裏山赤太郎~ゲイでエイズで、でも生きてくよ!~

ゲイとして生きて、50代でエイズを発症したけど、自分らしく生きていくことには変わりないないんだよってブログ。

エイズ発症入院~回復へ

2015-07-22 19:56:40 | 日記
入院が2週間を過ぎると、
軟便状になった便が次第にまとまりが出てきた。
トイレに駆け込むことも少なくなり、
便通も食後になり、一日5回程度になった。

その頃になると、
腸の中の炎症もだいぶ治まってきたのか、
午後の高熱もなくなってきた。

肺炎予防のためにバクターという薬を服用していたが、
その薬は服薬開始後2~3週間で薬疹が出る場合があると聞かされていた。
それが出るとなると、
肺炎予防の薬を変更する必要があるとのことだったが
自分の場合は大丈夫だった。

入院2週間を過ぎて、
徐々に便の状態が改善されてきたことで、
医師からはこのまま順調に回復すれば
入院から3週間で退院できるだろうと言われた。

その頃になると、
私は徐々に病気に弱り果てた精神状態から、
徐々に自分を取り戻しつつあった。
退院の目途が立つと同時に、
私は退院後の生活のことも考え始めていた。

瀕死の状態は医療の力で乗り越えることができたが、
これから私はどう生きて行こうか。

退院後の治療方法、
入院費の支払い、
今後の外来通院での治療の費用、
仕事のこと、
家族との関係、友達との関係、
セックスに関すること・・・・

頭の中では、
ジワジワと不安な気持ちと、
支援制度や病気などに対する知識が、
まるで押しくらまんじゅうをするように波打っていた。

ちゃんと治療をして、
体調管理をすれば普通に生活できるから大丈夫だ。

治療費だって、
身体障碍者手帳を申請して、
校正医療の援助を受ければ自己負担は支払い可能な額になる。

大丈夫。
なんとかなるさ。

それでも病気のことで差別を受けるのではないか、
その不安は消えることはなかった。

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