過去に上映された作品は、その時代背景を反映してかホラー仕立てのものばかり。この作品ではファントムの狂気と醜さの奥に棲む人としての優しさをラブストーリーに置き換えて見せてくれている。決して狂気だけが伝わらないように、という緻密さが観られるのは、舞台では見せなかったファントムの出生の秘密が語られていることでもわかる(見どころのひとつ)でしょう。
映画を観終わった観客の女性の中の一人が言った言葉が印象的に浮かんできます。耳にした言葉は「そやかて、何人ひと殺してんよ」でした。おそらくこの言葉の前には別の女性のふりがあったはずです。おそらくこうでしょう「ファントムってやさしいやん」
いいですねぇ、この映画が伝えたいことがしっかり凝縮されて伝わっています。
(写真④)
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