京阪神の鉄道メモ

~阪急電鉄を中心に。

「地下鉄の父・早川徳次」

2008-01-26 | 鉄道の話題
 先日、「その時歴史が動いた」というテレビ番組で、「都会の地下に夢をもとめて~地下鉄の父・早川徳次~」というタイトルの放映があった。
 事業家の早川徳次(のりつぐ)が、当時満員の路面電車が行き交っていた東京に地下鉄の建設を決意し、開業を実現させる(1927年)までの経緯とその後の展開を、彼の様々なエピソードや考え方に触れながら、分かりやすく解説された。幻の新橋駅についても触れられている。


 色々思うことがあったが、私が最も印象に残ったのは、独自の交通調査をするといったことなどから伺える現場主義と、利用客数増加を見越してホームを長く造ったことなどから解る、将来を見据えた先見性である。彼は、まもなく東京がクモの巣のように地下鉄で張り巡らされることを、予測していたそうだ。



地下鉄東西線延伸開業&ダイヤ改正

2008-01-19 | 関西の鉄道
 1月16日、地下鉄東西線の二条~太秦天神川間が延伸開業した。


 前回の2004年11月は醍醐~六地蔵間で、その時はJR奈良線、京阪宇治線とのアクセスが便利になった。
 今回の注目は、やはり嵐電とのアクセスだろう。3月には太秦天神川駅の近くに嵐電の新駅ができる予定で、より便利になりそうだ。
 なお、ダイヤ改正(1週間ほど前にもあり、前回の延伸時と同様)で一部時間帯は増発がある。また、一部市バスのルートにも変化がある。


 京阪京津線のダイヤも変わり、開業後は一部太秦天神川まで乗り入れるようになった。
 京都市役所前行きも、三条京阪までは直通で行ける点は見逃せない。だが、烏丸御池の利用客にとっては、御陵や三条京阪止めならともかく、あと1駅のところで足止めを食うのが心理的によくないのだろう。
 ある程度の供給過剰は覚悟の上と推測するが、一部とはいえ、烏丸御池以西へも直通で行けるようになったのは大きい。


 なお、本数の少ない時間帯の京津線と烏丸御池以西との連絡で、一部よくないところがある。この点は、まだ改善の余地があるのではないかと思う。


阪急宝塚線お正月ダイヤ

2008-01-12 | 阪急電鉄
・特に庄内以南で、通常ダイヤと大きく時刻が違う
・庄内で普通の待避あり~所要時間が通常より増える
・豊中以西は各駅停車のみ(速達がない)


 宝塚線正月臨時ダイヤは、雲雀丘花屋敷以西で増発があり、効果を上げたが(急行非停車駅から宝塚方面へ、乗り換えなしで行けることも見逃せない)、上のような短所がすぐに思い浮かぶ。
 実施後、日が経ってしまって恐縮だが、他の組み方も私なりに検討したい。


●初詣特急を復活させる

 3つ目が解決し、さらに大阪口では通常より人が多いので、一定の効果が期待できる。
 しかし、普通の2本待避が避けがたく(通常は普通は待避がない)、仮に避けられたとしても、増発しなければならないのが不満か。


●急行と、普通の代わりに初詣快速を10分間隔で運転
 初詣快速の停車駅:梅田~川西能勢口間の各駅と、中山、清荒神、宝塚
 快速は川西能勢口以東で通常ダイヤの普通のスジ、急行は下りのみ豊中以西で1分程度後ろ倒し

 上の3つを全て解決できるのは大きい。余談だが、これと全く同じ停車駅案をあるサイトで見たことがあり、驚いた。
 しかし、普通がなく、1年で高々数日のみということもあり、誤乗問題がつきまとう千鳥式停車の短所がクローズアップされてしまう。例えば、豊中以南の急行非停車駅の利用客に快速を利用してもらえるかどうか、不透明である。
 そのため、机上ダイヤの域を出ることはないだろう。


 宝塚線お正月ダイヤは、上のような短所があるものの(そして前回述べたような、運用で宝塚駅での種別変更の必要があり、電鉄も少しは不満があると推測するが)、この点から考えて、比較的分かりやすくて無難なダイヤという印象を私は持っている。


阪急宝塚線のお正月

2008-01-08 | 阪急電鉄
 正月三が日、阪急宝塚線では正月臨時ダイヤが実施された。
 増発時間帯は、通常は普通が雲雀丘花屋敷発着が、宝塚発着になる。雲雀丘花屋敷~宝塚間、輸送力が増強される。また、通常は普通は待避はないが、その時間帯は上下線とも庄内で急行を待避する。


