デラシネ(deracine)

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3・1大日本プロレス後楽園ホール大会観戦記。

2013-03-02 22:04:15 | プロレス
3月はじまりの金曜日は仕事の後に、後楽園ホールでの大日本プロレスを観戦してきました。
大日本プロレスは今年旗揚げ18年目を迎える、現在のプロレス界では「老舗」と言っていい団体。
しかし、自分はこれが初の大日本観戦でした。
秋田から仕事で上京中の後輩が、「何か観戦して、飲みましょう、1日の後楽園で大日本がありますがどうでしょう」
と誘ってくれたので行った次第です。


感想を一言で言えば、
「とにかく面白かった」
ですね。


別に嫌いだから見たことがなかったわけではなかったので、
むしろ素直に(自分で言うのもヘンだけど)その世界を楽しむことができました。

そして、よく大日本を見てる人からは「神興行に近い」との評価があったようですが、
自分も見終わって、初観戦であるにも関わらず、
「これはひょっとしたら、ここ数年でベストの興行を見てしまったんじゃないのか」と思いました。
それだけ選手の頑張り、観客との一体感が素晴らしく、
他の団体とはまた違う雰囲気に後楽園ホールが包まれていました。


試合内容は論じれるほどこの団体について知らないので、そこは語りませんが、
出てきた中で知ってる選手、印象に残っている選手について感想を少々。

なお、第0試合もあったようですが、そこは間に合わず。
18:50くらいに着席し、5分前くらいに登坂代表の挨拶。「この団体は選手とスタッフとファンのみなさんのものです」
という表現にこの団体の目指すところを感じました。
会場入ってすぐではグレート小鹿が募金箱持ってました。小鹿、初めて見たけど大きい…


観客は1430人の満員発表。しかし後楽園をフルサイズで使い、
南側後方にやや空席はあったものの、それ以外はギッシリという感じでしたね。
場内の写真。開始直後です。リング下に黒いシートが。それが団体のカラーとして刷り込まれました。



まず選手を中心とした感想から。
アブドーラ小林…東スポなどでお馴染みの大日本の中心的存在。愛してま~すを試合中に言ってた。
しかしこの日は比較的楽しい試合になった第一試合でまさかの敗北。バカチンガーエルボーをかわされセントーン食らいました。

石川晋也、佐々木義人などは大手団体にも上がる選手、円華は所属ではないがこれもよく見る選手。
相手側の若手トリオ?より一枚上の実力を持っていたが、佐々木の物凄い形相で締め上げる逆片エビには驚いた!

木高イサミと塚本拓海でラダー&ハンマーデスマッチ。これら凶器の使い方が秀逸。塚本は期待されているのがよくわかる。
木高のラダーへの3度もの河津落とし、ラダー最上段からのニーには驚いた。好勝負。木高はちょっと細いな…
↓漫画にでも出てきそうなハンマー。さんざんこれで殴りあったが壊れない。相当硬かったのでは。


伊東竜二も大日本の顔、ちょっと身体が緩くなってないか…ヤンガーという外国人選手相手に、
デスマッチの真髄を見せ付ける。どうやら格上の伊東に対し、ヤンガーが素晴らしいファイトをした構図だったようだ。
ガラス、蛍光灯が惜しげもなく割られ、流血し、最後は伊東のドラゴンスプラッシュ。同い年。

セミで行われたハードコア6人タッグでは、石川修司のデカさが目についたが、印象が一番残ったのが、宮本裕向。
とにかく必死さが伝わる。所属選手ではないが、一番光っていた。身体は大きくないが、巨漢の石川に引かず。
その姿勢に拍手。シャドウWXは草創期からいたと思うが…動きが悪い。最後も宮本にピンを許した。

