
今日は午後から「城下町ほろ酔い散歩2011 福島編」(松本経済新聞より)が開催されます。
このイベントは松本市街で日本酒に力を入れている4店舗が「松本で福島の為にできる事!!」ということで、福島の蔵元を迎え、福島の日本酒の呑み歩きを実施するというもので、4店舗に各2蔵(合計8蔵)が入り、各蔵3種類以上のお酒を用意されており、前売り券(3,000円)で8杯いただける(9杯目以降は500円/杯)という企画になっています。さすがに空きっ腹では厳しい一方、各店舗で用意されるという当日限定おつまみプレート(1,000円)も楽しみなので、軽めの昼食を済ませるに留めて、14時の開始時刻に合わせて会場入りするとしましょう。
■ 厨十兵衛 × 鶴乃江酒造(代表銘柄「会津中将」)・山口合名会社(紹介サイト(1)・(2)、代表銘柄「会州一」)
ウチはチケットを「厨十兵衛」さんで購入しているので、このお店がスタート地点となります。開始時刻には先ず店主 井出さんから開催の挨拶。趣旨の説明や幾つか注意事項(中でも「各店舗から店舗までまわるまでの事故や不祥事に関しては今回主催者の責任は一切負いません」のくだりにはウケました!)が周知されました。
続いて、このお店に入る2つの蔵元さん(山口合名会社の山口佳男さん、鶴乃江酒造の向井洋年さん)からの挨拶とお酒の説明があります。

各蔵3種類のお酒ということで、このお店では6種類のお酒から選ぶことになりますが、会州一さんは石高が少なくこの時期はお酒自体が貴重な上、このイベントのため新たに搾ったという秋あがり大吟醸(これのみ小グラス・お一人様1杯限定)を持ってきて下さっていますし、鶴乃江さんも本日が発売日のもの等それぞれレアなお酒ばかり持ってきて下さったので、何をいただくか大いに悩みますよ。

その中から、いろいろ悩んだ挙げ句、ウチは以下の銘柄をいただきました。
◇「永寶屋」(辛口純米 ひやおろし、八反錦、鶴乃江酒造)
◇「会州一」(大吟醸 秋あがり、山口合名会社)
◇「ゆり」(純米吟醸 にごり酒、鶴乃江酒造)

鶴乃江さんには2年前の秋を皮切りに数回訪問しており、洋年さんとも1度お会いしたことがあるのですが、「見覚えのある顔だ」と認識していただけていたようで嬉しかったです。また、会州一さんいも昨年秋に伺っており、その時の印象なども踏まえて蔵の再興話などをお聞きしました。
一方、このイベントでの大きな魅力のひとつとして、各店舗に当日限定で用意される 1,000円のおつまみプレートがあります。このお店では「酒菜盛り」と称して様々なおつまみを盛り込んだ弁当箱を用意されていました。

途中、小説「神様のカルテ」の作者でこのお店の常連である夏川草介さんもご来店。イベントの冒頭に乾杯の音頭を取って貰おうという話もあったようですが、今日は残念ながら当番勤務で外せない仕事が入っていたらしく、少し遅れてしまいましたが、ご家族で駆け付けて下さいました。
実はこのお店に「会津中将」が定番メニューとして置かれるようになったのは、夏川先生お気に入りのお酒であることが大きな要因だったりします。後日、向井さんにお聞きしたところ、本当は「神様のカルテ」を持参してサインを貰うつもりでいたそうですが、前日に福島で別イベントがあった関係で持ってくることが出来ず、大変残念がっておられました。

■ NOMDOS(ノンド) × 曙酒造(代表銘柄「天明」)・喜多の華酒造場(紹介サイトより、代表銘柄「星自慢」)
開催時間が14~19時(5時間)ということは移動時間を差し引くと各店舗1時間程度で次のお店へ移動するというのが基本の枠組みとなります。うっかり1軒目で長居してしまいましたが、そろそろ次のお店へ移動しましょう。必ずしもチケット記載の順番でなくても構わないとのことでしたが、ウチは標準ルートに則り「NOMDOS」さんに移りました。
このお店に入る2つの蔵元さんからは、曙酒造の鈴木孝教さんと喜多の華酒造場の星里英さんがいらしており、いずれも2年前の秋などに現地へ行ったことがあることをネタにお話を聞かせてもらいます。また、スタッフとして地酒屋こだまのたけさん達もいらっしゃっており、久々の再会となりました。
合計7種類用意されていたお酒の中から、いただいたのは以下の通りです。
◇「天明」(純米吟醸 無濾過生、山田錦、曙酒造)
◇「蔵太鼓」(純米 旨口、喜多の華酒造場)

