アジアと小松

アジアの人々との友好関係を築くために、日本の戦争責任と小松基地の問題について発信します。
小松基地問題研究会

金沢市教育委員会の人事について

2016年03月25日 | 教育、憲法、報道
金沢市教育委員会の人事について

 金沢市教育委員会第7回定例会議(2015.7.30)で、公民分野は帝国書院にきまり、歴史分野は育鵬社にきまりました。

 去る3月23日の金沢市議会で、議場を退席した3人以外の35人が野口弘の教育長再任人事に賛成しました。野口弘新教育長は教育委員長と兼任することになり、来年の「道徳教科書」選定では大きな権限を持つことになります。

 野口弘教育長は2006年に金沢市倫理法人会で講話をおこなっています(写真)。

      

 倫理法人会とはひとのみち教団の流れをくむ「倫理研究所」という宗教団体の一部を構成し、分派にはPL教団と実践倫理宏正会があります。倫理研究所の理事長・丸山敏秋は日本会議の代表委員であり、倫理研究所は自民党と密接な関係にあります。

 このように見てくると、「金沢市倫理法人会=倫理研究所≒日本会議」という図式になり、野口弘は日本会議に近い人物と考えることができ、育鵬社版歴史教科書を推薦した可能性が高いと推測しています。(もしも、帝国書院を推薦したのでしたら、訂正させていただきます。ちなみに、教育委員長の場合は推薦した教科書会社がわかるように議事録に載せられています)

 教育委員7人の中に3人のロータリークラブの会員がいます。ロータリークラブは「超我の奉仕」「最も良く奉仕する者、最も多く報いられる」という道徳規範を掲げていて、主として会社経営者(ブルジョアジー)の団体です。このように、比較的に保守に近い人物が金沢市教育委員会の委員になっているのです。

 金沢市教育委員会の委員は公職でありながら、定例会議・議事録では、委員長以外が匿名になっていることが、つまらない憶測を呼ぶんでおり、匿名議事録をやめて公開するべきです。

<金沢市歴代教育委員>
1990年~山出保市長
2002年度:津川龍三(委員長)、小杉善嗣、吉田国男、金子劭栄、石原多賀子(教育長)
2007年度:津川龍三(委員長)、小杉善嗣、佐藤秀紀、柳下道子、石原多賀子(教育長)
2008年度:小坂善嗣(委員長)、早川芳子、佐藤秀紀、柳下道子、石原多賀子(教育長)
2009年度:佐藤秀紀(委員長)、早川芳子、柳下道子、前川信政、米井裕一、岡能久、浅香久美子(教育長)
2010年度:佐藤秀紀(委員長)、早川芳子、柳下道子、前川信政、米井裕一、岡能久、浅香久美子(教育長)

2010年~山野市長
2011年度:佐藤秀紀(委員長)、早川芳子、柳下道子、前川信政、米井裕一、岡能久、浅香久美子(教育長)
2012年度:佐藤秀紀(委員長)、早川芳子、柳下道子、小山信、米井裕一、岡能久、野口弘(教育長)
2013年度:田辺俊治(委員長)、早川芳子、柳下道子、小山信、米井裕一、岡能久、野口弘(教育長)
2014年度:田辺俊治(委員長)、早川芳子、柳下道子、小山信、米井裕一、岡能久、野口弘(教育長)
2015年度:田辺俊治(委員長)、早川芳子、小山信、米井裕一、岡能久、河野俊寛、野口弘(教育長)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『決定版日本史』(渡部昇一著... | トップ | メモ/「道徳教科書」に関して »
最新の画像もっと見る

教育、憲法、報道」カテゴリの最新記事