92の扉

2015年9月で一旦休止しましたが、細々再開しようと思うので、よろしければ、扉を開いてみて下さいね!

● 7-8 ソフトバンク 9回戦 (東京ドーム)

2005-07-12 | ファイターズ
 すみません、「井出選手の打席を見たいなぁ」などと思った私が悪うございました・・・。

 本来の予定であれば、6月下旬には仕事の繁忙期のピークも過ぎて、先週のマリーンズ戦も観戦に行くつもりだったのですが、いろいろとトラブルもあって、バタバタ続き。その流れで、今回のホークス戦の観戦も難しい情勢だったのですが、今夜は急遽ポッコリ時間が空きそうです。明日は夕方からお客様と打合せの予定なので、観戦は絶望的。なので、行くなら今夜しかありません。

 ということで、いつものビジターファンクラブ割引(外野席 1,500→1,000円)ではなく730チケット(内野自由席または外野席 1,000円)狙いで東京ドームへ出掛けることにします。実は出掛けに速報を見たら、先発のダルビッシュ投手が何と川崎選手に満塁ホームランを打たれる等で 0-5 になっており、しかもホークス先発はハーラートップ(12勝)&防御率トップの杉内投手。ただでさえ勝率が極端に悪いホークス戦、しかも自分の今季観戦成績は6連敗中とあって、5点ビハインドには萎えるものがありましたが、逆に、だからこそ応援に行かなくては、と気分を奮い立たせて、ドームへ向かいます。



 ドームに着いてみると、ちょうど5回裏が終わって YMCA の途中でした。ダルビッシュ投手の先発効果なのか、外野席はもちろん、内野自由席も随分と埋まっているようでしたから、今夜はネット裏付近からの立ち見を決め込みました。

 そのダルビッシュ投手は6回で降板し、7回表からは2番手として入来投手が登板。相変わらずボール先行の苦しいピッチング。それでも何とか二死を取り、今度は珍しくストライクが先行して 2-0 と追い込んだと思ったら、バティスタ選手にホームランを打たれ、スコアは 0-6 になってしまいます。

 ところが、ここからファイターズは昨年を思わせる反撃を開始。7回裏一死後、SHINJO 選手や田中幸雄(コユキ)選手がいずれも追い込まれながら連打で1・3塁のチャンスを築くと、高橋信二捕手と小谷野選手が連続タイムリーを放ち、2点を挙げます。続く一死2・3塁のチャンスにチャンステーマ(北の国から)が鳴り響きますが、代わった吉武投手の前に、代打攻勢の奈良原選手・小田選手が連続三振を喫してしまいました。

 8回表は再び入来投手が捕まって無死1・2塁のピンチ。宮地選手の送りバンドは何とか三塁封殺に仕留めたところで、3番手・横山投手へ交代。守護神から中継ぎにまわった横山投手の登板に、ドーム内は(いろんな意味で)ざわめきます。ここでホークスは今季売り出し中の井手正太郎選手が代打で登場。綺麗なピッチャー返しの打球は、投球後に身体が三塁側に流れた横山投手の横(ほぼマウンドの真上)を抜け、二遊間へ。ダッシュ良く奈良原選手が捕球したものの、二塁へは投げられず一塁封殺のみに終わり、二死2・3塁。続く大村選手の打席で横山投手が(フォークが落ちすぎて?)ワイルドピッチとなり、ホークスに7点目が入ります。

 失点直後にすぐ取り返すホークスの強さを感じた展開でしたが、今日のファイターズはまだまだ諦めません。8回裏、簡単に二死を取られた後、セギノール選手が死球で出塁すると、SHINJO 選手がレフト線へツーベースを放ち、二死2・3塁のチャンス。ここでコユキが追い込まれながらもレフトスタンドへ3ランホームラン! 5-7 と2点差まで追い上げます。

 恐らく当初(5点差)は9回表もそのまま横山投手という考えだったのでしょう(横山投手がベンチ横でキャッチボールをしていた)が、一気に試合が緊迫してきたので、今や横山投手以上に信頼されている感のある(?)トーマス投手が4番手で登場。その期待に応え、川崎選手・バティスタ選手・松中選手というホークス打線の中軸を見事に3人(2三振)で抑え、いよいよ9回裏の攻撃です。

 先頭の小谷野選手が三遊間を破って今日3本目のヒットを放つと、代打坪井選手が追い込まれながらもライト線へツーベースを放って無死2・3塁。ドーム内は大いに盛り上がり、ライトスタンドから今日二度目の「チャンスで鳴子」(北の国から)が始まります。ところが続く稲葉選手・木元選手がまともに打てず、いずれも内野フライに打ち取られて二死2・3塁。

