素晴らしき茜空の会

主に特撮番組の感想文。ブログタイトルは仮面ライダーキバに登場する「素晴らしき青空の会」より。

仮面ライダーエグゼイド 第5話「全員集結、激突Crash!」

2017-06-16 09:00:00 | 仮面ライダーエグゼイ...
幻夢コーポレーションで新たに開発された4つのガシャットが何者かに奪われた。犯人探しが始まる中、永夢が偶然出会ったゲーム病患者の男が犯人であることが判明。男は永夢らの前から逃げ出すと、入れ替わるようにゲキトツロボッツガシャットを装着したコラボスバグスターが現れ・・・。


第五の男、壇黎斗の登場です。

「助けなくていい患者なんているんでしょうか。どんなに悪い人でも、命は命です!
 苦しんでいる人がいるのに放っておくなんて、僕には・・・」
「君は水晶のようだ。患者の心を自分自身の中に映し出し、優しく輝きを放つ。
 しかし、そんな君が心配でならない。すべての患者が善人とは限らない。
 もし、悪意を持つ患者によって君の想いが踏みにじられてしまったら
 水晶の輝きが失われ、あとかたもなく砕け散る危険がある」
「たとえそうだとしても、患者を救えずに後悔するよりマシです!」


周りの人々の心を映し出し、優しく光を放つのが永夢であれば、
ただ唯一、自分の力だけを絶対的なものとして信じて疑わず、
彼を取り巻く全てのものから決して影響されることない不可侵の存在が、黎斗である。

・・・て書くと、なんかすごい褒め言葉みたいだけど、違うからな。
自分が殺した人間が、蘇って再び彼の目の前に現れたときも、
悪びれることなく不遜な笑顔を浮かべられる人間ですからね、黎斗は。何度見ても引くわ。
でもまぁ、それはまだまだ先の話。

ともあれ。ここまで品の良いスマートな青年社長を演じてきた黎斗が
ラストでいよいよ本性をあらわにする。

「恐れているのか、エグゼイドの力を」
「・・・まさか、恐ろしいのは、私自身の才能さ!」
「心が躍るなぁ、仮面ライダー、ゲンム」


当時はね、何も考えずぼーっと見ていて、
黒いエグゼイドの正体が誰とか全然考えていなかったので
中から黎斗が出てきたときは本当にびっくりした。

そして、貴利矢の嘘が彼自身の首を絞める羽目になるのも、この回から。

「お詫びのしるしに、耳よりな情報教えてやるから。
 ・・・見たんだ、謎の仮面ライダーの正体」
「それは本当か!」「誰なの!?」
「まさに、さっきまで先生方と一緒にいた、ガシャット泥棒のゲーム病患者だ」


真実を伝えることに臆病になっている貴利矢。その理由はすぐに明かされますが、
それにしても、なんでここでグラファイトを挙げたのか。いまだにわからんな。
ガシャット泥棒をあっさり幻夢コーポレーションに引き渡さないようにするため?

ともあれ。無謀にも直接ゲンムにアプローチを試みる貴利矢なわけですが。

「あんたの本当の正体はわかってる」

このあとのゲンムの攻撃が、だな。
レベル3の力でライダー達をはじき飛ばしたあと、レーザーを蹴る、容赦なく膝蹴り入れるんすよ。
ゲンムの本性を把握した上でみると「マジでやばい!貴利矢殺される!」ってなる。超怖い。
彼は、他人が優位に立つのを許せない性格なんだよ。ガッシューンのおかげで命拾いです。

その他。
レベル1にはそれぞれ特殊能力があったんだなと、いまごろ気づいた。

・エグゼイド 空間にブロックを作り出し、縦移動を可能にする(2話)
・ブレイブ 全身に炎をまとって敵に体当たりする(6話)
・スナイプ 高速回転することで自らを弾丸化し、敵に体当たりする(今話)
・レーザー 高速回転することで自らを車輪化し、敵を弾き飛ばす(4話)

まぁ、なんていうか捨て身攻撃系が多いよね(苦笑)
今回の大我は、グラファイトの激怒竜牙に対して、
とっさにレベル1にシフトダウンして特殊攻撃でしのぐとか、
特性を把握して使いこなしてる感が、すごく格好よかったです

前回も今回も、大我と飛彩は似たような条件で戦っているのに
飛彩の方がゲージ減るのも早いし、見るからにダメージ大きいんだよね。
やっぱり大我の方が経験値が高い分、ライダーとして優秀な印象がある。

ところでグラファイトはなんでゲーム患者のフリをして永夢を待ち伏せしてたんだろう。
短気なグラファイトのことだから、永夢を拉致ってパラドのもとへ連れてって、
タイマン勝負でもなんでもやらせてさっさと決着をつけさせて
世界征服の方に本腰入れて欲しかったとか? あり得る。短絡的すぎるがあり得る。

永夢。

「強いものが生き残る、それがゲームの世界であることを、お前が一番よく知っているはずだ。
 天才ゲーマーM。ドクターとしての理性など、ここでは何の価値もない!」
「もう・・・わけがわからない! あなたは誰なんですか!目的は、いったいなんなんですか!」
「答えを知りたければ、俺を攻略してみせろ!」
「・・・やってやろーじゃねーか!」


M、ですよ。
でもさ、Mはパラドとは違うんだよな。全然違うんだよ。
なんかいますごく切なくなっている。Mはどこへ行ってしまったんだろう。

そうは言いつつ。消えたゲンムに対して

「もう終わりか!俺と戦え!」

と叫ぶ永夢の姿は、19話

「おい!おい、起きろ、もう終わりか、出てこいよガットン!」

とまったく同じじゃねーの、と思いました。奇しくも同じロボットアクションゲーマー装備だし。

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