息子の命日に上野君がお参りに来てくれました。
上野君は2007年4月、高校野球の試合中に胸に打球を受け心停止になりました。
バイスタンダーによる心肺蘇生と学校に設置してあったAEDで一命を取り留めました。
AEDに録音されていた救命時の音声をテレビなどで聞かれた方もいらっしゃると思います。
その後、上野君もご両親もAEDの設置推進に尽力されました。
大阪府の計画が前倒しされる形で、府立高校全校にAEDが設置されたのも、ご両親の訴えの
おかげです。
昨年9月の「全国でPUSH講習」の時には、ご自身が所属した
少年野球チーム
住之江ウルフ
の子供たちやご両親に
「野球をしていても遊んでいても、突然のまさかが起こることを覚えておいて下さい」
と話してくれました。
私達が初めて上野君に会った時は、クリクリ頭の野球少年でした。
息子にお供えしたいと、メッセージを書いたボールを制服のポケットから出して来てくれた
時の笑顔が印象的でした。
今ではすっかり、クリクリの野球少年から立派な青年になり
「今は地元の友達と草野球を楽しんでいます」と話してくれました。
大学生活を満喫している様子をとても嬉しく思いました。
息子がつないだ不思議な出会いです。大切にしていきたいと思っています。