あびこ雅浩の日記

仙台市議会議員あびこ雅浩の活動日記。

慶長遣欧使節出帆400年記念講演会

2013-10-05 | 国際・政治

1310051講師:東北大学教授・平川新氏(仙台史誌編さん専門委員会委員長・災害科学国際研究所長)

支倉常長の実父は不始末切腹により常長も連座で処分されている。にもかかわらず何故、遣欧使節として抜擢されたか?諸説あり。
案内役の宣教師ソテロ。メキシコからの大使ビスカイノ。南蛮人40人、幕府船奉行 向井将監の家来10人、商人ら総勢180名。
商人は洗礼を受けて、フィリピンやマカオとの交易を試みた。海外交易の条件として洗礼を受ける。#遣欧使節以前に仙台藩の船がマニラに入った記録あり。

スペイン、ローマでは、大歓迎を受けるが肝心の交易については国王からの返礼ないまま、遅々として進まず。
メキシコ、フィリピンの利益を遣欧使節に侵食されたくない思惑あり。
1620年サンファン号もマニラで売り払って、長崎に帰国。

ソテロの提案によるスペイン国王、ローマ教皇への謁見。仙台から欧州への太平洋航路の開発を目指した。

スペイン・ポルトガル2国による世界征服戦略の手段としてのキリスト教布教遠征派遣 。布教の次には植民地化する目的あり。
家康は禁教から容教に転換。1609年~ しかし1612年に事件を契機にキリスト教取締りを強化した。
しかし禁令が出た翌年に遣欧を容認したのは、伊達領内のみの布教を約束したからか。禁教令は全国令でなかった故。
使節船には、幕府の役人も乗船させている。

当時の力関係から家康からの政宗への配慮。政宗の離反を怖れた。また、メキシコからの交易を仙台の手前の江戸に引っ張る思惑あった。キリスト教布教は伊達領のみとして、貿易の実は江戸に引き寄せる。
しかし、インディアス顧問会議に、日本国内のキリスト教弾圧が伝わり、メキシコからの年一回の定期派遣を削除。

政宗とスペインとの軍事同盟説。しかし、使節船に幕府の役人を乗せていた解釈。
ソテロがメキシコでもローマでも、政宗は次の*皇帝*になると吹聴したが、世界制覇を目論むスペインは*国王*であることのスペイン側の違和感あり。国王からの貿易許可の返信が無いことへの焦りによるソテロの吹聴。政宗将軍待望は遣欧使節団の願望でもあったが。

スペイン側の条件は、キリスト教布教を伊達領に限らずでなく日本国内での布教を認めるならば。家康の商教分離外交ではスペインは貿易を許可せず。 政宗は領内で商教一致外交を目指し使節派遣をしたのだが。

政宗は、メキシコ貿易を待望して常長の帰国を待っていたが、常長から交渉不成立を聞くや、即日、領内を禁教にした。

その後、鎖国にはいる。海外勢力に徹底して拒否できた徳川幕府の強権力なればこその鎖国であった。世界征服を目論むスペイン、ポルトガル、オランダ、イギリスに対して、250年もの間、鎖国を維持し続けた黄金の国ジバング徳川幕府の力は列強国の驚異であった。

平川教授の講話は、分かりやすく400年前の歴史へのロマンをかき立てるものでした。ありがとうございました。遣欧使節の足跡を辿る今月下旬の訪欧に胸は高まります。


決算審査委員会 11日目 最終日

2013-10-03 | 国際・政治

各会派からの総括質疑
以下に主な質疑項目を紹介します。

自民仙台
普通会計の取り扱いに関して
税務部門の統合による効果
敬老乗車証の見直し後の概要
児童館の有料化を評価
待機児童対策は数の目標ではなくゼロを目指すべし
認知症対策は深刻な課題、実のある対策推進を

10市民フォーラム 安孫子
仙台市実施計画における事業の自己評価と次年度予算への反映について
各事業に対する市民意識調査の結果について
第五次仙台都市圏広域行政計画の進捗管理について
包括外部監査の指摘事項に関して、遊休地の解消、介護保険料の未納者処分の実施
高齢者の二次予防事業の利用者数の拡大、事業稼働率の向上、通所型介護予防事業と予防訪問指導事業の利用拡大への取り組み
仙台市教育振興基本計画の初年度について
教職員の不祥事とメンタルケア、ストレスケア、職員コミュニケーションのあり方について。