また、限定50食だという「NOMDOS特製おつまみ3種プレート」(牛ヒレのローストビーフ レフォール風味のグレービーソース、ハチノスをトマト煮込みに、コンソメロワイヤル 海老のビスク)も美味しくいただきました。

■ 風林火山 × 大和川酒造(代表銘柄「弥右衛門」)・松崎酒造店(紹介サイトより、代表銘柄「廣戸川」)
ルートに沿って3軒目は駅前の「風林火山」さん。こちらにも2つの蔵元さんが入っておられ、大和川酒造の佐藤雅一さんからは喜多方のお話(ウチは喜多の華さんや夢心さんには行っているのに大和川さんには未訪問で恐縮でしたが)を聞かせてもらったり、松崎酒造店の松崎祐行さんには瓶や法被の青色にまつわるお話を聞かせてもらいます。

このお店はキャパシティが一番大きいこともあり、実は「会州一」を除く今日の全銘柄が呑めるそうですが、基本は前述の2蔵さんの各3種類のお酒。ということで、その中から以下の銘柄をいただきました。
◇「弥右衛門」(純米 カスモチ原酒、大和川酒造)
◇「廣戸川 夢の香」(純米吟醸、夢の香、松崎酒造店)

また、おつまみもいろいろ用意できるようですが、せっかくなので「風林火山 限定プレート」をお願いします。

■ アガレヤ × 辰泉酒造(代表銘柄「辰泉」)・合資会社会津錦(代表銘柄「会津錦」)
これまでのお店でゆっくりし過ぎたこともあり、4軒目の「アガレヤ」さんへ着いた頃には終了時間まであまり間がない時間帯となってしましました。こちらには辰泉酒造の新城壮一さんと合資会社会津錦の斉藤孝典さんが入っておられます。

この2蔵6種のお酒の中から、以下をいただきました。
◇「辰泉 京の華」(純米吟醸 こだま別誂、京の華、辰泉酒造)
◇「会津錦 さすけね」(純米 無濾過生原酒、会津錦)

ちなみに「会津錦」は9杯目となるので、8杯を超えた分は500円/杯の追加となります。
また、限定プレートの「おつまみ三種盛り」(ムネ肉の炭火焼き、ソフトシェルシュリンプのマリネ、長芋の焼びたし)もお願いしました。

これで4軒を巡り、タイムアップ。全店舗制覇すると非売品のトートバッグがプレゼントされるということで、ありがたくいただいた後は、夜の呑みに移行するとしましょう。

こうして振り返ってみても、各お店の個性を活かしつつ、これまで行ったことが無かったお店やお酒と出会える場になったと思いますし、程良いインターバルもありつつ、蔵元さんとダイレクトに会話も楽しめる、素晴らしいイベントでした。
普段は喫煙可のお店も含め、今回は全店舗全席禁煙というのは、吸わないウチにしては嬉しい取り組み。チケットをパスケースに入れるというのもナイスアイディアだと思います。
一方、特に1軒目は馴染みのお店というケースが多いでしょうから、1軒目は長居する or 巡った後に1軒目へ戻って来るお客様が多かったのではないかという面もあると思うので、もう1時間くらい長くても良かった気がしました。(少なくともウチはそうでした…)
また、滞在時間や順路のムラもあって一部店舗で待ち時間が生じる一方、キャパシティがあるにも関わらず店内に殆どお客様がいないタイミングもある等、人の流れのコントロールも課題かもしれません。
その他、いくつか改善希望項目があったり、次回以降の継続実施に向けたハードルもあるかと思いますが、まずは第1回の開催としては大成功だったように思いますし、今後にも期待しています。
何はともあれ、いつもお世話になっている4店の皆さん、今回わざわざ来松して下さった8蔵の皆さん、裏方として支えて下さった地酒屋こだまさんや植木屋商店さん、そしてこの企画に応えて参加して下さった日本酒好きの皆さんに感謝ですよ。
トラックバック先:
abeckham-izakaya new:「城下町ほろ酔い散歩」(2011-10-21)
酒 宗夜:「城下町ほろ酔い散歩2011・福島編(2011年10月2日・信州松本)」(2011-10-21)
会州一酒造:「酒の会紀行」(2012-03-20)
関連記事:
信州松本で「城下町ほろ酔い散歩2011~福島編~」が10/2に開催予定【更新あり】(2011-09-07:別館)
前回訪問記録:
OLD ROCK、厨 十兵衛、WaterLoo(2011-09-25)
風林火山、NOMDOS、厨 十兵衛、OLD PAL(2011-09-23)
おけらや、アガレヤ、洋酒店 醇(2011-09-10)
このイベントは松本市街で日本酒に力を入れている4店舗が「松本で福島の為にできる事!!」ということで、福島の蔵元を迎え、福島の日本酒の呑み歩きを実施するというもので、4店舗に各2蔵(合計8蔵)が入り、各蔵3種類以上のお酒を用意されており、前売り券(3,000円)で8杯いただける(9杯目以降は500円/杯)という企画になっています。さすがに空きっ腹では厳しい一方、各店舗で用意されるという当日限定おつまみプレート(1,000円)も楽しみなので、軽めの昼食を済ませるに留めて、14時の開始時刻に合わせて会場入りするとしましょう。
■ 厨十兵衛 × 鶴乃江酒造(代表銘柄「会津中将」)・山口合名会社(紹介サイト(1)・(2)、代表銘柄「会州一」)
ウチはチケットを「厨十兵衛」さんで購入しているので、このお店がスタート地点となります。開始時刻には先ず店主 井出さんから開催の挨拶。趣旨の説明や幾つか注意事項(中でも「各店舗から店舗までまわるまでの事故や不祥事に関しては今回主催者の責任は一切負いません」のくだりにはウケました!)が周知されました。
続いて、このお店に入る2つの蔵元さん(山口合名会社の山口佳男さん、鶴乃江酒造の向井洋年さん)からの挨拶とお酒の説明があります。



