Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

N'dambi 8/22 @ Blue Note Tokyo

2010-08-23 11:00:17 | その他のライブ
8/22,23日、二日間のみ、そして一日1ショウのN'DAMBIのライブ。

昨日は日曜日だが1ショウなので開始時間は平日と同様の7時。
また1ショウのみの時はミュージックフィーが高額になるが、
N'dambiはむしろ通常よりも安価。
入場は5時からだったが、ブルーノートに着いたのは5時45分頃。
それでもまだ席の選択肢はあった。
開始間際には満席。
客層は老若男女とりまぜて様々。

前日の夜遅くnkmrakikoさんから教えてもらったN'dambiのfacebookのファンサイトに、
「ブルーノートのライブを楽しみにしている。」といった内容を投稿。
朝起きてfacebookを見るとエンダンビからレスがついていた。
「あなたに会うのを楽しみにしているわ!」"see"ではなくてそれが"meet"だったので、
ライブ終了後エンダンビはmeet & greetをやる気充分とみた。
http://www.facebook.com/pages/Ndambi/17936325311

"Call Me"で華やかに登場したN'Dambi。
白のベストにパンツ。
スタンディングで私たちは迎える。
N'dambiの画像はアフロヘアのものが多いが、最近のヘアスタイルはモヒカン調とでもいうか、
刈り上げてトサカの部分はレッドヘア。
腕や肩の筋肉が隆隆としていて、手足が長く体全体を使って歌う姿は男性的ですらある。
エネルギーが溢れている。

"LIE"
"What It Takes"
"Lonely Woman"
"Deep"

"Insecurity"を歌う前にエンダンビは話し始めた。
「私は音楽がやりたくてダラスからLAへと出てきた。
そしてそれが思い通りにならない時に周りの友人から『もっと堅実な仕事をすれば?
将来のことも考えて。』と言われたの。
でも私は今日を精一杯生きたい。この日が自分にとっての最後の日だと思って毎日を過ごしたい、
そう思って今日までやってきた。」
安全な道ではなくたとえ困難であってももほんとうに自分のやりたい道をあえて選んで生きてきた、
そんなエンダンビの心意気が伝わってくる。
この辺りからちょっとやばくなってきた。
涙腺が弱くなってきた。

"Lady"では自分のバンドメンバーの紹介。
バックボーカルのSara WilliamsとキーボードのLynette Williamsは姉妹だそうだ。
ドラムスDemoterious Laurence、ベースKhalid Rahmaad。
"Can't Change Me"
「歌はいろいろな時に作るけれど、この曲は靴を買いに行った時に思いついたの。」
と"Ooo Baby"
"Noboday Jones"では「一人一人がみなスターなのよ。」

「私は最初の頃、自分の曲が一曲しかなくてこればかりを歌っていた。
そしたらある時一人の男性から『とても辛い時期があった。その時にこの曲をずっとずっと聴いていいた。
そして今は立ち直って元気でやっている。この曲のお陰で僕は救われた。』と。
こういうことを言われるのはミュージシャン冥利に尽きる。ほんとうに嬉しかった。」
"Sunshine"
この曲に込められた真実の叫びにもう涙がボロボロでてきてしまった。
エンダンビが曲を作りそして歌い、それに感動するファンがいて、
そのファンからのメッセージにN'dambiもまたインスパイアーされて更に曲に厚みが加わっていく。

"Can't Hardly Wait"
人気の高い曲でぐっと最後は盛り上がりN'dambiは退場。
「N'dambi、ありがとう!」と声を掛けて握手。

戻ってきたエンダンビ、アンコールは"ODE 2 NINA"
「去る者は追わず、来る者は拒まず、そこに居たければいていい、帰りたければ帰ってもいい。」
と歌うエンダンビ。

音楽の才能が開くまで下積みが長く、いろいろな苦労もあったかと思うN'dambi。
その中で好きなことをやって皆が付いてくるならそれも良し、離れて行くなら引き留めない、
そんなメッセージソングかと受け取った。

1時間半を越えるショウだった。
終了後にサイン会あり。
nkmrakikoさんの持参したすべてのCDにエンダンビはペンもそれぞれ替えて一つ一つ、
送る言葉と共に彼女の名前と自分のサインをしてくれている。

私の番になった。
「今朝は6時に起きたの?facebookで読んだ。」と言うと笑っている。
「レスありがとう。」と話すと「あっ、あなたね。」
「ほんとうに素晴らしいライブだった。
そして、私は聴いていて何回か泣いてしまって。」
と話すと真顔になったエンダンビは私の目を見つめながら
「そうあって欲しい、自分の気持ちを感じ取って欲しいと思って私は歌っているの。」
と言ってくれた。

先ほどの白いベストスーツとは変わりホルダーネックの花柄の柔らかい素材のガーリーなミニワンピ。
編み上げ風のサンダルも可愛い。
歌っている時は雄々しくたくましいが、個人的にふれる彼女はスィートな人だ。
私のCDには"Love, Life, Balance, Music, Creativity!"
夫には"Continue 2 Be A Rock! We Need Those!"
こんな丁寧に一人づつにメッセージ入りのサインを書いてくれている。
そして彼女は詩人、ソングライターなので一つ一つの言葉が素敵だ。
「また日本に来てね。」と伝えると「こちらこそ、また私のライブに来てね。」

エンダンビ、たくさんの苦労があったはずだ。
それなのにあんなに優しくて可愛い人でいられる。
そして覚悟を持って自分に正直に生きている。
エンダンビの歌を聴くだけでなく人生全てが表現されたライブだった。

終了後ブルーノートのスタッフと話すと内部からどうしてもN'dambiを呼びたいと言う声が上がり、
今日の日を迎えたと言う。
スタッフ達の熱い想いも節々に感じられたエンダンビのショウ、
これからも彼女はブルーノートをホームとして来日してくれるに違いない。