1919年、いまや廃墟と化したパリ・オペラ座では、かつての栄華を偲ぶ品々がオークションにかけられていた。そこには、老紳士ラウル・シャニュイ子爵(パトリック・ウィルソン)と年老いたバレエ教師、マダム・ジリー(ミランダ・リチャードソン)の姿が・・・。二人には共通するあるものを手に入れたいという思いがあった。
オープニングのこの思いが、エンディングへと見事につながっていることを忘れないで本編をごらんいただけば「なるほど!」と思えるかもしれません。舞台にはない設定を取り込んだ映画の魅力にもなっています。
やがて、謎の惨劇に関わったとされるシャンデリアが紹介され、ベールが取り払われると、ふたりは悲劇の幕開けとなった1870年代当時へ。モノクロの世界が一変して、あの絢爛豪華な世界へ引き戻される迫力の映像が展開されます。(写真②)
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