各蔵3種類のお酒ということで、このお店では6種類のお酒から選ぶことになりますが、会州一さんは石高が少なくこの時期はお酒自体が貴重な上、このイベントのため新たに搾ったという秋あがり大吟醸(これのみ小グラス・お一人様1杯限定)を持ってきて下さっていますし、鶴乃江さんも本日が発売日のもの等それぞれレアなお酒ばかり持ってきて下さったので、何をいただくか大いに悩みますよ。


その中から、いろいろ悩んだ挙げ句、ウチは以下の銘柄をいただきました。
◇「永寶屋」(辛口純米 ひやおろし、八反錦、鶴乃江酒造)
◇「会州一」(大吟醸 秋あがり、山口合名会社)
◇「ゆり」(純米吟醸 にごり酒、鶴乃江酒造)



鶴乃江さんには2年前の秋を皮切りに数回訪問しており、洋年さんとも1度お会いしたことがあるのですが、「見覚えのある顔だ」と認識していただけていたようで嬉しかったです。また、会州一さんいも昨年秋に伺っており、その時の印象なども踏まえて蔵の再興話などをお聞きしました。
一方、このイベントでの大きな魅力のひとつとして、各店舗に当日限定で用意される 1,000円のおつまみプレートがあります。このお店では「酒菜盛り」と称して様々なおつまみを盛り込んだ弁当箱を用意されていました。


途中、小説「神様のカルテ」の作者でこのお店の常連である夏川草介さんもご来店。イベントの冒頭に乾杯の音頭を取って貰おうという話もあったようですが、今日は残念ながら当番勤務で外せない仕事が入っていたらしく、少し遅れてしまいましたが、ご家族で駆け付けて下さいました。
実はこのお店に「会津中将」が定番メニューとして置かれるようになったのは、夏川先生お気に入りのお酒であることが大きな要因だったりします。後日、向井さんにお聞きしたところ、本当は「神様のカルテ」を持参してサインを貰うつもりでいたそうですが、前日に福島で別イベントがあった関係で持ってくることが出来ず、大変残念がっておられました。


■ NOMDOS(ノンド) × 曙酒造(代表銘柄「天明」)・喜多の華酒造場(紹介サイトより、代表銘柄「星自慢」)
開催時間が14~19時(5時間)ということは移動時間を差し引くと各店舗1時間程度で次のお店へ移動するというのが基本の枠組みとなります。うっかり1軒目で長居してしまいましたが、そろそろ次のお店へ移動しましょう。必ずしもチケット記載の順番でなくても構わないとのことでしたが、ウチは標準ルートに則り「NOMDOS」さんに移りました。
このお店に入る2つの蔵元さんからは、曙酒造の鈴木孝教さんと喜多の華酒造場の星里英さんがいらしており、いずれも2年前の秋などに現地へ行ったことがあることをネタにお話を聞かせてもらいます。また、スタッフとして地酒屋こだまのたけさん達もいらっしゃっており、久々の再会となりました。
合計7種類用意されていたお酒の中から、いただいたのは以下の通りです。
◇「天明」(純米吟醸 無濾過生、山田錦、曙酒造)
◇「蔵太鼓」(純米 旨口、喜多の華酒造場)



