トラッシュボックス

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「産経新聞が下野」!

2009-09-03 22:44:05 | マスコミ
 昨日の朝日新聞夕刊に、次のような記事が載っていた(タイトルは紙面のもの。ウェブ版とは異なる)。

「民主党さんの思うとおりにはさせないぜ」
取材班書き込み 産経新聞が謝罪

 「ツイッター」と呼ばれるインターネットの投稿サイトに産経新聞が開設した専用ページに、同社社会部の選挙取材班が「民主党さんの思うとおりにはさせないぜ」「産経新聞が初めて下野」などと書き込んでいたことが分かった。

 書き込みには批判が多数寄せられたといい、同社は同じサイト上で「軽率な発言だった」と謝罪。「新政権を担う民主党に対し、これまで自民党政権に対してもそうであったように、社会部として是々非々の立場でのぞみたいという意思表示のつもりでした」と説明した。

 同社広報部によると、専用ページは衆院選公示日の8月18日に開設。書き込みは投開票日の30日以降にあったという。同社広報部は「不偏不党を社是としており、特定の政党を支持しているわけではありません」とコメントした。
 >「新政権を担う民主党に対し、これまで自民党政権に対してもそうであったように、社会部として是々非々の立場でのぞみたいという意思表示のつもりでした」

 それは「民主党さんの思うとおりにはさせないぜ」の説明にはなっても、「産経新聞が初めて下野」の説明にはならないだろ。

>「不偏不党を社是としており、特定の政党を支持しているわけではありません」

 特定の政党の不支持は差し支えないのかもしれないw。

 産経にも朝日にもその他各新聞社にもマスコミ各社にも、程度の低い人間はどこにでもいるだろうから、こういうこともあるだろう。
 しかし、「産経新聞が初めて下野」という感覚には驚いた。
 産経は自民党とともに与党だという感覚なんだなあ、これを書いた記者は。
 河野談話や村山談話の継承、田母神論文への対応、首相の靖国不参拝など、産経の主張と政府・与党の感覚は、決して一致してはいないと思うがなあ。
 もちろん、産経新聞が新聞界で与党的地位を占めているわけでもないw。

 そして、「下野」することは何か不名誉なことなのだろうか。不満なのだろうか。
 別に、ジャーナリストたるもの反体制たるべしなどとは思わないが、言いたいことを言えていれば、その主張が与党に近かろうが野党に近かろうが関係ないと思うのだが。
 自民党が下野する、これは大変、日本はどうなると騒ぎ立てたくなるというのはまあわかる。しかし、自民党が下野する、ということはそれに近い産経新聞も下野ということだ、こんちくしょうという感覚は理解しがたい。
 妙なことを言う記者がいるものだ。


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