BIN山本の『映画にも程がある』

好きな古本との出会いと別れのエピソード、映画やテレビ、社会一般への痛烈なかくかくしかじか・・・

除 籍

2016年07月09日 | 古本
 図書館には除籍本というのがある。古くなったりもう借り手がない本を限りある
スペースから除外するために市民へさしだす。これはほぼどこの市町村でもやって
いることだ。
 で、登別の図書館に行ったついでに除籍コーナーから何冊か頂いて来た。もう
10冊以上は貰ってきたが、先に読んだのはこの2冊。
 中野さんはもう読まないと決めていたが、タダなら読んでもソンはない。コン
ピュター貸出処理以前には紙の貸出票が奥付けにあり、その記録には16回貸し
出されていた。うむー、登別市民は中野 翠さんが好きなのかしらん。ただ相変
わらずのカブキと、その他幅広くだ。40代のコラムだというに相変わらずの
カマトトぶり。そこが斉藤美奈子さんとは大違いで、以前1週間しかもたない
文章だと云ったことに間違いはない。なんにも怪しくない本棚。
 「あやしい本棚」 著者 中野 翠  文芸春秋 定価1667円+税
  ( 平成13年4月30日 第1刷発行 )

 黒田さんにこんな著作があることは知らなかった。嬉しいことに12回の貸出
記録が奥付けにある。登別市民も黒田 清さんを読んでくれていたのだ。
 ただいつかはこうして除籍になる。それは亡くなると除籍になる人間と同じ
ことか。黒田 清さんもとうに除籍になった。寂しいことだ。
 「愛惜のつぎに思うこと」 著者 黒田 清 情報センター 定価1200円
  ( 昭和59年9月11日 第1刷 )