##持ち時間を1秒オーバーしてしまいました。休憩時間について各会派にお詫びに回りました。申し訳ございませんでした。

公明
被災家屋の公費解体等について
被災マンション法への対応について
被災者への丁寧な説明について

共産
震災復興基金の取崩し
復興予算流用の認識について
復興基金充当事業の拡大について
津波浸水区域の住宅再建支援について
一部負担金免除の再開について
免除制度の復活を市長に求める
復興公営住宅を希望者全員入れるように増やし、家賃を軽減し敷金の免除を
生活保護の基準見直しと市民生活への影響。被災者への燃料費補助の実施を
復興特別法人税の前倒し廃止に反対

社民
繰越額の要因とその打開策について
国で示した地方交付税の新たな算定項目について
臨時財政対策債の認識について
南蒲生浄化センターの復旧について
第3南蒲生幹線の整備について
バス路線再編にあたっての検討状況

03みんな
校長の逮捕案件について
教職員が携行の義務付けしている「コンプライアンスシート」なるものは情けない
ネット意見で「市教委は情けない」と書込みあった。内部からの声でないか
市職員の定年前退職者の再就職について
本決算審査委員会の答弁の内容に苦言を申す。誠意ある答弁を求める
市役所の改革について、東京五輪開催までの7年間は貴重な月日である。

自民・
財政状況への認識、危険水域に入ったのではないか。
中小企業支援条例の中身が見えない。経済の発展戦略を伺う
税務事務の本庁集約化による効果について
各種補助金の精査、外郭団体へ業務委託について
組織体制と事務分掌、事務量と人員のバランスについて
職員定数と技能の向上について
市役所企画部門・市長のシンクタンク部門の再興について

以上、各総括質疑が終了し5時27分
次に、本委員会に付託された決算認定案件への決定を行い、共産より
一般会計歳入歳出で10件、特別会計で国民健康保険、介護保険、後期高齢者医療3件および第92号第93号議案への反対があり。起立採決の結果、起立多数により全議案は決定。

5時50分閉会。伊藤委員長ならびに佐藤わか子副委員長、11日間大変お疲れ様でございました。


決算審査委員会 10日目

2013-10-02 | 国際・政治

Q:質問、A:答え)
教育費の継続

公明
自分づくり教育について
Q:中学校の職場体験活動について事業所側の反応は?
A:体験発表会に招き、感謝状を教育委員会から贈っている。

Q:事業者と生徒との体験後のコミュニケーションも大切。本「13歳のハローワーク」も有効に活用して?
A:職場体験学習の機会に積極的に、活用していきたい。体験後はコミュニケーション能力への意識が高くなっている。職場体験期間は5日間を推奨している。

Q:建設業協会にも協力してもらい、入札事業の際のボイントとしてはどうか?
A:整理が必要な点は少なくないが検討していく方向で考える。

学校給食について
Q:学校給食費が今年度から改訂された金額と負担割?
A:小学校で20円上げ245円、中学校で22円上げ290円に。給食費の負担割合いは、市が6割、保護者が4割である。

Q:食器も新しくなっているがステンレス製からプロポリチレン/ABS樹脂製の食器とに別れているが?
A:給食センターが新しくなる加茂の荒巻では新センターとともにABS樹脂製に切り替える。

Q:太白給食センターのみが更新計画なく、太白のみがステンレス食器となってしまうのか?
A:食器の更新の検討をしたい。更新経費は1億円以上かかることになる。

Q:夏場の調理場の環境改善が必要である?
A:休憩室にはエアコンをすべて整備してきた。改築の際に考えたい。

教育指導費、学校支援地域本部事業について
Q:学校支援コーディネーターの養成は?
A:208名いる。市民センターとも連携してセミナーを実施するなど、地域町内会や団体と協議して人材確保をしている。

震災に伴う児童の心のケア事業について
Q:市外からの転居児童が1090名いるがケア状況は?
A:緊急支援校9校を始め、任意配置の学校38校にもスクールカウンセラーを派遣してケアに当たっている。

Q:児童の心の復興はこれからである。専門医と連携した取り組み?
A:長期的に取り組んでいく。

ネット依存症について
Q:実生活に悪影響が出る事例が増えている。
A:規則正しい学習習慣/生活習慣に影響がでないよう各種セミナーや専門家によるアドバイスを行っている。

特別支援教育について
Q:教科書バリアフリー法の施行と本市の認識?
Q:発達障害等で特別な学習支援が必要な小学校児童は1040人、中学校生徒は400人となっていて、これら児童生徒への学習支援環境の充実を求める!

