8月29日撮影 群馬県吾妻郡嬬恋村鎌原
鬼押し出しへ行く前に、ここは見ておいた方が良いと、タクシーの運転手さんに案内された鎌原観音堂。
〈創建806年。現存するカヤ葺きのお堂(写真1枚目奥)は1713年に建立。〉
天明3年(1783年)7月8日、浅間山の大噴火に伴う大量の火砕泥流が村全体を飲み込んだ際、
高台にあったこの観音堂へ逃げた93人だけが生き残ったという場所です。
噴火当時、50段あった石段のうちの35段が埋没し、後の発掘調査でそこから2遺体が発見されたことから、
「天めいの生死をわけた十五段」と言われているそうです。
写真1枚目、赤い橋の下に埋没した石段の一部が見えていました。
天明というと昔のようですが、近年では、1991年の雲仙普賢岳の火砕流が記憶に新しく、
いつ何処で起こるか分からない天災の恐ろしさを感じました。
鎌原では生き残った方々が近くの村々の温かい援助に支えられ、村を再建し今日にいたっているということです。
写真2枚目は石段を上ったところのお地蔵様。
下の写真は『群馬県指定 天明三年浅間やけ遺跡』の説明看板。クリックで大きくなります。
OM-D E-M5 + M.ZUIKO DIGITAL 14-150mm