メインのBJW認定ストロングヘビーは全日本の征矢に大日本の関本が挑戦。
関本は大日本の顔。全日本ではアジアタッグ戦線で岡林と共に、征矢、真田、浜、曙らと死闘を展開していた。
この日どうやら満を持しての登場らしいが、全日本は「鎖国」との噂もあり、どうも勝負としては…
ただ、大日本のファンが一体となって関本を応援、征矢にブーイングする姿、これがよかった。ファンの団体愛を感じる。
短めの勝負、最後はコブラツイストを強烈に後ろに落とす技で関本が奪取。場内がハッピーになる。
↓メイン前に認定書を読む小鹿。隣の赤いスーツは全日本女子のリングアナを長く務めた今井良晴さん。
病気したりしたようだけど、元気に今井節を響かせていました。「○○○パゥーンズ」は独特。これに感激。




メイン後の特別試合で葛西純vs“黒天使”沼澤邪鬼の十字架デスマッチ。
十字架に何がついているのかよくわからなかったがあれ、カミソリだったんですね。危ない…
今まで組んでいた2人の対戦、とにかく狂ってるというか充実しているというか、見てて引き込まれました。
中盤からはリングの板を外して、そこから床に落とす技をお互いに出すなど、まあ激しいのなんの。蛍光灯が割れると画鋲が出てくるし。
最後は十字架をうまく使った葛西の勝利も、2人の狂った世界に酔いしれました。



全体的に試合の内容もよく、また入場時の手拍子や声援などで盛り上がり、
あっという間の2時間半でした。いいものを見たと思います。
デスマッチとストロングスタイルの2路線、それがうまく回転してますよね。


少しまとめてみますが、例えば私がよく見るNOAHと比べて、
メイン以外はリングアナがリングに上がらない、リングサイド席がリングに近い、
選手権が30分1本で行われる、座席の価格設定が違う、などなどいろんな発見がありました。

ファンはとにかく大日本を愛していて、雰囲気がNOAHや新日本ともまた違う。ファンが作る団体、とでも言うカンジ。
(その愛ゆえか何なのか、一部ネットでは暴走してるのもいるようだけど)
ファンが団体の独自の世界を作っている点はすごいです。こういう雰囲気は初めて見たかも。

デスマッチには賛否はあると思うけど、破片を手際よくセコンドが片付けたり、観客への配慮したり、
試合以外の部分は安全にしようとしている姿勢がちゃんと見えましたね。
ただ、特にデスマッチのほうでは身体が緩い、あるいは細い選手が幾人かいたようにも感じます。
また、これは仕方ないのだろうけど、背が全体的に低い選手が多かったな…
ただ、そのためか誰かの指導か、随分と「接近戦」が多かったように思いました。距離をつめて戦う感じ。
だから非常にゴツゴツした感じはある。ストロングBJとしても堪能しました。


以上です。また、機会があれば観に行こうと思います。
終了後雨の中移動し、プロレス談義しながら飲み。
楽しい金曜の夜となりました。


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4 Comments

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Unknown (隕石)
2013-03-03 17:04:12
小鹿がやってるのは知ってたけど 意外な観戦記にビックリ
やはり営業努力なんやね

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れす (あべしん)
2013-03-03 23:07:24
>隕石さん
自分でも意外な観戦記となりましたw
年に数回NOAH以外も観ますが、その貴重な?1回です。

小鹿はおそらく信用があるんだと思います。
そして登坂という男が長く運営してますが、彼の手腕が大きいですね。
今は社長ですがレスラー出身ではなく、やはり背広組が1人経営の柱にいると違うなと。

新日本やNOAHのプロレスとはまた違いますが、1度見る価値はありますよ。
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初めまして (あまの)
2013-03-05 04:10:40
大日の世界に足を踏み入れて頂いて感謝です。

あれこれ言うつもりはありませんが、ノアさんも背が低い選手や身体の緩んだ選手もいらっしゃるのでは?
そこを強調されるてしまうのは残念です。

関本、岡林、佐々木貴、石川、塚本、河上としっかりした身体の選手も揃ってますので、一つよろしくお願いします。
返信する
れす (あべしん)
2013-03-05 08:27:23
>あまのさん

お読みいただき、またコメントありがとうございます。

ブログの内容の受け取り方は人それぞれですが、
あまのさんの捉え方はそうだったんですね。

参考になります。ありがとうございました。

素晴らしい大会でしたよ。あんなに雰囲気のいい、熱い後楽園は久しぶりでした。
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