京阪神の鉄道メモ

~阪急電鉄を中心に。

こだま号の中距離乗車はおすすめ~東海道新幹線

2008-05-31 | JR(大阪近郊以外)
 1週間程前、東海道新幹線の浜松から新横浜まで、こだま号に乗車する機会があった。ひかりに乗車する予定だったのだが、浜松から先着するこだまが来たので、乗車することにした。
 こだまは待避が多く、所要時間も多い。だが、思っていた以上に快適であった。その理由をいくつか考えてみた。


・新幹線は速い。
 ~停車駅や待避は多くても、新幹線は速い。
・待避中は外と隔離。
 ~外と隔離されて空調の利いた車内で、多くの場合は座って待てる。ちなみに新幹線以外なら、外の空気に触れながら立って待つことも。
・発車時間の案内(待避時間がわかる)。
 ~いつの発車かわからないと疲れるものだが、それはない。

・比較的空いている区間が長い。
・のぞみ、ひかりの品川、新横浜全列車停車により、こだまとの差が縮まった。
 ~心理的なものに加え、新横浜待避もなくなる。
・私が乗車した時は、3本にしか抜かれなかった。
 ~カラ待避もあるが、これは心理的なもの。


 例えば東京~新大阪などの長距離は解らないが、東京~浜松間程度の中距離(一応、中距離とします)なら、こだま号もおすすめである。
 こだまにしかない楽しみも色々あろう。ぷらっとこだまという手もある。


 ※鉄道ジャーナル2005年10月号に、東海道・山陽新幹線の東京~博多間の、こだまの乗車レポートがある。この号はおすすめ。

祝!能勢電鉄100周年&旧塗装復活など

2008-05-26 | 関西の鉄道
 2008年5月23日、能勢電鉄は100周年を迎えた。おめでとうございます。利用客として改めて感謝したいと思う。


 翌日の24日、平野車庫で100周年のせでんレールフェスティバルが開催された。
 内容は、100周年記念号によるイベント列車の運転や、100周年記念グッズの販売など。子ども向けの催し物も数多い。
 あいにくの雨だったが、子どもの家族連れが多く、にぎわっていた。


 100周年記念号は、旧塗装であるマルーンとベージュの2色カラー(1500F)及びフルーツ牛乳色(1510F)である(詳しい記事はここ)。平野~川西能勢口~平野間、貸切として4本運転された(川西能勢口での客扱いはなし)。最初の2本は後者、最後の2本は前者。
 フルーツ牛乳色による運行は、この日からである。


 私は旧塗装を両方とも、実に久しぶりに見ることができて、満足であった。現在のマルーン1色もよいが、これらの色もよく似合う。
 フルーツ牛乳色は見ただけで、写真は撮影できなかった。マルーンとベージュの2色カラーの、川西能勢口駅5号線での写真をアップします。







 ※以前、能勢電鉄の記事は阪急のカテゴリーに入れますと書きましたが、鉄道のカテゴリーに入れることにしました。
 ※阪急100周年記念の記事はここ

続・6356F廃車か?~2ドア車両の魅力

2008-05-25 | 阪急電鉄
 6300系は1の位までは普段乗車するときはあまり意識しないのだが、最近はどうしても意識しまう。それが6であることは、やはりない。
 廃車はまだ決定事項ではないが、残念に思う。


 特急の停車駅が増えたこともあり、2ドア車両の混雑と遅れに対する弱さが出てしまうことがある。例えば2001年3月のダイヤ改正のときに、補助椅子ロック機構を全編成に付ければ、応急処置(切り札?)になり得たと思うが、コスト面で不満があったのだろう。


 だが、クロスシートであることや座席数の多さ、他の乗客と顔を合わせる必要のない座席が多い(9300系よりも)、扉の数が少ないので空調の利きが良い、好む人がいるなど、メリットは多い。欠点があっても、2ドア車両であることに満足している、もしくは求めている利用客は多いと思う。
 6300系がなくなると、利用客の選択肢が減るので、サービスダウンは免れない。ここにも書いたが、基本的に特急車両である9300系、6300系は双方メリットとデメリットがあるので、片方はもう片方の完全な代わりにはならない。
 阪急京都線なら、2ドア車両を活かす道は、ダイヤを調整しさえすれば、きっとあると私は考えている。


 だが、長年特急車両として長距離走ってきた負担が重く、寿命の問題がどうしても付いて回ってしまう。
 そんなとき、短所ばかり指摘しながら追い出す格好になるのでは、あまりに哀しい。私は、魅力を思い出して感謝しながら、見送りたいと思っている。


