目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

大朝日岳・羽黒山Part3~大朝日小屋まで

2016-09-22 | 山行~東北

古寺山 標高 1501.1m 山形県

2016年9月9日(金) 雨

メンバー 山の神と私

コースタイム 7:20古寺鉱泉手前、林道終点駐車場7:45--8:30休憩(ザックカバー装着)8:37--9:20一服清水--9:31ハナヌキ峰分岐--10:17三沢清水手前10:25--三沢清水--10:55古寺山(雨具装着)11:10--12:06熊越(昼食)12:30--13:13銀玉水13:20--13:50大朝日小屋(泊)

目が覚めて時計を見ると、5:17。泊まったASAHI自然観の窓から外を見ると、雲が切れていて、予報どおり晴れてきそうな予感がする。部屋で簡単に朝食をとり、6:45山の神とともに宿を後にした。時折雨が落ちてきて、車のフロンガラスを濡らす。大規模林道に入り、油断して古寺鉱泉への分岐を通り越してしまい、Uターンをしていると、先に車2台が曲がって行った。

7:20林道終点の駐車場に到着した。まだ小雨が降っていて、いつこの雨はあがるのだろうと、空を見上げる。先行して駐車場に到着した2台は、車を置きに来ただけだった。朝日鉱泉から登るのか、どこから登るのかはわからないが、ここに車を置いて下山時に利用するようだ。宿の車なのか、皆それに乗って、行ってしまった。

 
左:古寺鉱泉手前、林道終点の駐車場。トイレもある 右:古寺鉱泉朝陽館

あとからジモティ4人パーティが来て、10年ぶりの大朝日登山、登れっぺかという声が聞こえてくる。彼らは先に出発したが、だれかが忘れ物をしたらしく、山の神と私が先に進むことになった(7:45)。

駐車場から川づたいに進むと、すぐに古寺鉱泉朝陽館が現れる。見た目、古びた大きな山小屋といった風情だ。横を通り抜け、山へと分け入って行く。見事な松の木が登山道の横で枝を広げている。まもなくポチポチしていた雨が止んで、青空も覗き、天候回復の期待が膨らむ。快適なブナの森を堪能しながら、登高を続ける。

 
左:木漏れ日の森。このときは晴れてくると固く信じていた 右:一服清水

ん~、また降ってきてしまった。でもこの時はどうせすぐ止むだろうと、しばらく静観を決め込んでいた。決め込んではいたが、しとしととしつこく降り続き、意外とこういう雨が濡れるんだよなと山の神に声をかけ、ザックカバーだけは付けることにした。そして9:20水場、一服清水に到着する。冷たい軟水はうまい。

そこから樹林帯を進み、ハナヌキ峰分岐(日暮沢への分岐)に出た。だいぶ雲が厚くなったのか、暗さが一段と増している。一向に雨はやまず、しかたなくこの間買ったばかりのberghausの上を着込む。初めて山行で着るが、軽くていい。

 
2点とも:古寺山山頂

このあたりでは、まだ晴れてくると希望をもっていたのだが、雨具なしでびしょ濡れのおじさんが下ってくるのを見た時は、ダメかと観念し始めていた。そして次の休憩ポイントを三沢清水としていたのに、山の神がいつの間にか着いて来ていない。山の神の熊鈴の音が途切れた後、一切音がしないから、もしや水でも飲んでいるのかと引き返すと、案の定山の神は休憩に入っていた。ひどいじゃないと近づいていくと、まったく意に介した様子はなく、疲れたといって、へたり込んでいた。

三沢清水で再びのどを潤し、古寺山へ向かう。とりあえず今日は大朝日小屋まで行って、明日に期待だね、先を急ごうと、いったんは古寺山を出発した。けれども、もう雨があがる気配がまったくないので、雨具の下も履いていこうと、また小広い山頂に戻った。


小朝日岳を振り返る

小朝日岳は明日登るとして、巻き道をスタスタと進む。どこか昼食に適した場所はないかと物色しながら歩いてきたが、なかなかいい場所はない。もういい加減、腹が減りすぎて、12:06熊越の上りで昼食にした。雨の中、火を使うより、早く食べて、早く行動しようと、明日の朝食用だった菓子パンをそそくさと食べて腹に収めた。

12:30再び雨の中の登高が始まった。遮るもののない稜線に出ると、風が容赦なく襲ってきて歩くのがままならないくらいだ。と思ったら、後ろから私を追い抜いて、山の神の激走が始まった。車山スノーシューを思い出した。あのときとシチュエーションは似ている。その刹那、山の神の後ろ姿を見て違和感を覚えた。違和感の正体は、ザックカバーだった。強風にもっていかれたようで、山の神の真っ赤なザックカバー(上のほうに写真)がなくなっていた。思わず私のはと背中に手を回すと、ちゃんとついているが、危うい感じだった。手で引き剥がして、飛ばされないように装着し直した。

13:13銀玉水到着。水を2リットルタンクに詰め、歩き出す頃には、すごい風と雨になっていた。来るんじゃなかったと思わせるくらいの荒れ模様だ。自然と足が早まり、やがて見通しの悪いガスのなかに、うっすらと山小屋のシルエットが現れた。大朝日小屋到着は13:50。それから15:00くらいまでには、われわれと同じように晴れると思って登ってきた残念な人たち14,5人が、ここで停滞&宿泊を決めていた。その後も、雨も風も止む気配はまったくなく、一晩中、窓を揺らす風雨の音がしていた。

 「Part4発熱・下痢で大朝日岳下山」へつづく
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