保健給食費について
Q:食の教育の大切さと本市の取り組み?
A:朝食毎日を100%目指している。望ましい食習慣の定着に保護者も含め取り組んでいる。

Q:栄養教員が17名配置しているが拡充を?
A:教員採用試験を経るため数の拡大は難しい。県費負担の条件あり。

共産
学校のトイレ改修について
Q:黒松小、八乙女中の事例でトイレ改修が進まない状況はなぜ?
A:学校は生活空間でもあり、教育環境の整備の一環として、トイレの適切な整備をしていきたい。

歳入
みんな
歳入不納欠損8億円余に関連して
Q:税務部門が昨年10月から統合されたが効果は?
A:滞納整理額の目標額3.5億円に対して5.4億円の収納ができた。前年の2倍以上の整理実績をあげることができた。

以上、閉会3時15分閉会し、明日の最終日は、各会派からの総括質疑になる。市民フォーラム仙台は、残時間が24分25秒で、私が質疑に立ちます。


決算審査委員会 9日目

2013-10-01 | 国際・政治

2Q:質問、A:答え)

消防費続き

復興
地域防災計画について
Q:避難所運営マニュアルの実績?
A:全指定避難所に担当課職員を割り振っている。地域の実情を反映した運営マニュアルづくりを推進している。

Q:他都市の取り組み事例を例に住民意見の反映と事前協議の持ち方?
A:7月に検討会を行っている。顔の見える環境づくりが大切であり丁寧に進めたい、。

Q:防災リーダー、防災士の養成体制について?、他都市の事例から。
A:自助共助意識の浸透を進めつつ、住民一人一人の防災意識の向上を図りながら、避難所運営と防災リーダーの地域での促進と養成に資するよう公助の市の立場で取り組んでいきたい。

公明

避難所の備蓄物資について
Q:個食のアルファー米の備蓄を求める
A:50食用について加えて今年度個食用を5万食を備蓄する予定。

町内会備蓄について、家庭内備蓄、地区避難施設、がんばる避難所について、
公園への自主防災倉庫の設置(48ヵ所)ついて

共産
命を守る津波避難について
避難先、避難ルート、避難施設の整備について
津波被災者の住民に寄り添った市側の対応を求める!

教育費に入る

自民
Q:一作日の不祥事について?
A:迷惑防止条例違反により逮捕され昨日夕方に釈放された

Q:役所の責任の取り方、学校の教職員が4371人、教育局職員41名の大所帯の組織のトップの責任?

学校教育施設の災害復旧について
Q:蒲町小、南光台小、折立小などの復旧未達成校の工期
Q:震災被災四校、中野小、荒浜小、東六郷小、折立小の施設状況
A:中野小と荒浜小は28年4月に統合予定。東六郷小は将来的に統合の方向にある。

Q:東六郷小では現地再建の住民要望が大きくコミセン機能も?
A:今後、地域の方々と協議しながら地域コミュニティの拠点施設として
の利活用を検討していきたい。

Q:被災校の統合にある当たってはその教職員についても配慮を求めたい?
A:児童と保護者に負担とならないように統合後の教職員についても配慮していきたい。

泉岳少年自然の家の運営管理について
Q:指定管理者制度の導入に切り替わることになり市民利用の不自由は生じないか?
A:児童生徒のみならず、一般市民も広く利用できる施設であり、利用料の減免等は従来通りの予定である。

不登校問題について
Q:これまでの推移と現状?
A:昨年度は77名増加し1018名。

市長の選挙項目50の中で、
Q:確かな学力の涵養にICTの活用を。
A:今後もICT教材の活用に教員の一層の研修の推進に務める。

外国語教育について
Q:東京五輪に向けてALTの活用を、地域課題はあるか?
A:小学校高学年からネイティブに接する機会が得られ中学英語への親しみが良く、また教員間にも良い効果が得られている。

学力の向上について
Q:学力検査の結果は?
A:応用力を問うB問題は若干弱い結果。他は全国平均を幾らか上回っている。

学校規模の適正化
Q:大規模化により現在仮設プレハブ教室の学校の現況
Q:七郷小学校と七郷中学校の分離新設の計画が異なる理由

01渡辺敬信議員
学校体育振興費について
Q:全国・東北大会への派遣費補助が今年度から見直され、保護者の負担が軽減したことは評価するが、学校部活外のリトルリーグなどの大会派遣費補助を求める! 同じ中学生でありながら不公平でないか?

復興
ユネスコ世界無形遺産─秋保田植え踊りの保護について
Q:五穀豊穣を祈る踊りへ伝承目的の助成を、踊り発表の場を求む?
秋保に点在する各種文化財を展示する環境を求める!
A:伝承文化の継承は、地域コミュニティの活性化に資するものと支援していきたい。

以上、4時59分、本日閉会。教育費途中。