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人形佐七捕物帳の魅力

2011年05月30日 | others
時代小説といえば、横溝正史の「人形佐七捕物帳」が中学生の頃からの愛読書でした。 マセたガキというか、横溝正史が主人公の岡っ引きをスケベなあんちゃんに設定したのがいけないんですね。 いや、ホントにスケベなんですから。 半七親分も平次親分も女性には淡白というか、まったく興味がないように描かれていますが、 佐七親分はそれらの先輩たちより若いぶんだけ、 元太夫の小股のきれあがったようなおかみさんがいる . . . 本文を読む
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黒い炎の戦士

2011年05月28日 | SF
故人になってしまいましたが、白石一郎というおもに時代小説をフィールドとして活躍した作家がいました。(2004年没)。 この人が書いた唯一のSF時代小説で、「黒い炎の戦士 全5巻(正しくは未完)」という作品があります。 なんと、息子で作家の白石一文が原案を提供していたのだそうです。 白石一文は昨年(2010年)直木賞を受賞しましたが、 そのときにこの事実を発表していずれ続編を書くとまで言っています。 . . . 本文を読む
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放浪息子 補

2011年05月27日 | アニメ・特撮
「二鳥君はわたしにとってずっと特別な男の子だった。けれど、声変わりが始まっている。やっぱり普通の男の子」 「特別な男の子だよ。それはあなたも●●君も●●さんも、わたしもみな特別」 「そういうの力入っていてかっこ悪い。でも高槻さんらしい」 二鳥君をめぐる2人の女の子(千葉さおり&高槻よしの)の会話が一番のキモかな。 少年が男になってゆく自分を直視しなければならない間、 少女たちは自分たちの . . . 本文を読む
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出版大崩壊 電子書籍の罠

2011年05月25日 | ノンフィクション
帯には「元辣腕編集長が実体験をもとに書いた、某大手出版社が出版を中止した禁断の書」とあります。 なんかすげーことが書いてあるのか! 残念ですが、帯にあるほど危険な話ではないかわりに、 エリート意識過剰な上から目線の文章が読めます。 単純にテキストをPDFにした電子書籍を出し続ければ、既存の出版メディアは消滅するしかない。 動画や音声などのマルチメディアと融合したものでなければ、電子書籍の意味 . . . 本文を読む
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ああっ最終回さま! 「放浪息子」

2011年05月24日 | アニメ・特撮
地上波「放浪息子」の最終回を地震やなにやらで録りそこね、 4週遅れぐらいのBS放送を観ました。 もう1クールほど観たかったのですが、物足りないぐらいがちょうどいいのかも。 主人公の二鳥君は、女の子になりたいと思う中一の男の子。 モデルをやっているお姉ちゃんの服を時々着たりする。 仲の良い友達にはそんな性癖はなんとなく知られているけれど、 それでも学校にはそんな性癖を隠して登校しています。 . . . 本文を読む
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SFミステリは難しい

2011年05月17日 | SF
「シリンダー世界111」読了しましたが、SFミステリは難しいですね。 AIが作って管理している世界に、持ち込み不可能な凶器をどうやって持ち込んだのか、 という謎は適当にスルーして、犯人探しは関係者同士の人間関係を揺さぶってあぶりだす、 ハーボイルド風の手法で展開。 そういう意味では、ロスマク系の伝統的ハードボイルド手法ですね。 読者側がどう受け取るかということもありますが、わたしとしてはちょっとが . . . 本文を読む
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シリンダー世界111 続き

2011年05月07日 | ミステリ
翻訳SF、とくにアメリカ作家の作品を読んでいると、 アメリカ社会を拡大しただけの宇宙世界に、尻こそばゆい感じがしませんか。 不思議なことに、若いころに読んだクラークやアシモフ、ハインラインの作品には、 なんとも思わなかったことが、 現代作家の書いたものは最初にそれを感じてしまいます。 別に宇宙を舞台にしなくても、NYを舞台にすればいいじゃない? この作品世界の人類版図は、多様な文化、社会構造から . . . 本文を読む
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