abyman の折り紙と日記

折り紙、本、旅の日記

折り紙と優しさについての日記

2017-07-14 20:47:04 | 日記
右肩が動かない。
痛くて寝返りもできない。
睡眠不足で昼間ボーッとしている。
Tシャツを着ようとしても体の途中で引っ掛かり、身うごきができなくなる。
生まれて初めて左手だけで食事をした。
電車のつり革が掴めない。
ということで、
ぼくは突然五十肩になってしまったらしい。

でもそんなことで、周りの人たちが優しいのだ。
痛み止めを山ほど貰い、湿布薬や外用鎮痛剤、
はたまたあらゆる人がぼくの肩をマッサージしてくれる。
「あの病院の〇〇先生がいいよ!」
「〇〇病院でブロック注射した方がいいよ!」
そして身体介助を交替してやってくれる。

そんなこんなで人の優しさを痛いほど感じてしまう。
肩が痛くてしょうがないのに嬉しい。
人って何でこんなに優しいのか?
優しさが身の染みる。
ありがたくてしょうがなくなる。

昔、「気配り」とか「手配り」とかいう言葉の意味を先輩に聞いたことがある。
先輩は、
「『配』という言葉は、酒を入れる壺を女性の巫女が宴会で注ぐという意味なんだ」
「そうなんだ?」
「でもお前は今一つだけ手を配っていると思う」
「え?」
ぼくは先輩が何を言ってるか分からなかった。
「手には十本指があるじゃないか」
先輩の言葉にぼくはハッとした。
ぼくは一本の手でしか「手配り」をしてなかったのだ。
そして先輩は、
「十本の指で手配りしたり、気配りすることが優しさじゃないかな?
少なくとも相手のことを十思いやることって大事だと思う。
それが自分の損なことだとしても」

ぼくは今十の優しさに触れている。
感謝感謝です。