BIN山本の『映画にも程がある』

好きな古本との出会いと別れのエピソード、映画やテレビ、社会一般への痛烈なかくかくしかじか・・・

暴け電気釜

2017年09月28日 | 古本
Aは「骨の髄まで腐りきった民主主義の独裁者」Aとは安倍信三のことだ。全くその通りでアタシも同意する。
辺見 庸さんだから厳しいが、普通は皆そう思うだろうが選挙となると自民党が勝つのだから解せない。
昨日友川カズキのライブをPCでみていたら「おもてなしとか渋谷でハイタッチしていた奴ら、射殺だ」と言っ
ていたが、アタシも同意する。(これはなんの終息をみない、また誰も責任を取らない原発事故を、オリンピッ
クなどやってる場合かという趣旨だ)※2014、3,11甲府桜座にて。
自分には政治の選挙など関係ないとウソブクあなた、気が付いてもその時はもう遅いのです。
 「もう戦争がはじまっている」 著者 辺見 庸  河出書房新社 定価1700円+税
  ( 2015年11月30日 初版発行 )

今回のタイトルは納得する。おーこんな手もあるのかという小説の旨さ。細部のデテール表現が旨い。そういえ
ば家電品の使い勝手をかいた小説もあった。必ず手の内を変えてくる話の旨さに低頭だ。  
ただホテルやアパートで四号室や九号室が無いのは常識だ。西洋では13号室は無いそうだ。
 「三の隣は五号室」 著者 長嶋 有  中央公論新社 定価1400円+税
  ( 2016年9月15日 再販発行 )

官僚は国民のために働かない、上ばかり見て自己保身のみを図る。その生態をつぶさに。
だからもう分かったって。
 「官僚を国民のために働かせる法」 著者 古賀 茂明  光文社新書 定価760円+税
  ( 2014年11月30日 2刷発行 )

なんか紙上対談みたいな感じ。官僚の底なしのメルトダウン。東電の福島第一原子力発電所の事故復旧なんて
遅々として進まず、かつ永久に処理できず、国民の税金が使われていく。須田慎一郎の狸オヤジがほざく。
古賀茂明が公務員制度改革を叫ぶ。暴け電気釜、輝け納豆よ!と三上 寛風に唄いたい。
 「日本が融けてゆく」 著者 古賀 茂明 須田 慎一郎  飛鳥新社 定価1600円+
  ( 2011年7月18日 第1刷発行 ) 

しかしだ上野さんのジェンダー論的なセンスが上記の二人には見えない。一度古賀さんと対談してほしい。
この本、最後まで丁寧なオレンジ色の蛍光ペンの棒線引きが大量に。そんなに勉強になる大事な本だったら、
売り飛ばすな。大事に持ってろって! ったく。
 「女たちのサバイバル作戦」 著者 上野 千鶴子  文春新書 定価800円+税
  ( 2013年9月20日 第1刷発行 )

ついでに文藝春秋9月号だ。これは芥川賞の沼田真佑「影 裏」が読みたくて。
まあいいんじゃない、こおゆう3,11の文学もあっていい。


正午さん

2017年09月21日 | その他
うかつにも、正午さんの顔を今回の受賞で初めて見て知った。今まで読んだ本のどこにも
著者近影など載って無かった気がする。今回の写真もいつもの近所のコンビニに買い物に
行って来るので白のシャツに着替えたというくらいな感じだから、正午さんらしいのだ。
多分あのくらいな格好で、散歩や夜の徘徊をしているのだろう。中央の文壇や佐世保の
エラ様にあう必要もなく、また今回の授賞式を欠席したのもスーツやネクタイ、靴など
適当なのが無いからだった気がする。それにいまごろ「直木賞」かいという自負も在った
のだろう。ほぼ古本屋さんにあらん限りの、また時に新刊で「永遠の1/2」から30年
以上読んできたファンのアタシの余計な心配事が1つ消えたことになる。めでたしめでた
しだ。ただ正午さんも書いているように、世間の評価など馬耳東風で何にも関係がないと。
年1冊平均、面白い小説を書いてくれれば、アタシもそれでいい。そして時にはエッセィ
も読ませて下さい。