また、限定50食だという「NOMDOS特製おつまみ3種プレート」(牛ヒレのローストビーフ レフォール風味のグレービーソース、ハチノスをトマト煮込みに、コンソメロワイヤル 海老のビスク)も美味しくいただきました。


■ 風林火山 × 大和川酒造(代表銘柄「弥右衛門」)・松崎酒造店(紹介サイトより、代表銘柄「廣戸川」)
ルートに沿って3軒目は駅前の「風林火山」さん。こちらにも2つの蔵元さんが入っておられ、大和川酒造の佐藤雅一さんからは喜多方のお話(ウチは喜多の華さんや夢心さんには行っているのに大和川さんには未訪問で恐縮でしたが)を聞かせてもらったり、松崎酒造店の松崎祐行さんには瓶や法被の青色にまつわるお話を聞かせてもらいます。


このお店はキャパシティが一番大きいこともあり、実は「会州一」を除く今日の全銘柄が呑めるそうですが、基本は前述の2蔵さんの各3種類のお酒。ということで、その中から以下の銘柄をいただきました。
◇「弥右衛門」(純米 カスモチ原酒、大和川酒造)
◇「廣戸川 夢の香」(純米吟醸、夢の香、松崎酒造店)



また、おつまみもいろいろ用意できるようですが、せっかくなので「風林火山 限定プレート」をお願いします。


■ アガレヤ × 辰泉酒造(代表銘柄「辰泉」)・合資会社会津錦(代表銘柄「会津錦」)
これまでのお店でゆっくりし過ぎたこともあり、4軒目の「アガレヤ」さんへ着いた頃には終了時間まであまり間がない時間帯となってしましました。こちらには辰泉酒造の新城壮一さんと合資会社会津錦の斉藤孝典さんが入っておられます。


この2蔵6種のお酒の中から、以下をいただきました。
◇「辰泉 京の華」(純米吟醸 こだま別誂、京の華、辰泉酒造)
◇「会津錦 さすけね」(純米 無濾過生原酒、会津錦)


ちなみに「会津錦」は9杯目となるので、8杯を超えた分は500円/杯の追加となります。
また、限定プレートの「おつまみ三種盛り」(ムネ肉の炭火焼き、ソフトシェルシュリンプのマリネ、長芋の焼びたし)もお願いしました。

これで4軒を巡り、タイムアップ。全店舗制覇すると非売品のトートバッグがプレゼントされるということで、ありがたくいただいた後は、夜の呑みに移行するとしましょう。


こうして振り返ってみても、各お店の個性を活かしつつ、これまで行ったことが無かったお店やお酒と出会える場になったと思いますし、程良いインターバルもありつつ、蔵元さんとダイレクトに会話も楽しめる、素晴らしいイベントでした。
普段は喫煙可のお店も含め、今回は全店舗全席禁煙というのは、吸わないウチにしては嬉しい取り組み。チケットをパスケースに入れるというのもナイスアイディアだと思います。
一方、特に1軒目は馴染みのお店というケースが多いでしょうから、1軒目は長居する or 巡った後に1軒目へ戻って来るお客様が多かったのではないかという面もあると思うので、もう1時間くらい長くても良かった気がしました。(少なくともウチはそうでした…)
また、滞在時間や順路のムラもあって一部店舗で待ち時間が生じる一方、キャパシティがあるにも関わらず店内に殆どお客様がいないタイミングもある等、人の流れのコントロールも課題かもしれません。
その他、いくつか改善希望項目があったり、次回以降の継続実施に向けたハードルもあるかと思いますが、まずは第1回の開催としては大成功だったように思いますし、今後にも期待しています。
何はともあれ、いつもお世話になっている4店の皆さん、今回わざわざ来松して下さった8蔵の皆さん、裏方として支えて下さった地酒屋こだまさんや植木屋商店さん、そしてこの企画に応えて参加して下さった日本酒好きの皆さんに感謝ですよ。
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会州一酒造:「酒の会紀行」(2012-03-20)
関連記事:
信州松本で「城下町ほろ酔い散歩2011~福島編~」が10/2に開催予定【更新あり】(2011-09-07:別館)
前回訪問記録:
OLD ROCK、厨 十兵衛、WaterLoo(2011-09-25)
風林火山、NOMDOS、厨 十兵衛、OLD PAL(2011-09-23)
おけらや、アガレヤ、洋酒店 醇(2011-09-10)
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