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BIN山本の『映画にも程がある』

好きな古本との出会いと別れのエピソード、映画やテレビ、社会一般への痛烈なかくかくしかじか・・・

惜 譲

2016年01月19日 | 古本
 辺見 庸さんが長らく新聞に月間連載していたものをまとめたもの。ひょっとするとこれも
既読だったかもしれないが、いい本は何冊あってもいいし、何回読んでもいいのだ。
 右手足も言葉も不自由ではっきりしない。ゆえにあたまがその分研ぎ澄まされて明晰だ。
この世の怪しい兆しを読んでラジカルに喝破する。どうかこの先も生きて書き続けてほしい、
数少ない作家のひとりだ。いったいわたしたちになにがおきてろるのか・・・
 「水の透視画法」 著者 辺見 庸  共同通信社  定価1600円+税
  ( 2011年6月20日 第1刷発行 )

 あれ?高橋さんにこんなタイトルガあったのかといぶかりつつ、背表紙だけ見て棚に手を
伸ばした。均一棚だったのでそう深くは考えなかった。
 家に戻ってから奥付けを読むとどうもおかしい。同姓同名だったのだ。冷静に考えれば分
ったが、こんなタイトルで高橋さんが出すワケもない。
 この本238ページ中47ページまで頻繁に鉛筆による傍線が引かれている。それ以後は
ぱったりそれがないのだが、それはもう読むのをやめたということなのか。アタシといえば
もうハナから読む気が失せていた。
 面白いのはB5を二つ折りにした中古マンションのチラシガ入っていた。
いろんなものが挟まっていた経験はあるがマンションチラシは初めて。そのコピーのなかに
<◎筑後4年 新築移転のため惜譲>とあった。惜譲とはおもしろい表現だなと感心した次第。
思わぬところで得したね。いつかアタシも惜譲する何かあるだろう(笑)
 「人は変われる」 著者 高橋和巳  三五館 定価1359円+税
  ( 1993年4月12日 5刷発行 )


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