エジプト滞在も残り少なくなってきた。
思い出に残るひとときをと、娘がセッティングしてくれた砂漠の夕日ツアーへいざ!
駐車場へ向かうと、待っていてくれたのは、なんとラクダ!!
あら~❤ いつもの顔なじみのベブシと、新人ラクダ(名前聞き忘れた)がお座りして待っていてくれた。
ラクダに揺られて、ピラミッドエリア外の秘密?のポイントへ向かう。
30分ほどの道のりに鍛えられていない筋肉のお尻と太ももが痛いが、夕日の絶景のご褒美が待っているから。
ついに夕日スポットに到着。
強烈なエジプトの太陽は、ずいぶんと西に傾き、優しいミルク色の空に変わりつつある。
風も吹き始め、少し寒いぐらいだ。
ラクダを愛するラクダ御者のワリード。
特にベブシに甘~い。
タトゥーのように毛を刈り込み、可愛いボンボンがお洒落なベブシ。似合ってるよ。
ベブシは、他のラクダと比べると、性格が温厚でのんびりしたところがあるから、とても愛い奴。
私も娘も、エジプトへ来るたびにワリードとベブシに会うことを楽しみにしてきた。
今回も元気いっぱいのベブシに会うことができて、嬉しい!
ベブシは、柔らかい新鮮な草を美味しそうに食べる、食べる…どんどん食べる。食べ過ぎ!
サウジから来たという、これまた可愛い新人ラクダ君は、草をまだ食べられない。
エジプトの草を食べると、ひどくお腹を壊すらしい。だから、お家へ帰ってからラクダフードを食べるとのこと。
横目でチラチラ見ながらも我慢している。早くエジプトの草に慣れるといいねぇ。
ワリードが写真を撮ろうとしたら、モリモリベブシが振り返ったしぐさで、大爆笑!
美しい夕日と可愛いラクダ達。しあわせだ~~~。
夕日よりも、ベブシの食べっぷりに見惚れる私。
そして、娘は新人ラクダ君と仲良しになったようだ。
ラクダ達とのスキンシップは可愛く嬉しかったが、草を食べ過ぎたベブシが、私の顔の近くですごいゲップをした!
その強烈なこと!その臭いは、思い出から忘れ去りたいぐらいだが、忘れられない(笑)
みんなで、ラクダ相手に遊んでいるうちに、ゆっくり太陽が沈み始めた。
壮大に広がる砂漠の西の果てに、エジプトを精力的に照らし続けた今日一日の太陽が姿をくらます。
ナルシストな舞踏家のフィナーレのように、たっぷりの余韻を残して、ゆっくり砂漠から去って行く。
太陽が去ったあと、まだショーは続いていた。
周りの風景は、金色から、沈んだ水色、藍色、群青色と刻々と変化していく。
私達はシティライトが灯る頃、ついにギザの台地をあとにする。
砂漠の風に吹かれて、頭をからっぽにして、なじみあるピラミッドのある風景と、太陽の道すじ、ラクダの長いまつ毛をひたすら眺めていた。
気分は上機嫌。ちょっとしたことで、みんなで笑った。
心がふわふわ軽く、くすぐったくなった。
今もこのツアーを思い出すと、そんな心持ちにはなれるのだが、やっぱり、ちょっと効能切れかも。
そろそろ、最高の夕日をこの目で見る 心の休憩・癒しツアーに行きたくなってきた。