Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

Je suis Charlie

2015-01-08 20:47:01 | Weblog
"Je suis Charlie"
フェイス・ブック、ツイッターなどでフランス系の人々が、
このバナーを挙げ始めた。
#JeSuisCharlieとハッシュタグされた投稿も多く見かける。
8日、パリで起きた風刺週刊紙シャルリー・エブド(Charlie Hebdo)
襲撃事件に対する怒りや追悼の意思表示だ。

昨年の夏にボルドーを歩いていて雨が降ってきた時に、
持っていたスカーフを頭に巻きつけて歩き始めた途端に感じた人々の射るような視線、
それまで街を歩いていても人に見られていると思ったこともなかっただけに、
強烈な印象として残っている。
東洋系の私の顔立ちと無地のスカーフが禁じられているブルカをまとっていると、
人々に見られていたと気づいたのはしばらくしてからだった。

エリック・べネイのファン繋がりで知り合ったIはイスラム教徒だが、
「ほんとうは一日に5回、お祈りをしなければならないけれど、
私はあんまり敬虔な教徒ではないから。」とはにかんで笑った。
ニューオリンズでパリで一緒に過ごしたIは、
優しく思いやりのある女性だった。

ベルギーを2007年に訪れた際にお世話になったE、
もともとは貴族出身の彼女は数年前から強烈なイスラム教批判をFBでも始めて、
Eの「フランス語圏からイスラム教徒は出ていくべき。」という攻撃的な姿勢に、
両親がチュニジアからの移民でパリに住んでいるイスラム教徒のIのことを思うと、
共感できないばかりか、胸が痛んだ。

時事問題を得意とするフランス語教師も、
フランスにおけるイスラム教徒との対立やイスラム圏における女性差別をテーマにした。
イスラム教徒がブルカをかぶることを禁じる法律が可決したのは、
宗教の弾圧ではなく、彼女らを身の危険から守るためだと言う話題も出た。
フランス人の宗教観、仏教に対しては平和的なイメージがあるのに対し、
イスラム教に対しては恐怖心を感じるとも語っていた。

イスラム教徒とテロリストは切り離して考えるべきだとは思っていたが、
今回の出来事でフランス語圏の人々の感じていた危機感が、
更に明確な悲劇として記されてしまった。

Carole KingもEric Benetも"Je suis Charlie"のバナーを掲げ、
キャロルは追悼の意、エリックは言論の自由とフランス語でコメントを書き込んでいる。

"Je suis Charlie"="I'm Charlie"
言論の自由が脅かされること、テロの攻撃を受けることは他人ごとではない、
と意思表示をしている。

フランス関係機関などでは半旗を上げ、追悼の祈る会や集会が今日、行われている。


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