この映画をごらんになった当時を知る方は、
どんな思いで観ていたのでしょう?
ある方は、楽しかったことを、ある方は辛かったことを
また、なつかしさに涙した方も。
それでも・・・幸せだった時代です。
未来への夢があった時代です。
いい作品でした。
自分自身の思い出も投影しながら観せてもらいました。
ただ、残念だったことを2つ書いておきます。
まず、2世代での暮らししか画面には描かれていません。
当時としてはまずあり得ない設定です。
自分が子どもとして見るなら、家の中には何人もの兄弟がいて
両親がいて、おじいちゃん、おばあちゃんが一緒にいたはずです。
この映画のこだわりを考えるなら、最も今に伝えたいことでは
なかったのでしょうか。
もう一つは、キャスティングです。
演技力についてではなく、この時代設定に「小雪」はないでしょ?
こんなにスタイルが良くて小顔の女性・・・
今は当たり前でも、当時では皆無といっていいぐらい。
(当時の美人の代名詞は、最初のミス日本・山本富士子でしたね)
こんな時代は、もう戻ってこない。
ひたすら空腹をまぎらし、新しいものを求めて
大切なものを捨て去ってきた日本。
ちょっと振り返ってみるのも悪くはないですね。
(上映時間:2時間13分)
■作品評価 ★★★★(★4つ・・・もう一歩のこだわりが)
昭和33年はこちらから→ ALWAYS 三丁目の夕日公式サイトを
ごらんください。
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原作の設定をある程度なぞった為に核家族的な家庭になったという事も考えられます。
「小雪」は・・・美人なら何でも許してしまう中年男でスイマセン。
でも今なぜ昭和30年代を伝えなければならないのかを考えれば
この設定は、変更すべきだったと思います。
ただなつかしむだけの映画なら、後には続いていかないでしょうし、観る人もいなくなります。
「小雪」は、一歩譲りますけどね。
記事に書かれている家族構成のお話ですが場所が東京ということ、鈴木オートが昔からすんでいた地元の人間ではないということを考えてもお年寄りがいなくても不思議ではありません。
私の家も両親は田舎に住んでいましたし、私の友達のいえもお年寄りはすでに他界しており兄弟は居ませんでした。
鈴木オートの社長は車の整備工と言うことを考えても地元の人間ではなく(自動車整備工場は当時はまだ新しい方の仕事)地方出身者が所帯を持つと当然両親が田舎に残るわけですから当時の東京を考えても標準とは言いませんが私の経験からしてごくふつうの家族構成だとおもいます。
世代については、今ならおっしゃるような捉え方が一般的だとは思います。
記事に書いたのは、今なぜ昭和33年という設定を映画化したのかに起因します。
ですから、東京でなくてもいいんです。今の時代にあってこの時代になかったもの
逆にこの時代にあって、今失われたものをもう一度見直してもらいたいということを
この映画はメッセージしているはずです。
映画は、その奥にあるものが見えてくるかこないかで
評価が別れるものと理解しています。
ですから、人によって違います。多数決はないのです。
いつもこう思いながら観るようにしています。