目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

大朝日岳・羽黒山Part1~羽黒山2446段を往復

2016-09-20 | 山行~東北

標高 414m 山形県

2016年9月8日(木) 曇りときどき雨  |

メンバー 山の神と私

コースタイム 10:30頃 羽黒山駐車場10:45--11:45頃 羽黒山山頂 11:55頃--二の坂茶屋(力餅セット)--13:00駐車場

90年代に訪れたときには、ろくすっぽ調べもせずに出羽三山登っちゃえと来たので、道路地図を見て、そのまま山頂近くまで車であがり、あっけなく社殿に着いてしまった。その後テレビで、羽黒山の長~い階段の参道があることを知った。途中に茶屋まである。いずれ山形に行く機会があれば、そこを歩いてもう一度羽黒山だと思っていた。山の神にそのことを話すと、大賛成。羽黒山の参道歩きは、こうして決まった。

前泊は酒田のビジネスホテル、さかたセントラルホテル。前夜の飲みすぎが祟って、8:30チェックアウト予定だったのに、目が覚めた時にはすでに7:45になっていた。東京からの移動の疲れもあったのか、まったく目が開かなかった。山の神もゆるゆると起き出して、ホテルの食堂でいっしょに朝食をとる。チェックアウトは結局1時間くらい遅れた。平日のお仕事車両で混みあう酒田市内の幹線道路を抜けていくと、歩道にヒッチハイカーがいた。山の神もそれに気づいて、指を差す。バックパッカーの若い白人が「NIIGATA」と手書きしたボードを掲げていた。これから新潟には行かないし、後ろの座席は荷物で一杯だった。地方にもどんどん外国人観光客が来ているのだと驚かされた。

 
左:羽黒山駐車場。建物はトイレ 右:羽黒山の入口、随神門

10:30頃羽黒山の駐車場に到着した(左上)。駐車場はここだけではなく、いでは文化記念館のものも参拝客は利用できるようだ。がらんとした駐車場に車を置き、平日だから閑散としているなと山の神と話しながら、のんびりと出発する。随神門に来ると、カップルが1組。あとから老夫婦が来た。門から階段を下っていくと、観光客が2人上がってくる。結構いるじゃないかといっていると、分祀された小さな神社や朱塗りの橋にも人がいた。

 
左:祓川に架けられた立派な朱塗りの橋、神橋 左:橋の横には須賀の滝(水量が極端に少なかった)

神橋を渡ると、樹齢1000年の爺杉が出てくる。屋久島だと、ようやく屋久杉に仲間入りする樹齢だ。ちなみに屋久島では1000年未満は小杉と呼ばれている。名前といい、樹齢といい、あまりありがたみがないなとバチあたりなことをいいつつ、五重塔へ。

 
左:国宝羽黒山五重塔 右:五重塔の横には一の坂が延びる

こんな山の中によく建てたものだという豪壮な五重塔がそびえている。平将門の建立というから、驚く。こんなみちのくの山深いところまで勢力を伸ばしていたということになる。五重塔を過ぎると、一の坂の階段が延々と天までかというくらい続いている。

 
2点とも:二の坂にある二の坂茶屋。この辺りでよく見かけた魔よけの引き綱が軒先にかかっている

階段の先を見上げ、茶屋と思ったら、社ということがあった直後、今度はふいに「名物 力餅」の文字が見えた。今度はほんとうに茶屋だった。雨がポツポツしている中、二の坂茶屋に到着。気温は高くないが、だいぶ汗をかいて、のどが乾いていた。山の神は、茶屋でスポーツドリンクを買ってゴクゴクやっている。脇から手を出して一口もらう。ふと店内を覗くと、おいしそうに力餅をほおばっている年配の方がいた。帰りに寄ろうよと、山の神が言い出し、二人で力餅と抹茶の映像を心に刻んで、茶屋を後にした。


二の坂茶屋から庄内平野を望む(復路撮影)

最後三の坂を登りつめていくと、齋舘が出てきた。観光客は立入禁止かと思いきや、ここで精進料理を食べられる。目の前には最後の鳥居があって、もう山頂だ。

 
左:斎舘。精進料理を供している 右:出羽神社、三神合祭殿(月山・羽黒山・湯殿山の三神を合祭)

茅葺の巨大な屋根をもつ出羽神社の三神合祭殿が目に飛び込んでくる。とにかく軒に張り出した茅の厚みに圧倒される。何はともあれ、三神に参拝。反対側の駐車場からも観光客がやってきては、3つの社を参拝していく。

 
左:この厚み、三神合祭殿の屋根がすごい 右:鐘楼。鐘撞きは禁止

ひと時止んでいた雨が、またパラパラと落ちてきた。早く下ろうと山の神に促され、再び階段を下り始めた。この階段は、段差を低く造ってあり、下りに配慮しているようだ。全部でなんと2446段もあるという。やがて二の坂茶屋が見えてくる。もう昼時だけれど、YAZAWA張りに、「食べちゃえ」と力餅と抹茶のセットを、2人分注文した。あんこときなこの餅が各1つずつ(各2つずつのバージョンもある)、それに抹茶と切干がついていた(¥500)。雨がちょうど上がったので、外のベンチに腰かけて舌鼓。女将が声をかけてきて、話しているうちに餅がここで搗かれていると知る。名物というものは、苦労してつくられるものなのだ。

 復路の足取りは皆軽い

13:00頃駐車場までたどりつき、駐車場前にあった蕎麦屋いしいで、ボリューム満点の山菜蕎麦を食べた。ちょっと高かった(¥1,100)が、Very Good!

Part2県道289号の恐怖へつづく
Part3大朝日小屋までへとぶ
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