たこさんの秋吉台日記

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6月11日 サルナシ

2007年06月11日 | Weblog

サルナシ〈猿梨/別名シラクチヅル・コクワ〉(マタタビ科 マタタビ属) 
                                    花期は5~7月。
山地の林内や林縁に生える落葉つる性木本。雌雄別株。
葉は互生。葉身は長さ6~10cmの楕円形~広卵形。
厚い皮質で、ふちには細かい鋸歯がある。裏面の脈上にはかたい毛が生える。
葉柄は長さ2~8cmで淡紅色を帯び、かたい毛と軟毛がある。
上部の葉腋に白い花を下向きにつける。花は直径1~1.5cm。
花弁と萼片は5個。葯は黒紫色。
両性花の花柱は線形で多数あり、放射状に開出する。

6月8日、やぶに登っているつるの葉を見て、サルナシではないかと思いました。
翌日、「山口四季の会」の樹木観察会で安芸冠山に登り、小川谷林道沿いに点々と生えているサルナシを観察してきて、10日、サルナシと同定しました。

【秋吉台で初めて見たサルナシです】

(300mm望遠レンズで) 07年6月8日 撮影
【右奥の緑色の濃い部分で、開花しました】

(100mmマクロレンズで) 07年6月10日 撮影
【上の画像に見える花序】

07年6月10日 撮影
近寄れないやぶの奥なので、こんな画像ですが、右下は両性花のようです。

【葉の表面は】

07年6月10日 撮影
手が届かない所なので、つるが絡んでいる木の枝を三脚で引っ張り、
友人が二人がかりで、つるをたくり寄せて採ってくれました。


【上の画像を拡大しました】

07年6月10日 撮影
「葉柄は淡紅色を帯び、かたい毛と軟毛がある」
葉の表面にもかたい毛がありました。

【葉の裏面は】

07年6月10日 撮影
「裏面の脈上にはかたい毛が生える」

【葉裏を拡大しました】

07年6月10日 撮影
主脈・側脈には、かたい毛がありました。

サルナシの葉裏が粉白色のものがウラジロマタタビで、これまで秋吉台のあち
こちで見てきましたので、この後、葉を持ってウラジロマタタビに直行し比べたら、
葉裏の色だけでなく、両面の毛の様子も全然違っていました。
ウラジロマタタビは、13日に書きます。