 データイムの雲雀丘花屋敷以西は、急行だけでなく、普通も立客が出た。特に中山、清荒神の乗降客数が多い。通常ダイヤなら、ホームや改札口が今以上にごった返してしまい、よくないだろう。
 大阪方面行きも、いつもより人が多かった。特に普通が庄内待避することもあり、豊中発車時点で10時頃は、急行はぎゅうぎゅう詰めではないものの大混雑、対して普通は空席だらけ。ただし、十三到着時には、急行程ではないが、普通も立客は少なくない。


 今津線もこの時期は混雑していて、特に門戸厄神の利用客が多い。宝塚発車時点で、西宮北口の出入り口から遠い、宝塚側の車両にも立客は少なくなかった。
 ちなみに、宝塚線の増発時間帯は、宝塚線下り急行から今津線上り普通には、基本的に連絡しない(普通が目の前で発車する)。


 最後に、増発時間帯の運用について。
 宝塚駅のそれは、下り急行→上り普通(4号線)、下り普通→上り急行(3号線)となっていて、種別変更しているのが大きい特徴である。このような種別変更をできるだけ避けようとしていることは、通常ダイヤの梅田駅の運用(梅田駅に先着の上り普通を、先発の急行ではなく、わざわざ次発の下り普通にする)を見れば想像できるが、このダイヤは1年に高々数日しか用いられないこともあり、あまり気にならないということだろう。

京都口のお正月~阪急京都線、京阪線

2008-01-05 | 阪急電鉄
 1月2日、私は阪急京都線と京阪線を利用する機会に恵まれた。


 京都線は、通常ダイヤであった。
 私は桂発11時15分の上り特急(梅田発10時40分、2ドア車両)を利用しようとした。到着時ぎゅうぎゅう詰め。桂での下車は多くなく、これは紅葉シーズンとは違うところだ。約80秒停車後、17分55秒頃の発車。乗車は断念。
 利用者の希望としては、正月三が日は快速が運転されて欲しい。
 結局、私は直後の準急に乗車した。こちらも立客が多く、烏丸、河原町への利用客も多かった。河原町駅東改札口(八坂神社に近い側)は、人でごった返していた。


 京阪線は、正月臨時ダイヤであった。増発時間帯は、通常は急行が枚方市発着が、出町柳まで足を伸ばす(普通は三条発着)。枚方市~三条間、輸送力が増強されている。
 四条駅11時半過ぎの様子を報告。
 上りは遅延5分程度の電車があり、余裕時分の付け方に若干問題ありか。しかし、ぎゅうぎゅう詰めの車両はなし(特急、急行、普通全て立客がいた)。
 増発の効果は、大きかった。

阪急電鉄の終夜運転の混雑

2008-01-05 | 阪急電鉄
 今年は、終夜運転を調査しに出かけた。新年を電車の中で迎えたのは、多分初めてだ。
 2時半頃、私は十三駅にいたので、この時間帯の混雑を報告したい。梅田行きは到着時、反対方面行きは発車時である。


 ・神戸線の普通は、上下線とも立客ある車両あり。下りは50人程度?上りはもう少し少なく、空席の目立つ車両もあり。
 ・宝塚線の普通は、上りは空席多く、下りは立客50人程度の車両あり。
 ・京都線の快速急行は、上下線とも立客が少数、普通は空席が目立つ。ちなみに、十三発2時29分(河原町発1時26分)の下り普通は、9300系。


 京都線の快速急行の下りは河原町付近で、宝塚線の普通の上りは中山付近で、もう少し立客が多い。本数が少ないとはいえ、深夜に立客50人程度の車両の存在には、驚かされた。


阪急電鉄の終夜運転のダイヤ

2008-01-03 | 阪急電鉄
 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
 お正月の鉄道の話題として、今回は終夜運転を採り上げたいと思います。


 神宝線とその支線、能勢電鉄線、及び千里線、堺筋線、嵐山線は、おおむね約30分に普通が1本である。
 宝塚線は、なるべく池田付近で上下線をすれ違わせ、石橋、川西能勢口での上下線の発着時刻を近づけている。そうすることにより、宝塚線の上下線と、箕面線、能勢電鉄の上下線との相互の連絡を、極端に悪くならないようにしている。これは、特に触れておきたいことだ。
 神戸線は事情が違い、伊丹線、今津線、甲陽線の相互の連絡を全てよくすることは、困難である。多くを西宮北口ですれ違わせているため、伊丹線の一部の連絡で20分程度待ちがあるが、これは止むを得ないところか。
 神宝線とその支線との連絡は、普通が約30分に1本しかないので、重要である。全てがよいわけではないが(ある程度は仕方ない)、全体的に見て悪くない。


 京都線は、約20~30分に快速急行と普通が1本ずつである。神宝線と比べ、本数がかなり多い。高槻市で緩急接続することが多い。
 なお、この時間帯は普通は少ないので、上新庄に快速急行を臨時停車させるのがよいのではないかと思う。