トラッシュボックス

日々の思いをたまに綴るブログ。

「ブロガー新党」なるものを僭称する輩

2006-10-15 00:53:46 | ブログ見聞録
 ネット上をふらふらしていると、こんなブログを見つけた。「ブロガー新党」なるものを結党したと宣言し、いろいろと発言している方らしい。
 そのブログ中、「北朝鮮核実験に対する「ブロガー新党」からの緊急声明について」という記事があった。まあ、核実験に抗議するという内容なのだが、その文章があまりに拙劣なので、以下のようなコメントをしてみた。

「初めて訪問した通りすがりの閲覧者です。声明文を読みましたが、いくつか疑問が。「最高軍事委員会」なる国家機関は北朝鮮には存在しません。核実験は国連憲章に違反するって、憲章のどこにそんな箇所が? 「我党は日本国民を代表して」って、勝手に代表しないでください。日本国憲法に「国民の生命・財産を保護する義務」は規定されていません。あと日本語がおかしい箇所が多々あります。所詮遊びなのでしょうが、どうせやるならもっとしっかりやってください。」

すると、数時間後にチェックした時には、このコメントはあっさり削除されていた。しかもこのブログには、削除したという履歴も残らないようになっている。
 ふーん。そういうことするの。しかも、コメント欄を見ると、私の前に、「一体何が問題で削除したんですか?」と述べている方がおられる(その方へのまっとうな回答はない)。そういう抗議があるのにもかかわらず、削除するわけね。つまり、確認犯なわけね。
 私は、主義主張が異なる人、例えばこの期に及んで北朝鮮に対する宥和策を説く人を批判することはあるけど、本当に嫌いなのは、そういう主義主張を異にする人よりも、この人のように自分に都合の悪い言論を削除する人だ(私も例えばスパムコメントやスパムトラックバックの類は削除している。全く関係ない内容、それも性産業関連のものは。しかし、私の上記のコメントはそのようなものではない)。
 このブログの主は、コメント欄で、上記の抗議している人に対して、
「お互いページを解説してる者同志なら、互いのページで正々堂々と主張を戦わす事で競えばいいのですが、ページ未開設者からの批判・中傷を食らいますとその方にどうやって我々の考えを伝えればいいか?一方通行の主張のぶつかりとなって益々中傷合戦がエスカレートしてしまう訳です(中略)もしページを開設されていない方でブロガー新党に意見有り!と言う方は、是非ゲストブックを活用してください」
と述べている(この抗議した人は「ページを解説」しておられない)。ゲストブックがそのような用途に用いられるべきものかどうか疑問だが、とりあえず私は自分のブログを開設しているので、ここに記事を載せてトラックバックを送ることにしてみよう(この分ではそのトラックバックも削除されかねないが)。

 ところで、先に挙げた私のコメントは、上記ブログのコメント欄の字数制限のため、元々予定していた文章をかなり省略したものになってしまった。当初の文章を以下に掲げる。

「初めて訪問しました。通りすがりの閲覧者です。
緊急声明文、読ませていただきました。いくつか疑問が。

>朝鮮民主主義人民共和国
>最高軍事委員会 金正日委員長 殿

「最高軍事委員会」なる国家機関は北朝鮮には存在しません。何か似たような名称とお間違えでは? もっとしっかりしてください。

>本日午前、貴国内にて貴国軍事及び科学当局が保有核爆弾による核実験が実施され、この事実に対して「北東アジアの平和と安定の貢献する」と論評された。

日本語が意味不明です。しっかりしてください。

>今回貴政府が実施した核実験と言う行為については、核兵器の恐怖から国際社会の人々を守るため核兵器拡散を防止する「核拡散防止条約」への重大な挑戦であり、国連加盟国が遵守すべき「国連憲章」に違反するとともに、全ての平和を求めようとするアジア諸国の人々に対する重大な挑戦である。

やはり日本語がおかしいです。それと、核実験は国連憲章に違反するんですか? 憲章のどこにそんな箇所が?

>国家存続への希望はあらゆる武力と政治的野心を放棄した先にこそ達成されると我党は日本国民を代表して、今回の行為に対して重大に警告する。

「あらゆる武力」を「放棄」って、「ブロガー新党」は非武装中立論なのですか?
それとも、日本は武装するが北朝鮮の武装は許さないという趣旨ですか? それと、「我党は日本国民を代表して」って、勝手に代表しないでください。誰もあなたにそんな権限は与えていません。

>③貴国政府の国内統治状態は「先軍政治」と呼ばれる程正常な状況でないため

「呼ばれる」のではなく、北朝鮮自身がそう呼んでいるのです。スローガンです。北朝鮮はそれを正常なことだと考えているのです。

>日本国憲法における「国民の生命・財産を保護する義務」に基づき

日本国憲法にそんな義務は規定されていません。
 あと、この声明は、北朝鮮当局なり何なり、しかるべき所に送られたのでしょうか。このブログに掲示しているだけでは、何の意味もないと思いますが。
 所詮遊びなのに、目くじらを立てるなと思われる方がおられるかもしれませんが、せっかくやるんなら、もうちょっとちゃんとなさったらいかがでしょう。」

こういう原稿を書いていたところ、字数制限のため上記のようなコメントになってしまったが、大意は変えていないつもりだ。(続報あり)


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