メディアリテラシー

2017年09月18日 | その他
以前にも書いたが森達也さんを知ったのは「下山事件」からだった。それ以来古本屋さんにある限り、
またどうしても無いかあるいは早く読みたいときは新刊にも手を出した。これほど多岐にわたって各
分野を調べ、関心を持ち、ドキュメンタリー映画を撮る作家を他に知らない。
今回の道新新聞記事、前クローズアップ現代のキャスター国谷裕子さんとの対談は、必ずしもお互い
の意見が同意していても、方向が違うのではと思う所も多々あるが、それは育ちが違うところからの
位相だろう。それが悪いということではなく主観や必ずしも真実は一つでは収まらないないのだとい
う確認だ。メディアに関わる人、もし関わりがなくてもみんな森達也を読んだり見たりするべきだろう。

溜まっている新聞をまとめてじっくり読める楽しみは、つまらない番組欄や死亡記事、スポーツ結果
などをを飛ばし読みできるからだ。もちろん、何が良くてつまらないかは、すべて自分の主観だが。

許せない!

2017年09月17日 | その他
新聞は札幌に戻った時まとめて読んでいる。ここでもとりたいが月4千円程度にしてもそんな余裕はない。
まとめて集中して読むのもいいもんだ。番組欄など見る必要もなく、またスポーツなども薄々結果は知って
いるから読まなくていい。もともとスポーツにはアタシは冷淡だ。たかだかスポーツで名を成したとて、
偉そうに人生訓などを垂れられるは真っ平ごめんだ。またそんなのをメディアが持ち上げるのだから、なに
をか言わんやだ。「お・も・て・な・し」などと言って20年のオリンピック東京招致が決まってバカ騒ぎ
したアスリートや、東京には金があると演説した猪瀬直樹などには、テメエ達で金出して遊べと言いたい。
東京にそのための工事がごまんと発生したが、資材や建設人件費が高騰した。東日本大震災の復興やその後
の九州、北海道の台風被害は相当なもので、スポーツ遊びしたいなら、その金や資源をそちらへまわせと言
いたい。だいたい福島がアンダーコントロールされているなどは大ウソで、そう言った安倍の支持率がいま
だに50パーセントもあることも驚く。全くオメデタイ国だぜ日本は。今からでもオリンピックは辞退でき
ないものか。小池さんがもしそこまでやるなら支持もするがね。

そしてだ、日ハムの新球場計画も札幌市と北広島市を両天秤にかけて、いい条件を引き出そうとしているだ
けだ。これって今のドームに難癖をつけて強欲に利益を得たいというだけの話だ。たしかに人工芝や客席の
傾斜が大きすぎる問題があるにせよ、この人工密度で2つのドーム球場が両立できるのか。そして半年雪に
埋まるボールパーク構想ってなんだ。また北大の実験農場をつぶしてどうする。勉強する空間をつぶすなど、
とんでもないとなぜ大学や学生達は反対運動に立ち上がらないのか。(反対のタテ看板くらいはあると期待
するが)新BP構想は夢があっていいんじゃないなどとのんきにいっているひと、札幌ドームが赤字などに
なれば、その負担は地域の住民にツケがまわる。まったくお目出度いぜ!札幌市民は。

まだある。新幹線だ。ほとんどの〔長いトンネルを抜けると札幌だった〕なんてシャレにもならない。この
ままの計画で札幌まで開通するころには、JRの今の13路線は半分になり、駅も当然ほとんど無人化や廃
駅となる。しかもだ、開通したとてその新幹線は赤字計算だと。ならなぜそんなものを作ってしまうのか。
その赤字の為にローカルの線路は廃止になって、困るのは北海道の地域に住む人々だ。なぜそんなことが
許されるのかJRにも政治家の先生たちに聞きたい。まったくクレイジーだぜ、それを許す道民は。

