木質バイオマス「三行」革命

①日々の生活に「ありがたや」と感謝する②木質バイオマス情報を「三行」で斬る③意見と指針を提示し持続可能な社会の構築へ

五十

2012-08-26 14:08:17 | 林地残材・間伐・森林整備

 苦節13年、ついに通算献血回数50回を達成。

 人生初の献血は、まだ浪人中で予備校に通っていた頃だった。

 昼休みに献血車を見かけ、気分転換にと思って入ってみたのだが

 400mL献血をしている最中に気分が悪くなってしまい、しばらく車の中で横になる羽目に。

 おかげで午後の授業に30分くらい遅刻してしまった。

 それが今日の献血では、わずか10分程度で400mL分がいっぱいになって終了、

 体へのダメージも全くなし。我ながら献血に慣れたもんだと思う。

 その大半の回数御世話になった、立川献血ルームにありがたや。

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<本日の木質バイオマス>

 富士通、バイオマスで熱電併給 会津若松に設備 

 2012年8月21日 日経新聞より

 富士通は福島県会津若松市で東北電力や市と連携し、バイオマス(生物資源)を活用した熱電併給設備をつくる。地元企業の出資を募り、年内に新会社を 設立。地元産の木材などを使い発電する。発生した電力を地元企業や公共施設に販売するほか、発生した熱は地元の農家・商業施設に供給する。経済産業省が東日本大震災で被災した東北3県で進める環境都市事業の一環。

 木材を燃やした熱でタービンを回して発電すると同時に、発生した熱を温水・蒸気の形で地元の園芸農家や商業施設に送り、暖房などに利用してもらう。

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 今後、こうした熱電併給事業の計画が国内各地で出てくると思う。

 ほとんど知られていないが、

 「FIT(再生可能エネルギーの固定買取制度)を利用して、バイオマスを燃やして蒸気タービンを回して売電を行うよりも、

 24時間×365日といったような確実な熱需要さえ確保できるのなら

 バイオマスを燃やして蒸気を作り、そのまま工場や病院、温泉等で「熱利用」した方が採算性が良い」

 のだし。


移動

2012-08-15 23:13:30 | 製材・木材工業・木材製品

 盆でも通常業務の我が会社。

 18時以降、会社を出て徒歩5分の図書館へ場所を移動し、改めて仕事を開始。

 うまく気持ちが切り替わり、そこそこ仕事に集中できた。

 パソコン用電源もあるし、有線LANも場合によっては使える、素晴らしい設備の青梅市中央図書館にありがたや。

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<本日の木質バイオマス>

■「木化都市」へ民活導入 東松島市、住友林業と協定 森林資源生かし建築、発電/  2012.07.17 三陸河北新報社

 国の環境未来都市に選定され「森」を地域再生の柱の一つに組み入れる東松島市は、森林育成から木材供給、建 築まで総合的に手掛ける住友林業(東京都)と、東日本大震災からの復興まちづくりに向けた協定を締結した。同社が木材を使用して設置した建物を今秋には医 療施設として活用する一方、木質バイオマス発電の実現など、森林を核に新たな産業と雇用創出を目指す。

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 「木化都市」という表現は初めて聞いた。木質バイオマスの燃料利用だけをクローズアップせず、復興の建築資材等を総合的に活用していく姿勢は好ましいと思う。


朝雨

2012-08-14 07:58:32 | ペレット熱利用

 久々に、雨に濡れてのランニング。30℃近い暑さの中だと、雨が降ってくれた方がずっと楽だ。

 (走り終えた後に体を冷やしてしまって風邪をひく心配も薄れるし)

 体と心の老廃物を流れ落として、今日も一日仕事を頑張ろう。

 健康な体作りへの一歩を今日も踏み出せたことにありがたや。

<本日の木質バイオマス>

 木質ペレットでエコ加温 かどがわ温泉心の杜 2012年8月10日付 西日本新聞

 宮崎県門川町庵川のかどがわ温泉心の杜(もり)は、温泉を温めるための木質ペレットボイラーを導入した。

 総事業費は5838万円。うち3573万円は国と県の補助を受けた。従来、灯油を年間18万6千リットル使用し、1400万円掛かっていたが

 今回導入した木質ペレットボイラーでは同町内のペレット工場「フォレストエナジー門川」の樹皮ペレットを使用し、年間500万円の経費と、二酸化炭素467トンを削減できるという。

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 記事の写真を見ると、コンテナを建屋代わりに利用して

 その中にペレットボイラー・サイロ・付帯設備一式を詰め込んだタイプのようだ。

 国内ではまだあまり導入例が少ないが、設置スペースの見込みが立ちやすく工事も簡単なこのシステム、

 もっと普及してほしいと思う。


特大

2012-08-10 22:15:43 | ペレット熱利用

 新潟市のメイワサンピアさんに、2011年秋に導入された 50万kcal/h×2台のペレットボイラーを見学。

 ・総工費8,000万円 (うち、約半額が林野庁補助)

 ・温水プール・大浴場、館内の暖房熱源にペレットを利用

 ・冬場は3.5t/日以上のペレットを消費した。この夏は0.5t/日程度の消費で済んでいる

  →年間のペレット消費量は750tを見込む

 という、国内最大規模のペレット消費を行っている温浴施設だ。

 また、雪国仕様のペレット供給、ということで、

 ペレットを輸送する7t車が建屋の中に入ることが可能な造りになっている。

 暴風雪となった日でも、トラックが建屋の中に入ってからゆっくりとユニックを使って

 フレコンバッグからペレットタンクへの移し替えができる、という強みがある。

 

 灰の掃除方法にも工夫があった。

①ペレットボイラーの脇の床にグレーチングを設置

②かき出した灰をグレーチングの側溝に落とす

③灰を一晩冷ます

④掃除機で吸い取る(所要1分)

 

  

 

 様々な工夫が詰まった、最前線の大規模ペレット消費施設を見学する機会を頂いたことにありがたや。


電飾

2012-08-07 23:06:23 | チップ・端材 熱利用

 先週の写真になってしまいますが。

 青森市のねぶたの前々夜祭を見る機会に恵まれた。

 人生初の迫力を味わえたことにありがたや。

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<本日の木質バイオマス>

 木質チップボイラー稼働せず 4カ所中2カ所 紀伊民報 2012年7月31日付

 和歌山県田辺市が四つの温泉施設に導入した木質チップボイラーのうち、二つの施設で稼働を見合わせていることが分かった。

 チップの不ぞろいによる故障、乾き具合による不適合などが原因で、市観光振興課は「円滑に使える燃料(チップ)の確保が課題」と打開策を検討している。

 無料の足湯「熊野古道禊(みそぎ)の湯」は今年1月から、チップを圧縮させる工程でチップがつまる故障が頻繁に起きた。富里温泉「乙女の湯」は、機種に適合した含水率のチップを手配できず、設置以来稼働することなく重油による加温を続けている。

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 チップボイラーのトラブルでよく起こるのが、記事にも出ている「チップ供給のトラブル」と「含水率が高く、うまく燃焼できないというトラブル」。

 導入前にその課題をクリアするべく、十分に検討することが必要なのだが、どういった事前協議があったのだろうか。

 平成23年度に林野庁が策定した 木質バイオマスボイラー導入指針 も参考にして、事前の設計をしっかり行ってほしい。