 ここで心憎いタイミングでホークスベンチが間を取ります。恐らく、小笠原(ガッツ)選手と勝負するか、満塁策でセギノール選手と勝負するか、確認に行ったのではないかと思います。二人とも今日は当たっていなかったですし、昨年なら敬遠されていた可能性も高いと思いますが、今年のガッツであれば、サヨナラのランナーを出すよりリスクが低いと踏まれたのでしょう。ガッツとの勝負となりました。これに(やっと?)燃えたガッツが高めに来た初球をフルスイング! 打った瞬間は角度的に上がりすぎな雰囲気でしたし、(途中は立ち見の場所からだとボールが見えない・・・)ライトの荒金選手が捕球しそうな構えもあったので、特大ライトフライで終わりかと思ったのですが、これがフェンス直撃のスリーベースとなり、ついに同点に追いつきました。(サードへのヘッドスライディングは不要だったと思いますが、あれは気合いの顕れというところでしょうか。でも、しばらく立ち上がらなかった様子から見ると、スタンドインしなかったことの悔しさでしょうか。)

 ここまで来れば、サヨナラに持ち込みたいところですが、ここが昨季のファイターズと違うところ。続くセギノール選手が三振に倒れ、延長戦に突入。こうなると延長戦に弱い今季のファイターズは何故か分が悪いですね。いきなりガッツのエラーでランナーを許したところは何とか併殺で二死無走者まで持っていくものの、ここでトーマス投手が以前の四球病を再発。5番手の建山投手もボール先行となった挙げ句、荒金選手にまさかの勝ち越しタイムリーツーベースを許してしまいます。

 延長10回裏の攻撃も、SHINJO 選手の左中間への大きな当たりやユキオのレフトへの大きな当たりがあったものの、いずれもフェンスには届かず、最後は信二捕手が(レフトへの大きなファールはあったものの)中途半端なスイングで三振で試合終了。ダルビッシュ投手に付きかけた負けを、トーマス投手が代わりに被る結果となってしまいました。


【試合展開】

北海道日本ハムファイターズ公式サイト (スコアボード)
TBS RADIO the baseball (試合詳細)




【今日の自分的収穫】

■ コユキ

 北海道のファンにはガッツや SHINJO 選手の方が印象度が高いかもしれませんが、古くからのファイターズファンなら、やはり今のミスターファイターズと言えばコユキでしょう。清原選手や桑田投手と同世代で、高卒でファイターズへ入団。プロ入り初出場で初安打がホームラン(確か2打席目)という記録も持っていますし、誰もが認める「人の良さ」でも知られているそうです。

 そのコユキが6番ファーストでスタメン出場。見事に2安打(1本塁打3打点)の活躍で、東京ドームのファンに元気な姿を見せてくれました。これでまた、2,000本安打・1,000打点・300本塁打へ一歩前進ですね~(参考サイト



■ 小谷野選手

 昨季もラッキーボーイ的な働きを見せてくれましたが、今日も7回裏にうまくセカンドの頭を越す貴重な2点目のタイムリー、9回裏も先頭打者で反撃の口火を切る三遊間のヒットを放ち、良いムードメーカーとなってくれているようです。

 キャラ的にも濃さそうですから、ライオンズの中村選手なんかのようにうまく売り出していけると面白いと思うのですが、より一層の今後の活躍に期待したいところです。


■ トーマス投手

 先発投手としては失格でしたが、ここのところ、中継ぎでそこそこの結果を残している感じがします。今日も9回のピッチングはお見事でした。変化球とストレートのコンビネーションが良いのか、バティスタ選手や松中選手は全くタイミングが合わない感じで三振になっていましたね。

 ただ、10回は悪い頃の姿に戻った感がありました。ガッツがエラーした当たりも、木元選手が併殺に捌いた当たりも、打球のコースが違えばヒット性の当たり。その後はボール先行でフルカウントにして、結局は与四球。このあたりの安定感が増してくれないと、マイケル投手のような安心感には至らないように思います。


【その他】

 話題のダルビッシュ投手は、結局6回の1イニングしか観ることができませんでした。カブレラ選手には綺麗に二遊間を割られ、続く宮地選手のフライはうまく森本(ひちょり)選手が捌いてくれたもののヒット性の当たり。でも、長身で堂々としており、マウンド度胸は満点という雰囲気でした。杉内投手が軽快なリズムでポンポン投げ込んでくるのと較べると、若干リズムが間延びした感もありましたが、劣勢の中での苦心の投球ということで、あれも工夫の成果なのかもしれません。