この際だから言いたい。あんな原発など稼働させても金がかかるだけで、原発は安くて安全なエネルギー
などとほ吹ざいた電力会社、行政、政治家ども、それに関係科学者、いったい何を考えているのさ!!!
全国の原発を止めても電力など足りていたではないか。他の自然エネルギーにたいする研究や開発に何故
向かわないのか。そこには巨大な利権構造があるだけだ。まったく終わっているぜ、この国は。

道新8月20日、藻谷 浩介さんがその辺のことを書いているが、同意見だ。こういう記事をみつけると
彼に北海道知事になってほしいと思う。いや日本の総理大臣でもいい。

コメント管理欄

2017年09月11日 | その他
1年か2年ぶりだろうか、何気に「コメント管理」欄をクリックすると何人かの方からコメントが
載っている。ここはほとんど投稿が無いのでアタシも見ることがなかった。すると知り合いや未知
方からのコメントが来ており、ビックリした次第です。せっかくコメントを頂いていたのに無視する
事になっておりました。まことに申し訳ありません。今後は時にチェックすることにします。

とりわけ上埜さんには何かとお気遣いいただき恐縮します。あの頃はきっとスティーンベックの事で
頭を痛めていたときでしょうか。その後は東京にメカ中心部だけメンテに出し、いまは無事に働いて
くれています。ただそのメンテ代が高くて頭を痛める事になりましたが、無事に仕事は成立しており
ますのでご安心を。もう入金もありましたから完了です(笑)

檜山修さんもコメント頂いておりましたね。私も檜山さんのことは覚えております。カラオケ撮影の
ときも写真をさかんに撮っていたような記憶があります。そしていまは写真家としてのご活躍ぶりは
HPで見せていただきました。
それであの時の中坪健さんのレーザディスクがここに来てから整理していた時に発見しました。もし
必要でしたらDVDにコピーして送りましょうか?
あの時代からのお互いの人生にはきっと沢山の紆余曲折があったことでしょう。私にしてもここ博物館
オヤジをしているのですから(笑)これからのご健勝を祈ります。
もしよければ、メールをください。あの欄を常に見ているワケではありませんので。

コメント頂いていた皆さん悪しからず、またのコメントお待ちします。

読みノルマ

2017年09月07日 | 古本
先週の休みの帰間、ちょいと時間ができたのでいつものBOOK OFF宮の沢店へ。久し振りだったのでカゴを持ち、
面白そうなのを入れた。10冊で5千円より端数が出たがそこはポイント利用。ゆえに1冊500円平均。
定価で計算すると税込み15,334円だったから、まあいいだろう。
まだ2冊半しか読んでないが、一応リスト出しておきます。

1、「三の隣は五号室」長嶋 有 ※こんどは3と5が入っている。
2、「誰も書けなかった石原慎太郎」佐野 眞一 ※慎太郎には興味はないが、佐野さんだったので。
3、「女たちのサバイバル作戦」 上野 千鶴子 ※むかし〔スカートの下の劇場〕を読んでブッ飛んだ。
4、「遺 言」田中 森一 ※亡くなったのでもう無いと思っていたらこれが在った。
5、「遺 体」石井 光太 ※東日本大震災時の遺体安置所をめぐる極限状態。どんなだったのか。
6、「もう戦争がはじまっている」 辺見 庸 ※辺見さんも満身創痍だが生きて書いていることがすごい。
7、「全裸監督」本橋 信宏 ※西村とおる伝とあるのだから面白いはず。
8、「官僚を国民のために働かせる法」古賀 茂明 ※この方が働いててくれたら日本はもっといい国に。
   なぜ政府が彼の力を借りないのかが分からん。
9、「船を編む」三浦しをん ※辞書の編集部は血反吐の時間と労力が必要らしい。
10、「日本が融けてゆく」古賀 茂明・須田 慎一郎 ※意外な組み合わせだが改革派官僚ヤクザと
   経済情報ヤクザの対談(笑)

さてこれを少なくとも10月までには読まないと。