京阪神の鉄道メモ

~阪急電鉄を中心に。

ポートライナーのデータイムのダイヤ

2010-09-04 | 関西の鉄道
 少し前、神戸空港へ行くため、神戸新交通ポートアイランド線(ポートライナー)を利用する機会があった。今回の話題は、ポートライナーのデータイムのダイヤとしたい。


 ポートライナーは一部環状運転が行われていて、市民広場~北埠頭~中公園は、一方方向である。
 特徴的と思うのは、三宮から市民病院前か市民広場へ行くときとその逆方向では、使える本数が違うことである。前者は全列車が使えるが、後者は北埠頭経由三宮行きが遠回りのため、事実上神戸空港発しか使えない。
 ダイヤは、三宮~神戸空港と三宮~市民広場~北埠頭~三宮と神戸空港~三宮の3つが基本である。データイムの三宮は、10分間隔で神戸空港行きと北埠頭経由三宮行きの2つがある。後者は全て普通で、前者の3本に2本は普通、前者の3本に1本(30分間隔)は快速である。快速の停車駅は、三宮と中公園~神戸空港間の各駅である。朝と夕方は普通が多くなり、快速は少なくなる。





 快速の停車駅が、やや多く感じるかもしれない。
 だが、三宮行きは先述の特徴のため、これ以上通過することはできない。神戸空港行きは、中公園と市民病院前も通過する急行を設定できないこともなかろうが、無理にする必要はなかろう。一方、貿易センターとポートターミナルは、両方向とも北埠頭経由の普通が使え、通過がぴったりである。うまくできている印象だ。


 だが、気になることもある。それは、ダイヤの余裕が少ないことである。
 神戸空港でのデータイムの折り返し時間は、3本に1本が時刻表上では1分しかない。三宮のそれも、2~3分程度である。さらに、神戸空港での折り返しが全列車1分しかない時間帯もある。
 在線時間は、長い方がダイヤに余裕ができ、乱れに対応しやすい。また、利用客は空調の利いた車内で、場合によっては座って待つことができる。逆に短いと、余裕が少なく、利用客は空調の利いていない車外で並んで待つことになる。


 対策としては、下図のように快速を3本に1本から2本に1本(20分間隔)にすることが有力ではないかと思う。通過の機会を増やすことで、折り返し時間を捻出する。





 ※本数が多い時間帯に普通を多くするのは、常套手段のようだ。他の例としては、大阪環状線の西側がある。