桔梗おぢのブラブラJournal

突然やる気を起こしたり、なくしたり。桔梗の花をこよなく愛する「おぢ」の見たまま、聞いたまま、感じたままの徒然草です。

弘法寺から下総国分寺へ

2010年08月24日 21時45分42秒 | 寺社散策

 今日はハローワークの認定日でした。
 およそ1時間待って無事認定を済ませたあと、また坂川河畔に出て、旧松戸宿をブラブラと流していたら、市川駅へ行くバスがきたので、ついフラフラと乗って……。
 乗ってしまってから、サ~テ、どこへ行くかと自問自答して、市川の弘法寺(ぐほうじ)へ行くことにしました。去年八月三十日に訪ねているので、ちょうど一年ぶりです。
 前回は市川駅から真間の継橋、手児奈霊堂、弘法寺と巡ったあと、バス通り沿いに和洋女子大前を通って里見公園まで歩いていたので、たった二度目でもなんとなく土地勘がありました。今日は継橋まで前回とは逆に歩きます。

 真間山下というバス停で降りると、弘法寺裏から下ってきた道はすぐにわかりました。



 去年、虎千代(私が勝手に命名した野良猫殿の名前です)のいた弘法寺裏の駐車場です。



 虎千代がいなかった代わり、こんなんがいました。
 少し変わった毛並みの野良殿です。濃い灰色にうっすらと紫が入っているような。僧侶の位でいうなら、
紫衣を許されるのは最高位なのですが……。



 建設中の祖師堂です。去年きたときは予定地と示されていただけで、何も建っていませんでした。



 樹齢四百年といわれる枝垂れ桜・伏姫(ふせひめ)桜。



 鐘楼堂。明治二十一年の火災で伽藍のほとんどは喪われましたが、この鐘楼堂は山門とともに焼失を免れました。



 山門(仁王門)。掲げられた「真間山」という扁額は空海の真筆だと伝えられていますが、もしそうだとすれば、国宝ものでありましょう。



 真間寺で 斯う拾ひしよ 散紅葉

 仁王門前にある小林一茶の句碑です。
 寛政十年(1798年)の十月、一茶は馬橋の大川立砂と連れだって真間の手児奈霊堂から弘法寺に紅葉狩りにきています。
 翌十一年、立砂は生涯を終えます。その十三回忌に当たる文化八年(1811年)に再びやってきて詠んだのがこの句です。



 真間の継橋。二度目なので、カメラのシャッターを押しただけ。



 継橋のたもとにある話飲(ワイン)茶屋・つぎはし。
 入ってみたかったのに、前回きたときは台風が近づいていて雨模様だったので、おちおちしてはいられないとパスしましたが、今日は時間は充分にあり。コーヒーを飲みながら、しばし休息。



 手児奈霊堂。ここも二度目なので、カメラのシャッターを押しただけ。

 


 手児奈霊堂から約600メートル。徒歩八分。郭沫若記念公園と記念館。
 郭沫若(1892年-1978年)は1928年、蒋介石に追われて日本に亡命しました。そのとき、居を構えたのが近くにある須和田公園内の家です。老朽化が進んだため、現在の場所に移築修復されました。入館無料。

 市川市内の史跡や文化施設は
曲がり角にくると案内標識があるので、迷うことはありません。



 郭沫若記念館から約500メートル。徒歩七分。かなり急で長い坂を上って下総国分寺に着きました。



 丹色も鮮やかな南大門。
 何度も火災に遭い、宝暦年間(1751年-63年)に再建されましたが、明治二十四年十一月の火災で焼失。昭和五十三年に復元されたものです。

 


 明治の火災のとき、阿形像は火の中から救い出されましたが、痛みが激しく、吽形像は完全に焼失。南大門の再建に合わせてそれぞれ補修復元されたものです。



 新しい本堂ですが、なんとなく天平の香りがします。
 歴史の通は京都より奈良や飛鳥を好むといいます(私がいっているだけかもしれない)。それは天平白鳳の時代が、隠されている混血日本人のDNAを呼び覚まし、落ち著かせるからなのだろうと思います。



 国分寺東門の真ん前にあった寶珠院。



 本堂前には巨大な薬缶がありました。どういういわれかと思いますが、たまたま居合わせたのが工事の人では判明しませんでした。




 寶珠院本堂。



 寶珠院境内の水子地蔵尊。
 私には水子はおりません(と、思います)が、ほどなく生まれるというので、とびっきり素敵な名前を用意していたのに、この世の生を承けられなかった娘がいました。
 生まれて恙なく成長していれば、今年三十八歳。カリスマ主婦といわれるような美人になっていたかもしれない、と親バカチャンリンはいつまでも死んだ子の年を数えるのです。
 供物は、お祭りで売っているアンパンマンのお面やらドラえもんやキティの縫いぐるみやら、夥しい数で、供えた親たちの気持ちを思い遣ると、目がウルウルッときてしまいます。



 寶珠院から約200メートル。徒歩三分。日枝神社があり、隣接して龍樹院がありました。

 


 日枝神社の狛犬。
 目尻の下がった、ちょっと情けなくも、親しみの持てる表情でした。



 龍樹院本堂。すぐ左が日枝神社です。

 龍樹院から約300メートル。徒歩四分で国分というバス停に出ました。今日も猛暑だというのに、まったく日陰のない道です。
 時刻表を見ると、この系統の松戸駅行のバスは一時間に二本。その貴重なバスがなんと四分前に行ったばかり……。なんたるアンラッキー、と思ったら、数分遅れていました。こういうラッキーなこともあるのです。

↓この日歩いたところ。
http://chizuz.com/map/map73798.html


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