第88回の発信です。 久しぶりの完全休養日、勉強会資料作りです。
次回勉強Cafe は初めての読書会ということもあり、何を準備していいものやら悩んでおります。考えた挙句、テキストみたいなものが、有ってもいいかな?ということで、岩波文庫「夢十夜」の第ニ夜をワード縦書き設定にし、写し打ってみました。一字一句打つことで、今まで読んだだけでは、意識していなかった場面の詳細が解る、頭の中の居場所に落ち着き、勉強法として収穫でした。お話しの時間軸の中で、侍が全伽を組み、時計の音がチーンと鳴るところまでに、何かの変化があったのか? ところどころ、岩波文庫には漢字にルビが譜ってありますが、前半に出て来る”線香”は臭っているを”におっている”と普通です。全伽を組み、無だと念じたあと、”線香”の香を”におい”と読ませている。ココに何かありそうです。臭から香へ...(今日はブログに参照したリンク機能試しました。坐り方の実際:参考になりました。有り難うございます)
著者 米原万里「魔女の1ダース」新潮文庫 です。www.amazon.co.jp
氏の著書「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」角川書店を読んでから、引きつけられっぱなしです。何かいい言葉は、書付ないと忘れてしまいますが、小噺に引きつけるとイイようです。本文プロローグP13悪魔と魔女の辞典から引きます。「愛-相手から無料で利益を引き出すのに、相手が対価以上のものをこちらから獲得したと錯覚し、トクしたと思わせるための呪文の一種」「希望-絶望を味わうための必需品」「思いやり-弱者に対しては示さず、強者に対して示す恭順の印」「謙遜-自慢したいことを他人に言わせるための一種の方法」などなどです。巻末の解説P290で、徳永晴美氏の一言「世の中には絶対というものはなくて、全ては相対的かあるいは逆説的でさえあるということを心すべし」で米原氏の本の魅力に納得した次第です。米原氏が使用している語句に、久しぶり感があるもの多く、心地よさ感じます。