 さて、京都線に新車9303Fが搬入され、正雀車庫を移動するのを私は確認できた。
 新車登場は利用客としてうれしいが、2ドア車両の代わりかもしれないと思うと、少し複雑な気分である。

6356Fは廃車が近いか~阪急京都線

2008-05-22 | 阪急電鉄
 インターネットで噂になってしばらく経つが、阪急京都線の6356Fが近々廃車になる可能性がある。


 同編成は、長い間休車になっていた。今年のレールウェイフェスティバルで、車両から切り取られた車番が販売されたそうだ。
 先日、私は正雀車庫を南茨木側の道路から見に行ってきた。その時は、6356Fの京都方4両のみ残っていた。また、京都側から2両目の車番がないのを確認した。
 先週見に行った時は、8両揃っていて、廃車になるかどうか解らない位だったのだが……。


 今後どうなるかはまだ解らないが、廃車になる可能性が高いのは間違いないようだ。
 次回もこの話題について触れる予定です。

能勢電鉄旧塗装復活

2008-05-17 | 阪急電鉄
 5月23日、能勢電鉄は創立100周年を迎える。100周年企画の第一弾として、旧塗装が復活する。


 現在、山下⇔妙見口間及び山下⇔日生中央間の折り返し列車として運用している2両編成車が、2編成ある。能勢電鉄によればその2編成を、「マルーンとベージュの2色のカラー」と、能勢電鉄最後のオリジナルカラー(通称フルーツ牛乳色)の2種類の車体色に塗り替える。前者は昭和58年8月~平成4年8月に、平成6年3月~平成15年8月に使用されていた。
 そして「100周年記念号」として運行し、創立100周年のPRを行うそうだ。前者は10日より既に運行が開始されていて、後者は24日ののせでんレールフェスティバルからの予定。


 山下以北だけであるのがちょっぴり残念だが、このような企画にファンとして感謝したい。早く見てみたいし、さらなる企画も楽しみにしている。


 ※能勢電鉄の記事は、都合により阪急のカテゴリーに入れます。

今年のGW(阪急京都線以外)

2008-05-14 | 関西の鉄道
 ゴールデンウィークから日が経ってしまったが、阪急京都線以外についても触れておきたいと思う。


 今年のゴールデンウィークは長期休暇を取るには曜日の並びが悪いこともあり、飛行機や長距離列車の利用は、全体として例年より低調だった。
 だが、ガソリンの値段や天候が関係し、行楽地への外出が増えたところもあった。また、京都ではホテルの満室が続出、マンガ喫茶まで満室だったところもあったらしい。


 京阪線では後半に、臨時特急わかばエクスプレスが運転された。区間は天満橋~出町柳間で、本数は2本。
 四条着11時台の上りは、優等列車が30分に5本、普通も同4本。輸送力が大きく、ぎゅうぎゅう詰めの電車は見なかった(正月三が日と同じ)。
 蛇足を加えると、シンボルマークが3000系、8000系、9000系にあるのを確認できた。京阪電鉄では、4月中旬から新シンボルマークとスローガンが策定されている。それから、四条駅と三条駅の列車案内装置がLED方式になっていた。こちらは、もっと前から。


 ちなみに、来年のゴールデンウィーク期間中の平日は飛び石ではなく、長期休暇は比較的取りやすい。
 だが、来年は9月に5連休がある(第2のGW)。それがどう影響するかは注目だ。

GWの阪急京都線

2008-05-11 | 阪急電鉄
 私は4日、十三から河原町まで乗車する機会があった。


 まず、梅田発10時の上り特急で桂まで(2ドア車両、後ろから3両目)。
 十三発車時点で、早くも車両の中ほどまで人が多く、扉付近はぎゅうぎゅう詰めではないものの、かなり混雑していた。淡路、茨木市、長岡天神では乗降があまり多くなく、高槻市での乗車が多かった。
 桂で多くの乗降があり、ぎゅうぎゅう詰めになった車両もあった。約75秒の停車後、約2分遅れで発車。


 正月三が日も同じことを書いたが、利用客の立場としては、いい古都エクスプレスが運転されてほしいと思う。優等列車の輸送力が、少し不足気味のため。
 本当は通常ダイヤのこの時間帯は、15分間隔に2本であってほしいのだが……。


