あいらのひみつ箱

2006年の年明けとともにジュリーに堕ちました。日の浅いファンが 勝手な思いを書き連ねるゆるいブログです。

危険なふたり

2009-01-25 09:44:28 | シングルレビュー
A:危険なふたり
作詞:安井かずみ/作曲:加瀬邦彦/編曲:東海林修
B:青い恋人たち
作詞:安井かずみ/作曲:加瀬邦彦/編曲:東海林修
(1973年4月21発売)



ソロ名義で初のオリコンチャート1位に第4回日本歌謡大賞の大賞受賞、65万枚以上の売上ということで、
じゅりはソロデビュー3年目にして最初の頂点を迎えていたようです。
あとレコード大賞では「大衆賞」というのを受賞してるんですが・・・・大衆賞って何? 私知らないわ~
なんだかあんまり権威がありそうに聞こえないんですが・・・・という訳でウィキで調べてみました。

「大衆賞」
第11回(1969年)から第19回(1977年)まで大衆に支持された歌手や楽曲に与えられた賞だった。
当初は歌唱賞と同様に大賞候補としての位置付けだったが、第17回(1975年)からは大賞候補の
枠外の位置付けとなった。

だそうです。ちなみに、他に歌唱賞というのがありまして、こちらは

「歌唱賞」
優れた歌唱によって活かされた作品に贈られる賞として定義され、文字通り歌手の歌唱力を評価したもの
である。第19回(1977年)までは大賞の最有力候補としての位置付けでもあった。


ということで、こちらのほうが歌手としては評価が高いような感じですね。
定義と実質では異なる部分もあったでしょうし、大衆賞というのが当時の実感としてどういう位置づけ
だったかわかりませんが。
同じ年、西/城/秀/樹さんの「ちぎれた愛」が歌唱賞で、「危険なふたり」は大衆賞。
激しくじゅりびいきのアテクシとしてはなんか納得いかないのでございました。

じゅりは大衆賞どころかレコード大賞を取ったっておかしくなかったと思いませんか?ダメ?
(この曲じゃポップすぎて審査員の先生方には受けが悪かったかな~)
77年に「勝手に~」で受賞したときショーケンが「遅すぎたくらいです」みたいな事言ってましたよね~~
ちなみに73年は誰がレコ大を受賞されたのか・・・・


第13回 1971年12月31日「また逢う日まで」 尾崎紀世彦
第14回 1972年12月31日「喝采」 ちあきなおみ
第15回 1973年12月31日「夜空」 五木ひろし
第16回 1974年12月31日「襟裳岬」 森進一
第17回 1975年12月31日「シクラメンのかほり」 布施明


ということで五木さんでした~。しかし、ここに出てくる5曲の中で、この「夜空」という曲だけ私、知らないわ・・・・


【ビジュアル】
この曲から衣装が早川タケジさんだそうですね~。現在に至るまで、長い付き合いですね。
黒いシースルーの袖なしにスカーフまいた衣装(樹木希林が「ジュリ~~~~」っとやるポスターのやつ)と、
素肌にパールネックレスじゃらじゃら、白のジャケットにロングファー、の2種類でしょうか。
かなり奇抜な先端ファッションとロングヘアに潤んだ瞳の両性具有的なセクシーさが唯一の存在感です。
当時の映像はどれをみてもキラキラしたオーラを放っていました。


【サウンド】
「許されない愛」「あなただけでいい」「死んでもいい」のブラス過剰にくどめに盛り上るタイプの曲と
比べるとスタイリッシュでポップな魅力が溢れています。
伴奏もオケやブラス編成の比重が減り、井上バンドの存在感が非常に高くなっています。

曲構成は(Aメロ+サビ)+(Aメロ+サビ)+Bメロ+(Aメロ+サビ)+Bメロ+(Aメロ+サビ)
・・・でいいでしょうか?
改めて考えてみるとかなり変わった曲構成です。

フルオケをバックに説明不要あのギターソロがなるイントロだけでわくわくしますよね。
(あのギター音、音符で正確にあらわすことってできないですよね~)
Aメロではワンフレーズごとに合いの手として同様の音色でギターが入ります。

オケではサビの後半にチェロの音色が、じゅりのノーブル感を演出しているかのように美しく響きます。
そしてそのチェロにかぶせてベースが裏拍からメロディーを引き継ぐという地味ながら見事な連携プレイが
あります。

1回目のBメロにはいる前のギターのじゃじゃじゃじゃ じゃじゃじゃじゃ じゃじゃじゃじゃ じゃーじゃ♪
がロックっぽくてしびれます。
Bメロ に入るとはリードギターがお休みでベースのメロディーが聴かせます。
この曲はベースが非常にメロデイアス!

3回目の(Aメロ+サビ)の後半から高音のストリングスがやおら出張ってきて、ラストにかけては
バイオリン&ブラスとリードギターの共演でフェードアウトとなります。

じゅりの歌声はとにかく甘く、振り付けもくねくねしています。

言えるあっなたは~~~~~
うっつくしいすぎいるぅ~~~~


などの語尾メロメロ感でバッタバッタと乙女心(や熟女心)をなぎ倒していきます。
音を伸ばしたあと、わざと微妙なフラットをかける技法はこの曲のあたりで確立されたんではないでしょうか。

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今日のipodシャッフル1曲目:Go!Suzy!Go!