 それにしても、(ホームラン打者じゃない選手に)満塁ホームランを打たれる等、序盤で5失点しながらも持ち直して6イニングを投げきり、しかも味方が終盤同点に追いついてくれたので黒星が消えるというあたり、何だか星回りが違うっていう感じですねぇ。



 10回裏には、ファイティが内野席を挨拶回り中(?)なのを目撃。やっぱり愛されているんですねぇ。次々とサインをねだられていました。そう言えば、ファイティTシャツ付きチケット(指定A席)も販売中だそうです。

 ちなみに、下の写真(↓)はコユキの打席を見守る(?)ファイティの図。



 7回裏の攻撃では、用兵面で首を傾げたくなる光景がありました。ヒルマン監督の采配については、各方面で疑問が呈されているようですが、自分も謎に思える場面が何度もあります。もちろん、素人の観客の見方に過ぎず、プロである監督には監督の考えがあることでしょうから、大抵のことには「そういう手もあるのか」と思うようにしているんですけどねぇ。

 具体的には、4連打で2点を返した後、なおも一死1・3塁という場面。9番金子選手に対し、早々に代打奈良原選手が告げられていました。余程それまでの金子選手のバッティングがふるわなかったのでしょうか。ところが、ホークスは先発の左腕杉内投手を諦め、右の吉武投手にスイッチ。でも、奈良原選手がそのまま打席に入って三振。続くひちょり選手に代打小田選手が告げられますが、これまた三振で追加点を挙げることができませんでした。

 感覚的には、奈良原選手の代打起用が勇み足だったのではないか、と思うんですよね。杉内投手が球数を投げていて4連打されている以上、交代の可能性はあったワケだし、1軍へ上げてきたばかりの金子選手を起用している以上、もう1打席任せても良かったのではないかと思います。

 一方、代打策で仕掛けるのであれば、吉武投手に代わった時点で代打の代打を起用すべきだったと思います。次のひちょりに代えて(守備に就く可能性の低い)小田選手を起用するなら、代打(奈良原選手)の代打で小田選手だったのではないでしょうか。もちろん、奈良原選手の守備力は大きいものがありますし、他に内野手がいないのかと一瞬思いましたが、考えてみたら古城選手も田中賢介選手も残っていましたよねぇ。

 さらに、今日は2三振1四球で調子が悪いと判断されたのかもしれませんが、育てる観点であれば、ひちょりはそのまま打たせる手もあったのではないかと思ってしまいます。代えるのであれば、そのまま守備に就ける稲葉選手か坪井選手、あるいはせっかく1軍に上げてきた上田選手(松本出身!)を起用して欲しかったです。


 ところで、8回裏からのホークスの外野守備ですが、ライトには代打した井手選手がそのまま入りましたが、レフトには元ファイターズの井出竜也選手(参考記事)が入っています。思わずネタ的にスコアボードを撮ってしまいました。



 延長10回表、何とか併殺で二死無走者となったものの、トーマス投手が悪い病気で鳥越選手に対してボール先行。ウエイティングサークルにこの井出選手の姿を見たとき、ふと「井出選手の打席を観たいかも」と思ってしまったんですよね。

 何しろ井出選手と言えば金子選手と同期入団。かつては長打も打てる1番打者として大いに期待され(その割には大きいのを狙い過ぎとか、思ったより四球が少ないとか、稀に見せる大ポカとか、不満もありましたが)、守備にも定評がありました。それだけに、入来投手とのトレードでジャイアンツへ行くことが決まった時には「広い札幌ドームへ移転する年なのに、何を考えてるねん!」と憤慨しましたし、そのジャイアンツがロクに使いもせずに戦力外通告した時には、今更ながらジャイアンツには呆れたものです。

 そんな思いが通じたのか、鳥越選手が四球出塁。するとトーマス選手は、何と井出選手にも四球を与えてしまいます。いや、そこまで気前良くなくて良いんですけど・・・

 結局、2-0 からの入来投手の被本塁打や、横山投手のワイルドピッチによる失点、それに二死無走者からの連続四球と、不用意な投球をしていれば、連敗中のホークスと言えども、見逃してはくれませんよねぇ。


 それにしても、これで今季の観戦成績(公式戦)は4連勝後の7連敗で4勝7敗。どうも勝ち試合から見放されてしまっています。まぁ今日は自分が見ていたイニングだけで言えば、7-3 で勝っているんですけどねぇ。



# 実は、今夜は急遽観戦となったため、デジカメの充電が不十分な状態。ということで、終盤はデジカメのバッテリーとの戦い(?)でもありました。いつもならもう少したくさん撮影しているんですが・・・


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