小袖城

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信長と十字架~立花京子~その1

2004年08月03日 22時47分33秒 | 歴史&歴史小説
信長はナゼ、バテレン南蛮人たちを優遇したのか?
色々な学者さんたちが、様々な学説を発表していますが、この立花氏の新説は「あっ!」と驚くと共に、
なるほど!とうなずく部分が多々あるのです。
ですが、どの意見を読んでも「なるほど」と思ってしまうんですけどね~~(笑)

信長はバテレンたちの背後に居るポルトガル王国、ローマ法王から、軍事、経済援助を得る代わりに、
キリスト教を保護し布教活動を援助する。という契約を交わしたのではないかという事です。
比叡山焼き討ちや、本願寺との戦いも宗勢力が信長に恭順を示さない為にやったというのが定説ですが、
立花氏は南蛮人に対する契約を果たしたという所が強いのではないかと言っています。

南蛮人は一般には「貧乏だ」と言われていますが、実はそれほどでもなかったのです
祖国からの援助はあっただろうし、信長や後の秀吉にも黄金など、かなり流れていたのではないかと言われています。
(当時、日本ではあまり金が産出されていないにもかかわらず、安土城の一室には黄金が積まれていた)

信長はイエズス会の支援によって全国制覇に挑戦しただけでなく、
イエズス会のために立ち上がった武将なのである。



フロイスの日本史には信長は
毛利を平定し、日本六十六ヶ国の絶対君主となった暁には、
一大艦隊を編成してシナを武力で征服し、諸国の子息たちに分ち与える考えであった」

と記されている。
イエズス会はザビエル以来中国大陸での布教を最終目標としている。
日本への布教はその拠点的役割も大きいのではないかと言われています。

という事は、ポルトガルは日本、中国をも植民地にしようと考えていたんですよね!!
おして、信長に白羽の矢を立てたという事でしょうか~?
一説には、日本もかなり植民地化が進んでいて危なかったという話です!