目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

大朝日岳・羽黒山Part2~大朝日岳前日&当日、県道289号の恐怖

2016-09-21 | 山雑記

9月8日(木)羽黒山から下山し、山の神と山菜蕎麦で腹がくちた後、本日の宿、Asahi自然観へと移動を開始した。最初の計画では、寒河江まで行ってスーパーで買出しをする予定だったのだが、庄内あさひIC辺りまで来ると、町が開けている。ヤマ勘で進んでいくと、食料品も売っているドラッグストアを発見できた。これならもう、わざわざ寒河江まで足を伸ばす必要はない。無事買出しを済ませ、カーナビの目的地にAsahi自然観を設定すると、到着16:30みたいな遅い時間が表示された。そんなことはないだろうと、自分の勝手な解釈で全否定して、高速には上がらずに国道112号を突き進んだ。そのうち天気予報どおり、小雨から本降りの雨になる。

湯殿山ICのところで、前の車も後ろの車も高速に吸い込まれていった、とそのときは思った。後から、間抜けなことに、われわれだけが、くねくねと折れ曲がった旧道に入っていったとわかった。だいぶ遠回りをして、県道27号に入る。交通量は極端に少ない。そのうちさらに雨脚は強くなり、気分はかなりダウンしていく。

やがて、山の神が最初に大朝日岳の前泊にいいんじゃないかと提案していた、朝日山の家の前を通過する。買出しができないだろうと、ここはパスしてしまったのだが、今となってはこちらのほうがよかったと臍をかんだ。どしゃぶりの中、集落もなくなり、大規模林道に入っていく。名前のごとく、2車線もある立派な舗装道だ。ちょうど伐採しているらしく、あちらこちらに伐採した丸太が積み上がっている。1台だけ、丸太を満載したトラックとすれ違った。

少し行くと、古寺鉱泉(大朝日岳への登山口;ここから私と山の神は登った)への分岐に出た。さあ、明日のために時間を計っておこうと、時計を見る。ここから宿までどのくらいかかるのか。Googleのルート検索では、1時間以上かかることになっているが、距離からいけば、そんなにかかるわけがない。もしや未舗装路なのか。戦々恐々としながら、交通量ゼロの広い道を行くと、突き当たりで右が朝日鉱泉、左が木川ダム・Asahi自然観方向という県道289号に出た。左折すると、それなりに道幅があって、安堵。しかし、それはすぐに裏切られた。くねくね折れ曲がり、徐々に道幅は狭くなる。しかも樹林帯で、どしゃぶりだから、見通しがまったくきかない。ヘッドライトをつけ、そのうちハイビームにして慎重に走る。ダムを越えると、左側が岩壁、右側が切り立った崖というすごいところに出た。こんなところで対向車が来て、延々バックするのはごめんだ。来るなと祈りながら走る。Googleマップでは、道幅が太く表示されていた場所だが、とんでもない。実際はかなり細い道だ。最後ゲートまでの数百メートルがまたひどく細く、冷や冷やしながら通過した。

古寺鉱泉への分岐から20分くらいでAsahi自然観(右上写真:9月9日早朝撮影)に到着した(16:00頃)。まあ、時間はそれほどかからず、いいとしても、明日の朝、雨量制限でゲートが締まるということはあるのだろうか。宿のスタッフに尋ねると、ゲートが締まるということは、まずありません。でも、あの道を通るのはやめたほうがいいですよと真顔で言われる。かなり遠回りになるが、大江の町を経由したほうが無難といわれる。そういわれても、さっきそこを走ってきたのだし、厳然とそこに道路があるのだから。

翌9月9日(金)早朝、宿のスタッフの言葉が頭に引っかかっていたものの、それを振り切り、前日どしゃぶりのなかを走った県道289号にあえて突入した。対向車よ来るなと祈りながら、バリバリ走っていく。この時間帯に対向車が来る可能性は極めて低いはずだが、可能性はゼロではない。昨日同様ヘッドランプをハイビームにして突き進み、無事危険地帯を通過した。

しかし、この日の午前中に山の神が重大なことを思い出した。「やっちまったよ」と悲鳴のような第一声。宿にケータイを忘れたのだ。コンセントが冷蔵庫周りにしかなかったため、そこで充電したまま、置き忘れたのだ。ということは、あの道をもう一度走ることになるのか。あるいは迂回、大回りして行くか。結局山から下りた9月10日にもう一度ここを通ることになった。大回りするなんて時間の無駄だし。そのときは、ジモティらしき車3台とすれ違った。ラッキーなことに、3台とも広い場所で行き交うことができた。どしゃぶりの夕方と小雨の早朝という見通しの悪い環境ではなく、お日様が照る中での走行は、過去2回に比べ、ずいぶんマシだった。

県道289号を車で通ろうと考えている方、十分に気をつけてください。

大朝日岳登山へつづく
「プロローグ・珍道中の始まり」に戻る
「プロローグ・酒田入り」へ戻る 
「Part1羽黒山2446段を往復」へ戻る
「Part3大朝日小屋まで」へとぶ


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 大朝日岳・羽黒山Part1~羽黒... | トップ | 大朝日岳・羽黒山Part3~大朝... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

山雑記」カテゴリの最新記事