一枚上手の人々。
この言葉を聞いて、どんな人々を想像するでしょうか?
考えるその人の職業や趣味・興味などによって、想像される人々は異なってくるでしょう。
例えば自分ならシンガーソングライターですので(そこのところ、どうぞ忘れないでくださいね(笑))、自分が良いと感じる歌の上手な人や素敵な歌詞を書ける人、グッとくるメロディを奏でる人、などが一枚上手に感じ、尊敬します。
多くの人々がこのような善的な想像を行うことでしょう。
しかし、この世の中は善の人ばかりではありません。
詐欺や暴力など、犯罪を行う人々は、手段の如何に寄らず目的を達成することから、それもまた「一枚上手」と言わざるを得ません。
振り込み詐欺で引っかかる人々は、彼ら犯罪者の狡猾な手口により引っかかってしまったわけで、悔しいですが相手が「一枚上手」であった、ということになります。
もちろん、引っかからない人もいるので、そのときは引っかからなかった人が犯罪者よりも「一枚上手」だった、ということになります。
また、人々はこの世に生まれて、その人それぞれに与えられた能力があります。
IQ(知能指数)のような定量的に計るものや、よく頭の切れる人・賢い人、など抽象的に表現される能力があります。
先に述べたように、世の中には善人と悪人がいる、ということと考え合わせて、思い切って単純化すると、人間の性質はその人の物事の対象により2次元のパラメータのように考えることが出来ると思います。
それぞれの変数を考えてみましょう。
■善(横軸)
自利利他の考え方で物事を考えることです。自分の利益が他人の利益になる、または他人に益することで自分に利益がある、と考えることです。
■悪(横軸)
自利のみを考え、そのためには他者を害することも手段に考えることです。他人の利益を奪うことで自分の利益にすることを考えることです。一部法的に犯罪とされる場合があります。
■賢い(縦軸)
ある目的を抱いたとき、それを成し遂げるための道筋を注意深く考え構築し、実際に成し遂げる能力です。
■愚か(縦軸)
ある目的を抱いたとき、それを成し遂げるための道筋をあまり注意深く考えることが出来ず、短絡的・場当たり的な考えで行動を起こしてしまうことです。
その人の物事の対象、としたのは、人それぞれ本分というものがあり、その人がある対象に持つ興味や関心次第で、能力を発揮する力が違うからです。
例えば、ある学生は勉強はまったくダメなのに、野球をやらせたらものすごく上手い、というように、勉強を対象にすると愚かで悪人であるが、野球を対象にすると賢い善人、ということが言えます。
人々はあらゆる対象に対して、それぞれモノの見方や能力がある、ということが言えるでしょう。
さて、本題の「一枚上手の人々」というところに戻ります。
この図から考えると、善にも悪にも、ある対象に対して「賢い」人々が一枚上手となることがわかると思います。
例えば、目的として「お金を稼ぐ」ということについて、それぞれの極端な例で考えてみます。
■最も愚かだが、最高の善人の場合
「自分にはとにかく働くしかないから」と、自分がすぐにでも出来る仕事を見つけて一生懸命働き、自分の生活を切り詰めてお金を稼ぐことでしょう。
■最も愚かで、最高の悪人の場合
手近なお金を持っていそうな人を見つけては、暴力なり脅迫なりでお金を脅し取るでしょう。もちろん、場当たり的な行動なので、警察にすぐ捕まってしまいそうです。
■最も賢く、最高の善人の場合
誰もが喜ぶ製品や情報・技術、芸術などを慎重に考え、それらを求める人々の負担にならない程度の価格で多くの人に提供して、少しずつ自分の稼ぎを増やしてゆくでしょう。
■最も賢く、最高の悪人の場合
あらゆる法律の網の目をかいくぐり手段を選ばず、問題があった場合は他者になすりつけ自分の手を汚さず、自分に不利益にならないようにお金を稼ぐでしょう。
極端な例でしたが、だいたいイメージは掴んでいただけたと思います。
この例ではお金としましたが、目的は「野球」でも「音楽」でも、もっと抽象的な「有名になりたい」「夢を実現したい」など、何でも当てはまると思います。
この世の中にはたくさんの人々がいて、それぞれの善悪賢愚で世の中を動かしています。
目的は同じでも、そのアプローチはさまざまで、それが例えば「成功術」のような啓発本や、著名人の「伝記」などに見られるものとなります。
突き詰めていくと、やはり最も賢い人や最も愚かな人、最高の悪人や最高の善人、という人が必ずいます。
あらゆる人々の中で、最高の賢い悪人や最高の賢い善人は、「一枚上手」というよりも、「何枚も上手」の人がいるのは直感的にわかるでしょう。
さて、その人たちは今、何をやっているのでしょうか?
どんな目的を持って、どんな道筋を構築して、どのように実行しているでしょうか?
そしてあなたは今、どんな目的を持って、どんな道筋を構築して、どのように実行しているでしょうか?
