茅ヶ崎発!勉強通信

茅ヶ崎在住の著者が日々の自身の勉強のあれこれを発信致します。

味の素シンポジウムに行ってきた

2016-10-16 17:29:43 | 学習

第92回の発信です。 以前、味の素のシンポジウムに参加した時は、まだユネスコの無形文化遺産に登録運動を進めるための会と記憶しています。既に登録されてから3年経過とのこと。月日が流れるのは早いですね。

 

 

10/15 味の素グループ高輪研修センターで開催された 第29回人文機構シンポジウム「和食文化の多様性」-日本列島の食文化を考える-に行ってきました。熊倉功夫氏の基調講演のあと、山田慎也氏、齋藤玲子氏、木部暢子氏、秋道智彌氏による専門分野のプレゼンがありました。和食とは?この定義づけはまだまだ確立していないこと、儀礼における食の変遷、アイヌの食、琉球の食、だし、興味深い内容ですが、正直ここで帰ろうか?と思いました。休憩をはさんだ後のパネルディスカッションで、品川まで足を運んだ元をとり、おつりがきました。

司会は佐藤洋一郎氏。氏の進行、組み立てが素晴らしい。休憩前に会場から提出された質問表を各パネリストに一言で答えていただき一区切り。熊倉氏がユネスコに提出した”和食の定義”(一枚の配布資料)を基にパネリストに意見をいただき討論。ダメ押しの最後のテーマとして”和食はなぜ残していかなければならないのか”で意見を伺う。和食は残していくことが、前提になっているシンポジウムで、この思考の逆転には、驚きました。アイヌ文化はなぜ伝えていくのか?琉球食文化はなぜ?共通する根源的な問いです。言葉と一緒で、子供の時に、聞いて食べて育つ。次世代にその時代の文化を引き継ぐ、パネリスト全員の熱い話で終了となりました。帰り道、結婚式真っ盛りのプリンスホテル前でパチリ。

さて本の紹介です。

著者 ケンタロウ「ごはんのしあわせ」ソニーマガジンズ です。www.amazon.co.jp

目次のあと、はじめに で氏が述べており引きます。P6「この本はふだんのごはんの本です。いや正確に言うと、ふだんのふつうのごはんだけど、うれしくてしあわせなごはん、の本です。-後略-」そしてあとがきが有ります。P80に原稿用紙のマス目に手書き原稿が載っています。タイトル ”ごはんのしあわせ”から引きます。「毎日毎日ごはんを食べている。あたり前のことだ。でもあたり前のことだからこそ、大事なことだと思うし、しあわせなことだと思う-後略-」このエッセイを読んでいる時、ナラはしあわせです。

茅ケ崎菱沼のコスモスで今日はお別れです。秋の勉強Cafe は11月5日(土)になります。何やら始めたい方、お気軽にのぞいてみてください。では失敬!ナラ


秋季茅ヶ崎勉強Cafe2016やります!

2016-10-10 10:13:52 | 学習

第91回の発信です。  やっと秋らしくなりました。おかわりありませんか。ナラ自身が公私ともに余裕無く、ブログに向き合う事、久方ぶりです。

 

 

 秋季茅ヶ崎勉強Cafe

2016年11月5日(土)14:00~16:30
茅ヶ崎市民ギャラリーA会議室(茅ヶ崎市元町1-1ネスパ茅ヶ崎3階)
*茅ヶ崎駅下車徒歩1分:北口ペストリアンデッキから直通の入り口があります。

:詳細ナラまで 携帯090-3572-0202です。 

1.フリーアウトプットの時間:お題は自由とし、(発表者)自ら話す時間を3分で、お話しください。参考として①お奨め本の紹介 ②自身の近況絡めて春の所感 ③『気になった新聞写真』の紹介 ④その他なんでも。→その後2分程度の質疑応答時間を持ちます。

2.ゼミナールの時間(11/5はI担当):一昨年より、識者3人が回り持ちで担当しています。

 仮題「教育において人の話を聴くことの大切さについて」-小中高の運動会を題材にして- を予定しています。

前回フリーアウトプットの時間にて、友人が体育祭を見学した際の素朴な疑問からスタートし、参加者自らの体験を含め、考えていきたいと思います。楽しくワクワクするような議論を期待します。

さて本の紹介です。

著者 苅谷剛彦「学校って何だろう」講談社 です。www.amazon.co.jp

前回発信で、諏訪氏の本に引き込まれましたが、教育のおおもとを当たりたく、たどり着いたのがこの本です。目次の章立てを挙げさせて下さい。 1章:どうして勉強するの 2章:試験の秘密 3章:校則の秘密 4章:教科書って何だろう 5章:隠れたカリキュラム 6章:先生の世界 7章:生徒の世界 8章:学校と社会つながり  です。運動会にて先生の話を聴かない生徒を考えるにあたり、ヒント満載です。特に、反抗のリトマス試験紙の項P78から引きます。「ここには、法律と校則との違いが示されています。ほかの人の迷惑になるかどうかではなく、学校や先生に対する態度を示すサインとして、校則を守っているかどうか自体が見られている。正しい行動であるかどうかよりも、正しい態度を見るためのひとつの物差しが校則なのです」 二人の著者の本をいくつか読みました。感じたことは、社会の変化もあり、何よりも自分自身が変化しており、感じ方がその時代、立場によって大きく違うなあ..  ということです。

今日はここまでです。何やら始めたい方、お気軽にのぞいてみてください。お茶しながらワイワイやりましょう。勉強Cafeお待ちしています。では失敬!ナラ