するという意識が強く芽生え出したと思います。
ジェニュインが皐月賞を勝ったのなんて、まだつい最近のことのように感じますが、もう20年ですか。当時は高校生でしたが、そりゃ年を取る訳だ。同世代のSS産駒は、フジキセキ、タヤスツヨシ、ジェニュイン、ダンスパートナー、サマーサスピション、サンデーウェル、サイレントハピネス、ブライトサンディー 、プライムステージ、マジックキス、キングオブダイヤ、マーベラスサンデー、懐かしい面々ですね。往年の名馬の訃報は、やはり淋しいものです。ジェニュインの冥福を祈ります。合掌。