物事を考えるきっかけになれば幸いです。
もちろん、自戒もこめて。
この言葉を聞いて、どんな人々を想像するでしょうか?
考えるその人の職業や趣味・興味などによって、想像される人々は異なってくるでしょう。
例えば自分ならシンガーソングライターですので(そこのところ、どうぞ忘れないでくださいね(笑))、自分が良いと感じる歌の上手な人や素敵な歌詞を書ける人、グッとくるメロディを奏でる人、などが一枚上手に感じ、尊敬します。
多くの人々がこのような善的な想像を行うことでしょう。
しかし、この世の中は善の人ばかりではありません。
詐欺や暴力など、犯罪を行う人々は、手段の如何に寄らず目的を達成することから、それもまた「一枚上手」と言わざるを得ません。
振り込み詐欺で引っかかる人々は、彼ら犯罪者の狡猾な手口により引っかかってしまったわけで、悔しいですが相手が「一枚上手」であった、ということになります。
もちろん、引っかからない人もいるので、そのときは引っかからなかった人が犯罪者よりも「一枚上手」だった、ということになります。
また、人々はこの世に生まれて、その人それぞれに与えられた能力があります。
IQ(知能指数)のような定量的に計るものや、よく頭の切れる人・賢い人、など抽象的に表現される能力があります。
先に述べたように、世の中には善人と悪人がいる、ということと考え合わせて、思い切って単純化すると、人間の性質はその人の物事の対象により2次元のパラメータのように考えることが出来ると思います。
それぞれの変数を考えてみましょう。
■善(横軸)
自利利他の考え方で物事を考えることです。自分の利益が他人の利益になる、または他人に益することで自分に利益がある、と考えることです。
■悪(横軸)
自利のみを考え、そのためには他者を害することも手段に考えることです。他人の利益を奪うことで自分の利益にすることを考えることです。一部法的に犯罪とされる場合があります。
■賢い(縦軸)
ある目的を抱いたとき、それを成し遂げるための道筋を注意深く考え構築し、実際に成し遂げる能力です。
■愚か(縦軸)
ある目的を抱いたとき、それを成し遂げるための道筋をあまり注意深く考えることが出来ず、短絡的・場当たり的な考えで行動を起こしてしまうことです。
その人の物事の対象、としたのは、人それぞれ本分というものがあり、その人がある対象に持つ興味や関心次第で、能力を発揮する力が違うからです。
例えば、ある学生は勉強はまったくダメなのに、野球をやらせたらものすごく上手い、というように、勉強を対象にすると愚かで悪人であるが、野球を対象にすると賢い善人、ということが言えます。
人々はあらゆる対象に対して、それぞれモノの見方や能力がある、ということが言えるでしょう。
さて、本題の「一枚上手の人々」というところに戻ります。
この図から考えると、善にも悪にも、ある対象に対して「賢い」人々が一枚上手となることがわかると思います。
例えば、目的として「お金を稼ぐ」ということについて、それぞれの極端な例で考えてみます。
■最も愚かだが、最高の善人の場合
「自分にはとにかく働くしかないから」と、自分がすぐにでも出来る仕事を見つけて一生懸命働き、自分の生活を切り詰めてお金を稼ぐことでしょう。
■最も愚かで、最高の悪人の場合
手近なお金を持っていそうな人を見つけては、暴力なり脅迫なりでお金を脅し取るでしょう。もちろん、場当たり的な行動なので、警察にすぐ捕まってしまいそうです。
■最も賢く、最高の善人の場合
誰もが喜ぶ製品や情報・技術、芸術などを慎重に考え、それらを求める人々の負担にならない程度の価格で多くの人に提供して、少しずつ自分の稼ぎを増やしてゆくでしょう。
■最も賢く、最高の悪人の場合
あらゆる法律の網の目をかいくぐり手段を選ばず、問題があった場合は他者になすりつけ自分の手を汚さず、自分に不利益にならないようにお金を稼ぐでしょう。
極端な例でしたが、だいたいイメージは掴んでいただけたと思います。
この例ではお金としましたが、目的は「野球」でも「音楽」でも、もっと抽象的な「有名になりたい」「夢を実現したい」など、何でも当てはまると思います。
この世の中にはたくさんの人々がいて、それぞれの善悪賢愚で世の中を動かしています。
目的は同じでも、そのアプローチはさまざまで、それが例えば「成功術」のような啓発本や、著名人の「伝記」などに見られるものとなります。
突き詰めていくと、やはり最も賢い人や最も愚かな人、最高の悪人や最高の善人、という人が必ずいます。
あらゆる人々の中で、最高の賢い悪人や最高の賢い善人は、「一枚上手」というよりも、「何枚も上手」の人がいるのは直感的にわかるでしょう。
さて、その人たちは今、何をやっているのでしょうか?
どんな目的を持って、どんな道筋を構築して、どのように実行しているでしょうか?
そしてあなたは今、どんな目的を持って、どんな道筋を構築して、どのように実行しているでしょうか?
物事を考えるきっかけになれば幸いです。
もちろん、自戒もこめて。