 次の3ドア車両の特急で、河原町まで行った(ロングシート)。
 こちらは桂駅で約55秒の停車後、定時で発車。混雑の遅れに対して強い。河原町まで定時で到着した。
 だが、河原町駅のエスカレーターにやたら長い行列ができていたのには、閉口した。河原町駅のホームは利用客数のわりに狭いので、やむを得ないのだが、乗るのに3分位かかっってしまった。
 臨時があれば、これも少しはましになるのではないかと思う。

続・長崎新幹線

2008-05-10 | JR(大阪近郊以外)
 九州新幹線長崎ルート、前回は期待できる効果を述べたので、今回は不安材料をいくつか挙げたい。


・一部区間でも建造費用が巨額であることに変わりはない。
 ~現在の予定では2600億円、短縮は26分。
・既存路線の今後の不安。
 ~鹿児島ルートも経験、肥薩おれんじ鉄道(JR九州の八代~川内間を経営分離)で、利用が予測を下回る。また、現状より不便になる区間の発生も予想される。
・需要の懸念
・フリーゲージトレインへの技術的不安。
 ~これは私は大丈夫と思うが、不安に思う人はいるようだ。
・世論の反対。
 ~地元住民で不要と考える人が少なくない。


 課題が多いのは、間違いないようだ。
 私が特に気になったのは、地元住民の反対と、現在予定されている運転区間が博多~長崎間のみであること。後者については、新大阪まで直通、それが無理なら(実現は難しいと思う)、小倉(できれば新下関)までは直通してほしいと私は思う。
 なお、佐世保やハウステンボスへ今後新幹線が乗り入れるかどうかは、注目している。


 ※読売新聞(九州発)の九州新幹線特集が詳しい。これまでの経緯がよくわかる。

長崎新幹線の起工式

2008-05-06 | JR(大阪近郊以外)
 4月28日、九州新幹線長崎ルート武雄温泉~諫早間の起工式が行われた。


 長崎新幹線は、博多~長崎間を結ぶ。開業は2018年の予定。
 博多~新鳥栖間は九州新幹線鹿児島ルート(博多~新八代間は2011年開業予定~鹿児島ルートの記事はここ)、新鳥栖~武雄温泉、及び諫早~長崎間は既存の在来線を使う。今回新たに建設されるのは、武雄温泉~諫早間。


 博多~新鳥栖間は標準軌、その他は新たに建設されるものも含め、狭軌である。そのため、車両はフリーゲージトレイン(軌間可変電車)が導入される。
 なお、新幹線と在来線の直通といえば、山形新幹線と秋田新幹線が思い浮かぶが、こちらはフリーゲージトレインではない。既存の在来線に標準軌で建設されたため。


 長崎新幹線の効果をいくつか挙げる。
・博多~長崎間で現在の在来線の特急(かもめ)より、26分程度短縮される(1時間19分の予定)。
・長崎、佐賀の宣伝になる。
・新幹線の効果で利用客数増加が期待できる。
 ~鹿児島ルートで経験済み。
・将来的には山陽新幹線と直通できる可能性がある。
・既存路線が比較的多い。


 だが、認可や着工までは様々な紆余曲折があった。不安材料については次回の予定です。

京阪中之島線の新型車両・ほか

2008-05-04 | 関西の鉄道
 京阪中之島線、ダイヤについてはここで述べたので、新型車両とカラーデザイン変更について。


 新車3000系は、3ドアのセミクロス車(既存の3000系は、8000系に編入される)。扉間は1列+2列の転換クロスシート、車端部はロングシートである。
 前者については、JR線の関空・紀州路快速(223系)を思い出す。2列+2列配置にしなかったのは、空港の利用客の大型荷物のスペースを考えてのことだそうだ。
 この場合は、守口市、寝屋川市、香里園といった、特急が停車しないが利用客数の多い駅に、快速急行として停車する機会が多いからだろう。車端部はロングであるが、オールロングではインパクトが弱い。


 2列+2列配置の9000系も停車する機会はあるが、特急に運用される分、多くはない。
 ちなみに、ニュースリリースに明言はされていないが、9000系がロングシートに改造される可能性がある。私はこのままでよいと思うが、セミクロスは新型3000系だけで十分ということだろうか。


 カラーデザイン変更については、新車が登場して駅名も変更される中で、既存の車両の色まで変更する必要があるのか、などと思ってしまったが、実際見てからでないと解らないところもある。
 中之島線開業時には「四条駅」が「祇園四条駅」になるなど、一部駅名の変更がある。告知は去年の11月にあり、詳細はここここ
 中之島線開業と同時に、様々な変更が予定されている。京阪電鉄の新線開業に対する意気込みが感じられる。